あけぼの

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可愛く見えても犬は犬、恐怖の畜生に変身するんです

2010-01-30 07:21:37 | アート・文化

Culture_enas_dogs_008 Culture_enas_dogs_006 立つと筆者の胸まである大型犬だが玩具と一緒

写真の犬は可愛く見えるでしょう。小型犬はユーゴ、黒い大型犬はミッシェル、賢いという前評判だった。友人イーナの家の番犬で、ここに下宿するまで何度も訪れて顔なじみだった。ご存知、筆者夫婦は20年近く住んだ家を最近売り、筆者のみ大学の仕事のきりのいい学年末までこの家で下宿生活ということにし、正月3日からここに住んでいる。急に受け入れてくれたので感謝しているが、余りにも「快適?」で「感涙!」に咽ぶ毎日である。

感涙#1:写真のように家の中では私に甘え、尾を振ってすりより、膝に手を乗せ、顔をなめる彼らだが夕方からの授業がある日や、帰宅が夜になると家の中から吠え立てる。咬みつかんばかりに。以前我が家の隣のシェパードに両方のお尻を咬まれ、牙の傷が深く一年も苦しんだが、ここでまた咬みつかれて最後の学期を休むわけにはいかない。異常に高いこの国の医療費をイーナは払わないだろうし、イーナを訴訟する訳にもいかない。「この犬は賢いから咬まない」とイーナも使用人のマークも言うが、番犬だからか夜は特に神経質だ。ユーゴは狼のように天を向いて、ミッシェルは大きな口で今にも咬み付きそうにドアの内側から吠え立てる。「馬鹿犬め!」と喚きつつ、大声でマークを呼ぶがアメリカの家は外からの人間の声など聞こえない。イーナは年だから起しちゃ悪い。雨の日、折角早く授業を終えて帰っても馬鹿犬たちが牙をむいているドアへ一人では入れないから濡れそぼりつつ待って待って・・・やっと出てきたマークに「貴方が何と言っても私は一人ではうちに入らないからどうか夜は彼らを貴方の部屋に入れといてよ。」鍵はもってる。家人は「咬まない」と言う。だが犬畜生というではないか。覆水盆に還らず、咬まれない注意をするにこしたことはない。

感涙#2.愛車は過去20年車庫にあったのでドアが開かないという経験は生まれて初めて。寒い今冬の野天駐車で、既に2回ドアが凍りつきOpenerが効かず焦った。ところが何でもある国です。車のキーを差し込む穴の氷を溶かすスプレーや注入クリームがあり、マッチも携帯すれば役立つとか。キーをマッチの火で暖めて穴に差し込むのだそうだ。やれやれ。

感涙#3.賄いつき付き下宿代に百ドル上乗せして渡してある。学生じゃないですからと。無意味というか馬鹿だった。入居して3週間経ったが今まで蛋白質は挽肉しか出たことがない。それも固まりでは無く、シチューやスープの中に泳いでいる挽肉だけ。彼女は7軒も下宿屋やアパートを経営し、お金太りしているのだが。

感涙#4.風呂の浴槽はあるがお湯のタンクが小さいのでシャワーしか出来ない。風呂に入ろうと試みたが7 Cmしか湯が溜まらない。7月のギックリ腰以来筆者は脊椎を温めて寝たいのだが、7 Cmでは横になっても体の半分も浸らない。ぽっこりお腹は空気中。

感涙#5.洗濯機は家を買ってくれた人にプレゼントとして置いてきたがここではまだ洗濯機を使わしてくれない。厚ぼったいタオルや大きいシーツはマークに頼むときちんと畳んで戻ってくる。これだけはナーイス!上着や下着は自分で手で洗う。ナーイスでしょう!!感涙はまだまだありますが、日本に帰る前に底辺の生活を体験するのはいいことと感謝感謝!

(彩の渦輪)


Laosの風景

2010-01-15 02:39:32 | アート・文化

Laos_031 ジャール平原に転がる神秘的な石壷群

2世紀ごろチュアン続が酒を注いで飲んだという酒壷説、内戦時の米壷説、はたまた石壷(お棺)説、といまだ壷の目的は解明されていないがお棺説が有力だ。

Laos_062 Laos_063

おこわの容器やバナナ、蓮など準備して早朝の托鉢を待っている筆者たち。

足早に通り過ぎる托鉢の僧列。子どもの修行僧はみな凛々しく美しい。

Laos_073 Laos_076 切り立った崖の中のパークウー洞窟には無数の仏像が並んでいる。

洞窟から見下ろすメコン河の美しさ(彩の渦輪)


Laosの仏陀パーク

2010-01-11 09:47:52 | ブログ

Laos_019 Laos_022  年末、アメリカから帰って疲れも取れぬまますぐにLaosに行った。印象に残ったところを少し紹介しよう。

 郊外のユニークな寺院ワットセンクワンは通称仏陀パーク、多くの仏像が無造作に置かれ、様々な姿態の仏像、ダンスしている像もあり、実に微笑ましい。何百体とある仏像のポーズや表情はそれぞれが豊かに表現されており飽きることはない。10手観音像、7つ頭の大蛇像、象、鰐、亀等の動物と仏陀を組合わせて信仰への吸引力を盛り上げる。漫画チックでもある。現代社会を見越して創作されたのか、と錯覚するぐらいであった。上半身が起きている寝像は珍しく、しかもスリランカで見たそれより巨大だ。訪問中常に微笑み続けた。あらゆる顔の表情とポーズは仏像のイメージを超えて飽きさせず、ここの群像たちに仏像の芸術を見た思いだった。入口近くのカボチャのようなオブジェは顔の口が入口で内部は3層に分かれており、中心部には自由気ままなセメント仕上げの数々の人生ドラマ像が無造作に置かれ、ノルウエイのフレグネル公園人間の生涯像を思い出させてくれた。屋上近くから一望で仏像群が眺められる。大変満足感の高い寺院だった。(自悠人)


清貧ダンス

2010-01-10 02:35:25 | アート・文化

 P6110332 Breakfast_culture_shuuji_oct_09_003 筆者は寅年。

36歳の気分。心は年を取らないから。3年生(Advance Japanese Class)のGaryさんが虎の字を書いてくれた。一年1,2回ぐらいしか習字の時間は無いがとても上手い。「清貧」は筆者のお気に入りの言葉で、これもGaryさんが書いてくれてClassのTシャツとなり、先学期、3クラス合同の会話コンテストの日にはみんなでそのTシャツを着て盆踊りを踊り、見事1位を獲得した。アメリカではジョークも大事だ。清貧だけでは面白くないと、矛盾(Contradiction)する絵、ヌード・ダンサーがハイヒールを履いてポールを登っているPole Dancingのイラストを提案し、清貧の字の中にあしらったものが皆に気に入られ、3年生のクラスのTシャツとして採用されたわけ。よく見えないがダンス写真のTシャツの胸の清貧はGaryさんの字だ。(彩の渦輪)


一年生の初日は雪のため休講に

2010-01-09 06:11:05 | ブログ

Uc_oct_23_09_006 キャンパス風景(雪の日ではなくて残念)

昨一月7()一年生は(Elementary Japanese II)の二学期初日、名簿には今学期も先学期同様勤勉で純情な学生の名が連なり、再会を楽しみにしていたが、朝から激しい雪、こんな日は大学がCloseになる例が多く、Closeの学校名がTVで流されるのを期待してTVの前に座った。いろんな小、中、高校といくつかの大学名が流されるがUCUniversity Of Cincinnati)は出てこない。だが外を見るといよいよ激しい雪、運転が恐い筆者。道路は塩をまくので雪は除かれるが、凍りついた夜の帰路が恐い。筆者だけのためではなく、遠くから運転してくる学生にとっても危険だ。私のクラスは人気があるのか、他の大学からPart Timeで通ってくる学生も少なからずいる。デイトン大学や北ケンタッキー大学、他の私立大学から来る学生がいる。激しい雪の高速道路の運転は危険だ。大学にCloseにならないか電話で聞いたら「大学としてはCloseしないが教師サイドからの休講が続出している」という。筆者は暫し考えたが休講を決断した。

それからが大変だった。大学のWeb-Siteにメッセージを寄せるのが先ず第一。次はEmail。シンシナティ大学に席を置く者にはまとめてEmailするシステムがあるが、その他大学から通う学生にはWeb-Siteにアクセスできない者もいるので連絡漏れが出がちだ。大変な思いをして運転してきて休講だったらほんとに気の毒でしょう。新学期ゆえ、新たに加わる学生もあり、先学期の名簿にはそれらの学生の詳しいInformationはない。そこで大学の行政官に一応クラスの学生全部への電話を頼み、それでも漏れたりまた電話が間に合わず教室に来た学生のため、外国語学部の秘書に教室へ「休講」の貼り紙をして貰った。2時間以上かかった。(彩の渦輪)