あけぼの

アート、文化、健康、国際・教育、音楽、食・レシピ、日記、エッセイ、旅行記、学問

もう秋

2009-08-29 05:52:17 | まち歩き

赤とんぼが飛んでいた。まだ淡い色の赤とんぼ。もう秋ですね。今朝は4時に目覚めてこれを書いている。窓を開け放ち、ピリッと爽やかな空気を入れて。秋の虫の合唱が聞こえる。一週間以上前から鈴虫の声が聞こえていた。ぎっくり腰の後遺症(腰椎圧迫骨折)のため最近は風呂で朝晩二回は腰を温めるが、窓外は鈴虫の大合唱。まるで鈴虫カプセルに入っているようだ。それとも鈴虫さん主催の演奏会に招かれ、ホールでステレオ放送を聞いている感じ。舞台には大勢の鈴虫さんたちが林立してさまざまな楽器を演奏している。風呂場の窓を満開にして鈴虫の演奏を楽しむ毎日は意外な拾いもの、腰痛と短い夏のお陰だ。今年は夏が短かったせいかいろんな蝉が一緒に啼いていたようだったが、先頃まではミンミンゼミ、そして今はつくつくぼうし。もう秋ですね。5時、東の空がシェル・ピンクになったと思ったらじきに深紅になり、真っ赤な太陽がギラギラとあたりを睨みつけるように上がってきた。(彩の渦輪)


Devil's Tower の挑戦者 そのII

2009-08-23 15:49:50 | ブログ

彼らのエネルギーに感動させられながら塔の周辺を一周する。一周は約1時間、どの位置から見てもクライマーがいる。塔の裏側には赤松林もあり日本の山岳地帯に似ている。塔を囲む1347エーカーの公園では鹿、プレイリー・ドッグ等の野生動物が生息し、ピクニックが出来、弁当も広げられる。クライマーたちのスリリングな姿を見上げながらの食事は他では体験できないことだ。チャレンジ魂がここ、悪魔の塔に結集していることを実感し、見る側も力が漲る思いがする。ちょっとだけでも体験したいという衝動を抑えきれなくなり、大岩が下まで伸びている裾野を30メートルほど岩伝いに登って見たが、結構な急斜面、下を見下ろしたらゾッとした。勾配は下から見上げるよりずっと急で足がすくんだ。裾野あたりのミニ体験でさえ下りるのは大変怖かったのだから、頂上まで登った人たちはどこをどうやって降りるのかと心配したことだった。だが、若者の特権だ。案ずることはないだろう。

このデビルズ・タワーにはサウスダコタ州のラピッド・シティーまで航空機で、そこからはレンタカーで行くのが一般的だろう。二回目の訪問はコロラド州デンバー経由、ホット・スプリング経由だった。この近くには4人の大統領の岩山彫刻で有名なマウント・ラッシュモアもあり、二つまとめて見られる一泊旅行もいいだろう。訪問二度目にもこのDevil's Tower(悪魔の塔)では相変わらずクライマーたちの挑戦振りが見られた。悪魔の塔から人の魂を誘い込む永遠なる呼び声が聞こえてくるのかもしれない。「挑戦こそ人生の悔いを残さない生き方だぞ!」と万年青年たちを呼んでいるのであろう。(自悠人)


ギックリ腰の3週間&Devil’s Tower(悪魔の塔は呼ぶ)

2009-08-22 16:28:13 | アート・文化

ぎっくり腰(診断書の病名は腰椎圧迫骨折)以後今日で3週間を2日過ぎた。骨に異常があれば全治1か月、と言われていたが、やはり回復は遅々としてかたつむりのごとし。近くのスーパーまで買い物にはいけるようになったが、自転車はまだ恐い。長時間の座位の後腰がとても重くなる。慢性の腰痛にせず治したいと日に何度も横になって大事にしてきたこの3週間はわが人生最大の休日だった。残念ながらピアノを弾くのも座位、PC Workも座位、と、やりたいことの多くは座位が必要で、必然的にTVの前に横たわった。テレビ人間ではなかった筆者なので、過去に見た総合時間よりも長くテレビを見た。野球と覚醒剤のニュースが殆どのこの時期は、テレビに親しむ時期ではなかった。(彩の渦輪)ビックリ腰日記じゃ自他ともに退屈ですので

夫、自悠人のアメリカ紹介記事「悪魔の塔は呼ぶ」を紹介しましょう。

低い山岳や平原の中に、にょっきりと円筒状の岩石が空に向かってそびえ立つ異様な光景が目に飛び込んでくる。ただの岩山と思いきや、近づくにつれてその状態の複雑怪奇さに目を見張る。下から頂上まで細長い相似矩形の岩を貼り付けたように、縦の切れ目が刻まれ、それが全周にわたっている。ところどころ長方形の一部が崩れ落ちており、新しい岩肌が露出している。世にも希なるこの岩は人呼んで「デビルズ・タワー」(悪魔の塔)。映画「未来との遭遇」の舞台になったところ。この岩はワイオミング州の西端にあり、かつてはネイティブ・アメリカン、スー族の本拠地。点岩だらけの草原が広がるところにある。眼前にあるタワーは信州の「鬼押出し」で見かけるような大岩を裾野にし、突っ立っている。地上270メートル、頂上の平たいところはフット・ボールがやれる広さでドーム状と言われる。そこでは鼠、トカゲ、蛇などが見られる。

この塔の呼びものはハーケンとロープを使うロック・クライミングである。登る者のみならず、彼らの演出のおかげでただの訪問者も楽しさが倍加する。管理事務所に登録すれば誰でも登れるとか。彼らは一人か二人組であり、その殆どは上半身裸である。塔の周り中どこでも登っている。登り始め出した人や中間の岩場で休んでいる人、中途で思案に暮れている人、さまざまだ。場所によっても難易がありそうだ。観光客に見られていることを意識することが自らの励みになっているのだろう。ロープで登るのは八合目まで。後は岩伝いに難なく頂上まで行けるのか頂上近くを歩いている人が二人、三人見えかくれする。そこまで到着するにはロープ一本が頼り、楽しんでいるように見えても実際は命がけの冒険である。ハーケンの打ちようでは宙ブラリンもありうる。下から見上げている観光客にも垂直岩に見えるのだから、登る本人には上から岩が覆い被さる絶壁にぶら下がって登る感じだろ。若かったら仲間に入れてもらい挑戦したいとぞくぞくするほど吸引力を感じた。続く(自悠人)


韓国の魅力

2009-08-20 08:43:48 | アート・文化

  韓国の魅力は筆者には「ヨンさま、人情、お寺とやきもの」となる。ヨン様に会うチャンスと時間が無いのは残念だが、TV で見るだけでなんて品性のある容貌だろうといつも思う。いまどきの日本の若い男優でヨン様ほど上品な人いますか。日本の多くのおばちゃまファン同様、筆者にとっても彼は永遠の恋人だ。友人の裕子さん曰く、彼の容貌は純情な人柄を反映し、信頼感に裏打ちされた美であると。さて、韓国の世論調査で日本を嫌いな国の筆頭にあげる人はまだまだ多いが、歴史上の関係を知れば仕方ないことと思う。が、一旅人の私に韓国はとても温かかった。歴史と今を区別してくれる人が殆んどだった。さほど豊かに見えない家庭でも、食事時の客には「お食事お済みですか」と聞く。まだだと家族同様に、心のこもった食事を提供される。日本文化のふる里とも言われる百済文化が開花した扶余でのこと。山中の遊歩道から扶余の市街を一望していたとき若い家族と友達になった。悠々と流れる美しい白馬江に臨む絶壁にも、穏やかな笑顔の瑞山磨崖三尊仏にも案内され、そのあげくに家族は「家は近くですから一緒にお昼食べましょう!」と招いてくれた。子どもが手伝って準備されたビビンバは質素でも人情の味付けで大変美味だった。蓋付きステンレス容器に盛られたご飯で仏様になった気分はおまけだったが。「友人になったらすぐ食事に招く」文化が韓国にはまだ生きている。純情、誠実、勤勉でホスピタリティーに長けた韓国の人々。思いやりがあり人情こまやか、意気に感ずれば好意を何倍にもして返そうとする人たち。多くの日本人もその傾向を持つところから、まさしく「同じ血が流れている」思いを新たにした。なお、韓国についてのJ-Angleの原稿をしたためていた818日、韓国の元大統領、ノーベル平和賞受賞者、金大中氏の訃報に接した。日本で拉致されたこともある波乱の人生、民主化の闘志だった。心より哀悼の意を表したい。(続く)彩の渦輪


20万円の価値

2009-08-12 09:19:12 | ブログ

 この一年間でまとまったお金の使い方として20万円を5回消費した。タイプが異なる使い方なので参考までに紹介してみよう。有意義だったか、無意味な消費だったか価値感の違いはあるだろう。これらの例を問題外と否定したり、「お金があるからできるんですよ」とすべてお金の有無に帰する方は別として、生活に変化がついたことは事実である。こういう使い方を10年間継続したら100万円X10=1000万円使った頃、お迎えも来るだろう。人生意気に感ずるかどうか実験するのも老後の生き方の一例だろう。

そのI:アメリカで突然の鼻血、4日間に渡り止まらず救急治療を含め3箇所の医者で

   治療した。保険がないので支払い20万円。(医療

そのII:ヴェトナム10日間、夫婦2人でバックパッカー旅行した。

    20万円(1人)X2=40万円 (

そのIII:46インチのTVをネットを通して購入。20万円。デジタル切り替え時

    のチャンスと衝動買い。活動人間なので一回しか見ていない。(買い物

そのIV:「皆が喜寿の会」という喜寿とOpen Houseを兼ねたパーティを自宅で実

    施。参加者は我々を含めて43名、諸費用20万円。(交際

 高齢者はまとめて余計なもの?に遣うことを好まずせいぜい子どもの病気見舞いや孫の入学祝い、孫の旅行小遣い、など、20万単位は家族との絆関係に支出するのが平均的な日本人ではないだろうか。老いた自分たちのためには使いたくない、等の「モッタイナイ思想」が生きているのではないか。筆者は医療費を除いて「楽しみ」に使ったのだから満足な出費だったと思っている。

 金融資産1500兆円お持ちの65歳以上の所帯の20%が100万円から600万円年間で使えば20兆円、政府は100兆円もの国債を発行しなくてすみ、景気への弾みがつく。高齢者は蓄えを「今の自分の老化防止」のために吐き出して欲しいものだ。

20万円X5などというみみっちい使い方はしたくない方は外洋観光船、「飛鳥」に乗船すれば2500万円、3ヶ月二人で豪華な旅が出来るそうですよ。(自悠人)