あけぼの

アート、文化、健康、国際・教育、音楽、食・レシピ、日記、エッセイ、旅行記、学問

郷土の森の紫陽花まつり、フラメンコダンス&父の日

2018-07-13 09:06:52 | 講演・アート・音楽・スピーチ

     全ての花の中で紫陽花が一番好きな筆者、道子さんから情報を頂いてから間を置いてしまったが、数年ぶりに府中市にある郷土の森へ出かけた。あじさいまつりは最近終ったが、写真の整理をしつつ、梅雨空の下に溢れんばかりに咲き乱れていた淡い紫色、ピンク色の花や色鮮やかな青い花で空まで染まっていたあの日の郷土の森を思い出した。村野四郎館も良かった。村野四郎は府中市生まれの現代詩人、彼の作詞、「府中市の歌」は息子や娘が小学校の時歌うのを聞いて筆者は覚えた。歌が好きな筆者はすぐに覚える。息子や娘の中学の卒業式には二人とも彼の作詞、「巣立ちの歌」を歌ったので筆者もすぐに覚え、今でも歌える。息子も娘も都立立川高校に通ったが、村野四郎さんはその前身、東京府立第二中学校で学ばれた先輩で、以下の詩がかつての娘の部屋に飾ってある。二年生の夏、神城山荘に合宿に行って頂いてきたように記憶している。

                                 うつくしきもの  

                                 きのうの花 

                                 おお、遠いこえ

                                 わかき日の

                                 ゆめはむすぶ                                  

                                 神城のほとり   四郎  東京都立立川高等学校八十周年記念

 今は別の市に住む娘に先頃筆者がこの詩を口ずさんで、「村野四郎のこの詩、知ってるでしょ?」と聞いたら、「知らな~い!」と。過去を懐かしみ感傷に浸るのは親だけみたい。  その娘のフラメンコダンス発表会に行った。タップがパワフルで見ていてとても楽しかった。“病気持ちさん”には良いエクササイズだろう。父の日のプレゼントに日本各地の工場の名前付きKIRIN’S一番搾りの詰め合わせを贈られ、毎日1缶ずつ頂いているこの頃だが、近いうちに訪問して庭の草取りでお返ししようと、夫、自悠人は楽しみにしている。(彩の渦輪)

    


夫婦で講演 at 国際善隣協会 in 新橋

2018-07-11 13:36:01 | 講演・アート・音楽・スピーチ

  一昨日の月曜日、国際善隣協会で、夫婦で講演させて頂いた。新橋だが、ちょっと先の角を曲がれば銀座、大都会のど真ん中に立派なビルを構え、中国やモンゴル等、隣国へさまざまな協力・支援活動を行っている協会だ。筆者は夫と2人で、つい10日前まで中国最西部、ウルムチ(烏魯木斉)やトルファン(吐魯番)をうろついてきたが、この会の理事、村田氏が「自分が持っている中国の電話番号を使ってください!」ということで、村田氏とウルムチから電話で話しあった。村田氏もその時中国に行っていたのだ。日本へ留学する中国医科大学の学生を迎えに。高校生訪日の招聘や近隣諸国からの日本留学等のお世話をする協会だ。さて講演だが、「少し学問的にやってください」と言われ、いつもの「アメリカ・地球、住んで旅して騙されて」に副題:「異文化理解と多文化共生」とつけた。筆者は暫く前まで教員免許証更新講習で「異文化理解と多文化共生」のテーマで講師をしていたので、“学問的”は問題なし。聴衆の方々はシニアが多いのが特徴だったが、真剣なお顔で聞いてくださったので“学問的”がよかったのかも。ご満足いただけたなら幸いだ。最新の旅、新疆ウイグル地区についてもどうぞ、と催促してくださった。別階の談話室でコーヒーを頂きながら理事さん数人との会話も盛り上がり楽しい1日だった。講演のうち、第II部の、足と心で異文化交流 : 人間遺産と触れ合う旅 だけここに紹介しよう。写真を撮り忘れたので月刊誌、善隣の表紙と旅の写真で失礼します。 (彩の渦輪)   

A. アルメニアで出会い、ジョージアで別れ、イランで再会、大歓待の日々 B. 大自然のパワーに余生が充電された! ~アイスランド~ C.  一か八か切符を買い、

問題抱えて入国挑戦! USA~ D. 触れ合いの旅、勿論医者とも触れ合いが~アルゼンチン、USA,イラン~E. 警察署でインテグリティー説教 ~ドミニカ共和国~

F. 妻は満足、夫は脳がおかしくなった国 ~キューバ~ G. 鶴竜の父君は学長、同時に思慮深き教育者・琴欧州の国はマロニエの花盛り  H. 落差1000mの滝の

珍事:「入歯も泳いだエンジェル・フォール」 I. 滝壺で出会い、ノールウエイに招かれ、フィヨルドで一緒に釣った若い医師  J. ウルムチもスマホを手にしたおしゃれカッ

プルの花盛り(10日前の旅より)  K.アルゼンチンはカラファテの民宿のおばちゃん、「13年前有難う!」  L. 「過去は関係ない。今何をやっているかだ!」アルゼン

ン最南端のウシュアイアで会った玉城さん(「こんなところに日本人」) 

   写真2、新疆ウイグル地区烏魯木斉にあるグランドバザール 3.新疆ウイグル地区の名物、ドライフルーツ 4.烏魯木斉では安い2星ホテルに泊ったが受付のShi Yan Zhinが親切、部屋も清潔ゆえ逗留し続けた  


新疆ウイグル自治区:英語はしゃべらずスマホに答えさせる若者

2018-07-05 16:28:44 | 講演・アート・音楽・スピーチ

   街で会う若者が誰も英語を話さなかったが皆がスマホを持っていた。乗合いバスの中で降りる場所を聞いたら、答えがスマホに英文で明示された。通訳なしで翻訳も出来る。英語で聞いたことを推察して現地語で解釈し、答えは英文に仕上げて「これ」とスマホの画面を見せてくれるのだ。ブッキング.コムでトルファンの宿を予約し、宿泊は出来たもののレセプショニストさえ英語を話さず観光の見通しがつかない。社長という噂の女性がスマホを見せ、英文で「ある人を紹介する」とあった。部屋に荷物を降ろして階下に下りたら、流暢な日本語を話す、腹の出たポンポコ狸親父が。彼は観光斡旋のブローカー、トルファン郊外、「西遊記」に登場する火焔山周辺と世界遺産の交河故城(シルクロードの一部)に行け、と。案内料700元。(約12600円)。観光地に着いたら、入園料は別払い、各場所で30元、50元と何度も徴収され、結構な金額だ。壱か所で払わされたあと妻が「ベラボーに高いから中止します!」と電話し、ホテルに戻ったら「この地でスマホを買って行ったら!」と皮肉を。運良く英語を話す外国帰りの若者2人と4人組で、150/人で楽しくトルファン1日観光できた。入園料すべてをまとめて若者がスマホで支払い、我々はその若者へ。確かにスマホがあれば試算、精算が即座にできる。これぞ利便性の中国なり。だが、現地の団体観光バスに乗ったら昼食を競争で食べ、普段の生活が見え見えだった。(自悠人)

   

1~4.トルファンの交河故城、火焔山、葡萄溝、等、この若者たちと共に楽しんだ。5.6.トルファン(吐魯番)北駅、&新幹線の運転手さんと


ウルムチ、トルファンは警察官だらけ:どこに行ってもセクリティーチェック!

2018-07-04 12:49:25 | 講演・アート・音楽・スピーチ

   どこに行ってもセクリティーチェック体制  人口250万人の街ウルムチは緑の街路樹に覆われた近代都市、大きい交差点はロータリーではなく地下道だ。出入り口には交番を兼ねた検問所で身分証明書を要求され手荷物検査がある。公共の建物はもちろん小さな商店以外は皆チェック体制があり検閲、大きいバス停も降り口で検問だ。団体観光バスも外国人は入口で検問、パスポートの点検と記録があり、列を作って待たされる。現地人は身分証明書のみだがライターが沢山取り上げられていた。深夜でも主要道路はパトカーがゆっくりパトロールしているのがホテルの窓から目に付くが世界でも見かけなかった光景だ。そのせいか街もきれいで感じがよいが、とにかく街中が警官だらけだ。その経費をどう賄うのか。一党独裁制だから出来るのだろう。監視体制の社会は旅行者をうんざりさせる。新幹線にも乗った! ウルムチからトルファンまで1時間、停車駅なし、最高速度194㎞だった。価は49元。窓からの通過風景は荒野で200か所近い風力発電装置が設置されていた。車両は形状、色調、構造とも日本と同じだが中国製。便器のテフロンコーティング下部が剥げていた。塗料の品質がよくないのだろう。約半世紀前、トヨタが車に使う資材購入目的で中国に行って、「鳥の羽とウエス(ぼろ切れ布)以外何も輸入するものがない!」と嘆いたと言うが、中国の発展は素晴らしい。言論に自由があり言葉さえ通じれば良い国だと思うのだが。(自悠人)

   写真1,2,3 新幹線 4.ウルムチ農業大学前の警備員さん 5.このバスをチョイチョイ利用した

 


新疆ウイグル自治区は警察官だらけ:1.パスポートがない!

2018-07-03 09:26:01 | 講演・アート・音楽・スピーチ

 いつものごとくガイドブックは粗読みしただけ。特に中国は4回目だから。行先は田舎町だと多寡をくくって北京行のAir Chinaに。羽田でもチェックインカウンターで2時間も待たされたが北京の乗換口は凄い行列。外国人乗換出口に並び泡を食った。空港なのに英語は通じない。出国書類が必要と判った。記入するために折角並んだ列を離れてやり直し。記入に当たってワイフが「パスポートがない!」と。ワイフが持っていたのは私のパスポート。どこでなくしたのか。最初の外国人乗換口か、案内人に渡して返してもらわなかったのか。何か質問するだけでパスポートを要求する国だから。再度案内人に尋ねに行ったときは人が変っていた。パスポートが手元から消えたことだけが事実だ。困った。どうする?再発行には首都北京でさえ5日間はかかるだろう。この旅が北京止まりになってしまう。何十年も旅をすれば不注意で紛失することもあって不思議ではない。「これも経験、仕方がないか?」と諦め気分になり諦めがついた頃、「最後にもう一度」と手元を調べたら自分の腰バックの中にワイフのパスポートが入っていた。どうしてワイフと私のパスポートが入れ替わったのか今でも判らない。待つ国、中国の玄関口での「待つ洗礼」と我々の旅慣れが齎したドタバタだったが、悲観、諦観、楽観がシニアの常ではある。チケットを買った旅行社の言葉によれば「中国は待ち時間が幾らあっても余ると言うことはない」と。その通りだった。いったん出国してから国内乗換口に行くのが正解だったのだが、ここで無事トランスファーするのに3時間以上待ち、もたもたもし、やっとウルムチ行き国内線に飛び乗った。 (自悠人)

  写真:西遊記に登場する火焔山にて