あけぼの

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頭肩ソング by Mike Hall

2008-05-27 22:59:41 | アート・文化

P5220096 Bettie Hallさんのことを書いたのでついでに息子のMike Hallを紹介しましょう。Xavier大学の教え子だが何かと招待してくれたり、こちらも招待したりと長い付き合いだ。上智大学にも短期留学している。今32歳という。最近私が教えているシンシナテイ大学のRWCへまた日本語を聴講したいと仕事が終わってから夕方のクラスに参加してくれている。初日には昔教えた歌、頭肩ソングを歌って実演し、受けていました。日本では小学生が習う歌、身体の部位を楽しく覚える歌でしょう。

頭肩膝足、膝足、膝足、膝足、頭肩膝足、目、耳、鼻、口です。何の曲かしら、昔日本で「・・・・・・冗談音楽」とラジオ番組?のテーマ・音楽だった曲ですけど。彼は今歴史小説を書いている。両親とお姉さんも出版しているので自分も出版しなくちゃ、と。インテリ一家です。(彩の渦輪)

 

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ベティ-さん、57歳で博士号取得

2008-05-27 10:19:16 | ブログ

P5240097 Xavier大学で教えていた1994、5年ごろの教え子、マイク・ホールのお母さんとして知り合い、以後15年にも及ぶ親友、ベティー・ホールさんは私に刺激を受け中年になってからバック・トゥー・スクールし、私と全く同じコースを辿った。まず私立ザヴィエル大学で修士号を取得、その後も私と同じく州立シンシナティ大学の博士課程で学び、諸事情でなかなかはかどらなかったが、このほど無事ディフェンスが終わり、教育学博士となった。ディフェンスの始まる前に、彼女の夫、同じ大学の工学部教授が博士号コミッティ-の面々にコーヒーを淹れに来た、という微笑ましいエピソードも聞いた。左は彼女がやっと論文から解放された翌日、つい三日前だが、二人で植物園に 蝶のショウを見に行ったときの写真。他にも私の影響で、いい年になってから博士課程に進み猛勉中の友人が結構いる。アメリカでも「年齢に適齢期なし」等のメッセージを発信し、世代を超えて人々にインスピレーションと勇気を与え続けています。(彩の渦輪)


私の猫の名は琴ちゃんです

2008-05-24 06:26:14 | ブログ

P5220095 この猫、琴ちゃんは日本語のクラスのゲーリーさんとスコットさんから戴いた。いつか授業中に「猫が好きだけどあまりに多く旅をするので飼えない」と言ったのを覚えていたのだろう。ある日私の研究室に二人で大きな袋を抱えてやってきて、「プレゼントです。開けてみてください!」と言った。袋の中の箱をあけようとしたら本物の猫の声がにゃお~っと聞こえ、ひるんで後ずさりした。猫が好きだと言ったって、そこは大学P5020082 の研究室、これから授業があるのにびっくり仰天するではありませんか。私のあわてぶりをみて二人は大喜びした。本物と間違えたのが嬉しかったのだ。

 琴ちゃんはセンサーで反応する。日本にもあるかもしれない。声も本物そっくりで可愛いこと勿論だが、目を瞑り首を傾けるしなも、喉をゴロゴロ鳴らし尻尾を振り、挙句の果ては寝っころがって足をバタバタする動作もまるで本物だ。餌をやらなくてよいところ、ウンチをしないところ、当然本物より楽だろう。写真はスコットさん。彼は日本語の歯切れがよく、Spech Contest でArticulate賞を受賞した。(彩の渦輪)


UC プロフェッサー、ケヴィンさんの発表は黒澤明

2008-05-18 08:00:14 | アート・文化

P4300060 

ケヴィンさんの発表

 

ケヴィンさんは黒澤明の映画について発表しました。次です。

「黒澤明はとても有名な日本の映画監督でした。現代の 映画監督に多く影響を与えました。 羅生門はアカデミー賞を取りました。他に赤い髭、影武者、乱等が あります。」ケヴィンさんは教室で黒澤映画も見せてくれました。彼は大学教授で夫人は日本人です。写真はゲストの元LS領事伊藤正彦氏から賞を受け取るケヴィンさん。(彩の渦輪)

 

 
 
 
 

精霊は招くエンジェルの滝  ~ヴェネズエラ~ 

2008-05-15 21:37:45 | アート・文化

 夫と私はヴェネズエラのエンジェル・フォール(エンジェルの滝)に向かっていた。コナン・ドイルの小説「The Lost World」で紹介されたギアナ高地にある落差世界最長(980m)の滝だ。そこに至る行程が未開発であるうえジャングルに囲まれているので、近くの基地であるカナイマまで夫と二人乗りセスナ機で行き、ボートでオリノコ川から上流へと遡行した。カナイマで数人の同行グループが出来、遡上とハンモックの一夜の後この滝へ到着した。

カラオ川からオリノコ川、そして支流のチュランへと、川の水は黒っぽいラッカーのようにいかにも神秘的な色だったが、主成分タンニンのためか遡上するにつれ次第に赤っぽくなっていった。訪れる人がまだまだ少ないゆえ水はこの上もなく清澄、ボートのエンジンの響きが両側のジャングルにこだますしていた。チュラン川を遡ること約一時間半、突然目前に垂直に聳え立つ岩壁が現われ空を覆った。瑞々しい緑の木々を身に纏って。エンジェルの滝を抱いて天に聳える岩壁だ。その威容を見せているかと思うとボートの方向次第でまた姿を隠す。巨大な岩壁が度肝を抜くかくれんぼをしているうちにボートはエンジェルの滝のふもとに着いた。

下船して鬱蒼とした沼地ジャングルを通り、エンジェルの滝の前につき出した大石の展望台を目指した。次第に石の多い急斜面となり、太い木の根や岩に摑まって少しずつ登った。幾度となく滑り、ロック・クライミングさながらだった。夫が一度私の上になだれ落ち、私は自分の頭で彼を受け止めたが、首の辺りでポキッと大きな音がした。私の眼鏡のレンズが飛んでしまったことに夫が気付き、ほぼ垂直な斜面を笑いながら二人でレンズを探した。日本男児を忘れない夫はいつでもどこでも、たとえ登山中でも私の前を行く。私の首は大丈夫だった。

汗だくで遂に滝の全貌を見上げられる岩場に到着した。落差世界一の威容を誇るエンジェルの滝に見晴らし最高の地点で向き合った。隠れた峡谷からニョッキリと空へ立つ塔のごとき岩壁はその中心で神々しく二筋の水流を落下させる。秘境の雄大なパノラマ風景が目の前にある。岩壁を伝って流れる水の情景に畏怖を体で感じ二人とも寡黙だった。自分の魂がエンジェルの滝の精霊においでおいでをされているような気がした。奇妙なことに夫も同様に感じたという。下方から何者かに招かれ、飛び降りたい気分を押さえ難かったと。それを聞いて悪寒が走った。崇高な風景から発信されるサインに衝撃を受けながら二人は言葉もなくそこに座っていた。

 ボート・ドックに下りてきてチュラン川で遊んだ。水は成分のタンニンのせいで柿の渋のような珍しい赤色をしていたが透明で、岸辺ではサラサラと心地よい音をたてていた。川で泳いで育った夫はどうやって川を渡るかを実演して見せた。少し流されても焦らず、流れが穏やかになったところで向こう岸へ泳ぐ、という、この秘境水泳特別講座の最中、午後4時頃スコールがやってきた。だが激しい雨の中、二人で子供のように遊んだ。シャワーはすぐに止んだ。(彩の渦輪)