あけぼの

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「骨密度、食事、歌声コンサート」と楽しい2日間

2017-09-28 15:19:04 | 講演・アート・音楽・スピーチ

年1回中央郵便局の前で骨密度を図ってもらえる。今年は夫も誘った。筆者は昨年139と測定係に褒められるほど高かったが今年は114、25%も下がっていた。まあ年齢平均は74だそうだから「100を越せば結構ですヨ」と言われたが、夫は83。年齢平均より高いが理想値を下回るとか。同じ食事で何故こうも違うのでしょう?その日の午後、またStudio & Café 、Ko・Ku・Buに塾仲間と食事に行った。以前紹介したが、小川地球村塾でこの春も三味線を演奏してくださった福居一岳さん(三味線奏者名)、本名細野さんのお父様が開かれた快適Caféだ。ランチはいつも美味、ヴァイオリンや素敵な置物のある、居心地の良い空間でおしゃべりが弾んだ。瀟洒な建物の前でまた「ハイ・チーズ!」。国立駅北口から近いですよ。 翌、昨日は歌って健康、「歌声コンサート」へ。チラシを見て申し込み、1人で行ったが、立川のたましんRISURUホールがほぼ満員、260人ぐらい入っていたかな。若き日歌った童謡、唱歌、抒情歌、民謡、歌謡曲など31曲。筆者は学生時代、歌声喫茶に入り浸っていたので思い出の曲ばかり、知らない曲は1曲だけだった。周囲でも筆者より高齢そうな男女が元気いっぱいに歌っていた。筆者は初めて参加したが、月に1回あるようだ。大声で歌う人は色艶がいいですね。さだまさしに似た杉山公章という、歌もピアノも上手でユーモアのセンスのある人が身体を揺らしつつ歌い、オーバーに皆を褒め、参加者は爆笑しつつ気分よく歌い続け、あっという間に予定の1、5時間が過ぎた。が、大サーヴィスで40分ぐらいオーバーし、名残を惜しみつつ終了。出口で見送ってくださったので写真を一緒に撮らせて頂いた。次は11月28日、一緒に歌いに行きたい人、この指とまれ!

この日歌った歌をちょっと書いてみます。日によって違うようです。

1. 東京ラプソディー 2.洒落男、 3、遠くへ行きたい 4. 泉のほとり 5.ステンカラージン 6.白い花の咲く頃 7.上を向いて歩こう 8.里の秋 9.谷間の灯 10. 翼をください 11.あのすばらしい愛をもう一度 12.Amazing Grace 13.テネシー・ワルツ 14.つぐない  15.マイウェイ 16.お祭りマンボ 17.山小屋の灯 18.誰もいない海 19.虫の声 20. 21.北上夜曲 22.山のロザリア 23.瀬戸の花嫁 24.青い山脈 25.浜千鳥 26.川の流れのように 27.学生時代 28. 29.ふるさと 30.時には昔の話を 31.幸せなら手を叩こう (彩の渦輪)

   写真1、2、 杉山公章の「歌って健康:歌声コンサート」 3.公章さんと 4.Ko・Ku・Buにて


バトンタッチの旅とロシア民謡大合唱~ウズベキスタン共和国~(完) 

2017-09-26 10:34:56 | 講演・アート・音楽・スピーチ

  筆者夫婦は地球の一角での出会いを楽しむ旅をする。旅先で出会った人にお世話になることを考えるより、お食事に招待し一夕の会話を楽しむことが多い。そこでまた面白いことが展開する。今回もウズベキスタン全土の観光を終えてタシケントに戻り、初日に友人になっていたアミール君一家を夕食に招待した。すると義弟フルキャットの誕生会兼婚約者披露宴に招待され、一泊予定でその街に出かけた。タシケントの街はずれから車で1時間半、ベカバードという名の街だった。道中の日本人への親切について触れたい。タシケントの外れで公衆トイレに入ったら「日本人ね」と順番をゆずってくれる人や便器の汚れを布で拭いて「どうぞ!」と言う女性に感動、皇后さまになった気分だった。立ち寄ったホテルの売店のアジーズは友人に頼んで立派な地図を買ってきてくれた。そのホテルの近くの豪華な家を入口から覗いていたら、どうぞ、どうぞと招じ入れられ家中を案内されチャイをご馳走になった。感動物語を書ききれない。

 義弟フルキャットはアミールの奥さん、フィルザの弟で大変な美男、婚約者は17歳でこれもあかぬけた美女だった。レストランを借り切ってのこの披露宴にはホテルの料理に加え、親戚一同が一品持ち寄りしての大ご馳走だった。ピロシキに似たサムサ、炊き込みご飯プロフ、シシカバブーはここではシャシリクという名、うどんに似たラグマン、多種のマヨネーズサラダ、各種のナン等々。女性たちがウォッカを一気飲みするのには驚いた。外国人は筆者夫婦だけ、早々と挨拶を促された。ロシア語はいくつかの単語のみ、あとは英語でパンチを聞かせたつもり。その後ロシヤ民謡を歌った。学生時代、歌声喫茶に入り浸っていたのでロシア民謡は何でもござれ、だが日本語で覚えたものだ。カチューシャ、黒い瞳、赤いサラファン、と夫と歌ったらなんとフルキャットのおばあちゃん、ノナ、77歳、がロシア語で歌いだした。筆者の歌うどの歌も彼女は歌える!日本語とロシア語のバイリンガル合唱となった。居並ぶシニアの婦人たち、ライアもゼーラもトーフィックもファリダもユーダも唱和し日本語とロシア語の大合唱だ。そこで思い出した。私は「ボルガの船曳歌」を昔ロシア語で覚えたことを。「エイ・ウッフ・エイ・・・」今度は全員ロシア語で合唱だ。大柄のノナが近づき何度も抱き上げ、揺さぶり、キスをしてくれた。続いてライアも。舞い込んだ日本からの客による自国の歌に歓び、誰もかもが筆者を抱き上げキスしてくれた。食べて、歌って、踊ってのパーティーは延々と続いた。筆者はディスコダンスに盆踊りをミックスするがなぜかこれが受け「ダンスお上手ですねえ」となる。人の縁は妙なり(=Meeting is fascinating!)、との思いで地球の一角での「一期一会」を楽しんでいる。(彩の渦輪)

写真1.左端がロシア民謡を一緒に歌ったノナ 2.真ん中2人がフルキャットと婚約者

 

 


バトンタッチの旅&親子3代、日本人墓地の世話をするファジルさん~ウズベキスタン共和国~

2017-09-25 09:43:45 | 講演・アート・音楽・スピーチ

   日本人の好きな国、ウズベキスタンの人々も日本贔屓、暫く前だが、嬉しく素敵な出来事ばかりだった旅のほんの一部をご披露しよう。ウズベキスタンはイスラム、ロシア、モンゴル、中国の文化がミックスした魅力に溢れ、中央アジアの歴史遺産が層をなし、シルクロード時代へと容易にタイムスリップ出来る。この国の古都、ヒヴァと日本の古都、奈良にはシルクロード時代に始まる交流の歴史があり、千年に及ぶ友好関係と日本人への信頼からか、国中どこでも夜間でも、子どもたちからさえも明るい声で「こんにちは!」。友好は挨拶だけではない。有難いことに1つの街のホテルを出る時、頼まずとも次の街の同クラスのホテルを予約してくれた。気に入ればすぐ入室でき、気に入らなければ他を探せるのでホテル探しの時間が省けた。こうしてヒヴァからブハラ、サマルカンド、シャフリサーブス、タシケントとホテル受付の手から手へバトンタッチされ、便利な場所、安くて朝食が美味しいホテルを利用出来たのだった。   城壁都市、ヒヴァのイチャンカラは1991年に世界遺産に指定され、ほっと安らぐ博物館のような街並だ。かつてイスラム教の中心的役割を演じてきたブハラも世界遺産、ここではアルク城を見学したが、お城の受付がドルを現地のお金スムに高いレートで換金してくれ、中央アジアに現存する最古のイスラム建築、イスマル・サマニ廟を特別に開けてくれたり、と感動は続いた。ジンギス・ハーンも破壊を止めたというカラーン・ミナレットに登り、麦藁をつぶしアイロンで台紙に張り付ける芸術の製作場も訪問したが、その間夫は近くでビールを飲んで待っていた。この街の市民の憩いの場、リャビハウスは四角形の貯水池の周辺に布敷きの縁台やぼんぼりがあり、食事をすれば楽しい。ファティマ・ホテルの若い女性は美人で英語も料理も上手な働き者。「青の都」、サマルカンドも世界遺産、余りにも美しく、レギスタン広場では溜め息ばかりついていた。イスラム神学、数学、哲学などを多くの学生が学んだ、天文学者ウルグベクの作ったメドレセ(神学校)と他の二つのメドレセがコの字に向き合い圧巻だ。サマルカンドからシャフリサーブスへは車で峠越えしたが、車窓の奇岩風景は素晴らしく、この奇岩に落ちていく夕日は余りにも現実離れし、帰路運転手と共に暫し見とれた。震度7.5で建造物がほぼ全壊したなか唯一倒れなかったナヴォイ・オペラ劇場は旧日本兵が強制労働で作り上げ、ジャパン劇場の名で語り草になっていると聞き見に行った。実に立派な建物だった。タシケント郊外の日本人墓地で三代にわたって世話をしてきたファジールさんとの出会いは格別だ。道路作りをさせられていた日本人捕虜の働きぶりや勤勉さに学び、敬愛の情が芽生えた初代が、日本人捕虜の死者を埋葬したのがこの墓地の始まりだと言う。(続く)(彩の渦輪)

 真1、2サマルカンド 3.シャフリサーブス、 4、日本人墓地を親子3代にわたって世話をする2代目、ファジルさん 5.ファティマホテルのオールマイティー女性


エピローグ:「変化こそ人生、体験こそ財産なり」 :傘寿になってもアメリカの運転免許更新に行く!

2017-09-21 13:04:30 | 講演・アート・音楽・スピーチ

  本のエピローグは夫、自悠人が以下のごとく書いた。真ん中にある本文は我々の旅行記、地球千鳥足269回分から特に面白そうな55話を編集部さんが選んでくれている。

エピローグ:「変化こそ人生、体験こそ財産なり!」  シニアは今何が出来て何をしているかがその人の価値だと思う。過去の履歴は関係ない。気力、体力、心意気があるかどうかだ。好奇心の退化で身体の反応が鈍くなった分、判断力は上がった筈だ。年齢を口にすることは自己弁護だ。筆者は個性と能力、ユニークな思考と行動力で精一杯生き、社会への還元を願うばかりだ。傘寿を優に過ぎても運転免許更新にアメリカに行く。カナダや南米、アイスランド等、使える国が多いからだ。平均年齢を越し健康年齢の坂を登りながら、気概をもつシニアとして海外バックパックの旅を楽しんでいる。近年はアイスランド、イラン、ガイアナ、スリナム等、あまり人が行かない国を旅してきたが、特にガイアナは個人旅の報告ブログぐらいしか情報が無い国、「そこに行くことが旅だ!」と冒険を試みた。若者の旅行者と異なり、「何でも見てやろう」の旅ではなく「世界遺産より人間遺産!」が夫婦の合言葉だ。特に途上国での出会いは貴重、生活環境の厳しさに努力の限界を感じる人々を知り、物質文明や平和慣れの危機感も自覚する。

 健康で行動意欲さえあれば旅ほど楽しく収穫のあるものは少ないと思う。我々夫婦は旅が好きで、単独、別ルートで行動、目的地でドッキングを試みたり、逆に、夫婦一緒に出掛けて現地で別行動をとったりする。ある時期には夫婦の出発点がそれぞれアメリカと日本で、アメリカの各空港やサン・シスコ、ソルトレイク、デンバー、ラスベガス等で合流し、一緒に旅の目的地を訪ねた。南米チリ、サンチャゴ空港で待ち合わせをしたが、航空便の遅れやちょっとした油断から会えず事前に打ち合わせをしておいたホテルで会えた。旅の動機は心身の活性化、即ち自らを鍛えるためだ。人生の終焉に近づいて冒険的な旅をする夫婦も稀だろうが、年齢とは無関係に刺激、緊張感は必要だと思っている。松茸狩りや温泉は好奇心と興味を擽り、噂を耳にすれば旅先でも必ず探訪、体験する。まさかの珍遇、奇遇や再会で友好促進、という忘れ得ぬ出会いも多い。我々夫婦の旅は40年継続しているが、携帯電話やコンピューターの無い頃からで、待ち合わせが難しく不安が多かった。今でも最初の宿以外予約しない。航空券は起点となる地までの往復切符のみで国内線は現地調達。予約は変更が困難で時間に制約が生じるからだ。「変化こそ人生、体験こそ財産なり」、皆さまも時には未知の国に出かけて斬新な体験をなさるようお勧めしたい。心は年を取らないのだから年齢を意識せず出かけよう!地球上の異文化に触れ人間の存在感や生きるヒントも得られ、多文化共生について考えさせられる。

 筆者の最近の旅、今後の旅には挑戦だけではなく、若者に手を貸すという課題を追加し、過去の体験も活かして地球千鳥足の旅の価値を拡大しようと心掛けている。(自悠人)

写真1.アメリカで乗っていたキャデラック 2.ウイグル大学の学者さんたちとタシケント(ウズベキスタンの首都)にて


毒舌夫と頑固妻、ワンワールドの地球千鳥足(仮題)完

2017-09-20 10:39:21 | 講演・アート・音楽・スピーチ

  親切と「こんにちは!」を浴びた旅  

結婚50周年の旅はアメリカ発、ポルトガル訪問がスタート。先ずは夫の希望、ユーラシア大陸最西南端の街を目指しラゴスに向かった。英国航空のニックが「日本と日本人大好き」と下りる時スコッチ7本、シャンパン4本もくれたので列車の中、乗り換え毎に隣席の人と乾杯し、アンケートに答えてもらった。1755年に大地震のあったこの国の多くの人々から東日本大震災見舞いの言葉を頂いた。リュックを背負ってあげると言う親切おばさん、「大震災の孤児を養子にしたい!」という優しい女性、行き交う反対路線の電車から日本語で「こんにちは!」と大声をかけて来る若者、等、至る所、親切と地震見舞いと「こんにちは!」を浴びたポルトガルに名残を惜しみつつ、毒舌夫と頑固妻、人間遺産に触れる地球バックパックの旅は続いている。今プロローグを書いている本、地球千鳥足(仮題)は 旅や人生ガイドとして役立つ本でしょう!我々夫婦は旅が好き、とりわけ途上国を好んで旅してきた。旅は出会いに彩られるが、貧しい国でなお優しさを失わず生きる人々から受ける心のこもった親切は、宝石や洋服を買う代わりに出かける私に与えられる宝石だ。国は変わろうとも人の心は1つ、愛には愛が、信頼には信頼が返って来る。文化と生活環境は異なろうとも地球上の人々の心は1つ、戦争の無い世に共に生きたいと願っている。人生哲学が異なる異文化夫婦、毒舌夫と頑固妻も、足元の共生を目指しつつ、旅は道連れ、地球は船、同時代に同じ船に乗り合わせた船客同志との異文化理解・多文化共生の道を探りつつ、旅を続ける。よたよたと千鳥足で。ただ今結婚55年、夫婦合わせて164彩(歳)なり。(彩の渦輪)写真1、たまには優雅に馬車で探訪。 2.アンケートに協力してもらった女性たち(いずれもニカラグァにて)