あけぼの

アート、文化、健康、国際・教育、音楽、食・レシピ、日記、エッセイ、旅行記、学問

手術後3ヶ月目は[10xX+5]才の誕生日。なぜ生ゴミ写真?

2013-02-21 11:48:39 | アート・文化

12_019 12_021 昨日のFeb.20,2013[10掛けるXプラス5]才の誕生日、「ウンジュウゴ」才と相成った。このところ腰痛がひどいが、兎にも角にも多摩川土手を30分歩き、帰路SVに寄り、黒酢、ヨーグルト、グレープフルーツ、等、身体に良いと思える食料を買い、準備していたリュックに背負って帰宅、病後間もなく自分の足で歩けることに感謝した。散歩の写真がないので庭先に開けた穴の生ごみの写真(?)を紹介する。筆者の誕生日と庭の生ごみは無関係のようだがちょっと因数分解すると、筆者=有機物=生ゴミだ。共通因子は有機物、きれいに土に帰るだろう。この穴には主として台所の生ごみが入っている。昨年暮れに始めたがもう庭中穴だらけだ。生ごみ減量作戦は市に協力しつつ、地球にも優しく、はたまた我が家の庭の木々にも栄養となるからお薦めだ。アメリカに戻る時最近滞在する友人Enaもこれをやっている。Enaの生ごみ入れのそばにはバナナの皮きり専用の鋏が置いてあ。

脇道にそれるがEnaの朝食の一部を紹介しよう。彼女はバナナにピーナツバター(Crunchy)をつけて食べる。一口食べてはその断面にピーナツバターをつける。Enaはビル・クリントンの朝食を真似たのだそうだ。数年前ビルが大統領だった時期、座って朝食する暇がないので、安直に栄養を摂る方法としてピー・バター・バナナを食べていた、と娘のチェルシーがTVで語るのをEnaは聞いたのだ。大統領ともなれば、朝、起きがけから電話が来る。電話で話しながら齧れるピー・バター・バナナで忙しく栄養補給をしていたビルの姿を想像しながら筆者も時々これを食べている。004 (彩の渦輪)


半世紀ぶりに知ったスターラー(Stirrer)の意味

2013-02-12 15:11:17 | アート・文化

12_023 記憶と注意力のお蔭で半世紀ぶりに重要な知識に目覚めた朝食時間だった。何気なしにピーナツバターのラベルの活字を見ていてNo Stirが眼に留った。ビンの上から下までピーナツがゴロゴロ入っているやつだ。Stirの意味が判らないのでワイフに聞いた。「撹拌」とのこと。ラベルを再度見たらNo need to Stir、「撹拌不要」だったのだ。

そこで「思い出した!」通常のピーナツバターは表面にオイル分が浮くので混ぜなければならない。我が家が買ってきた100Naturalのピーターパン製はその必要がない。。27歳、研究員当時、ビーカ-内の薬品を撹拌するとき、小型モーターによる撹拌羽を使っていた。ある時期から掃除が簡単なスターラーを使うようになった。ビーカー台の下に磁石がついていて中に入れた水平な棒が溶液を撹拌するのだ。その時は「スターラーとは便利な撹拌装置」と理解し、Stirrerの言葉の意味など知らなかったし、「Mix=撹拌」と理解していた。実際は「Stir=撹拌」で「Mix=混合」なのだ。

今回、Stirの意味を知って半世紀前の記憶がよみがえったのである。Stirは動詞でStirrerは名詞、「撹拌するもの」になるわけだ。意味も知らず言葉で覚えていたのだった!傘寿が過ぎても好奇心と注意力は必要なのだ。脳を活性化してくれる粒入りピーナツバターをUSAから持ち帰ったお蔭である。(自悠人)


石垣島から世界に示した意地、「やればできる!」

2013-02-11 14:28:22 | アート・文化

022 069

美しい川平湾               ミミジャーの姿煮

石垣島が生んだボクシングの世界チャンピオン、具志堅用高は1976年、世界ジュニア・フライ級の王座に着き13度防衛、日本歴代の世界チャンピオン中最多連続防衛記録を持つという。石垣市名誉市民第1号と聞いてちょっと記念館に入ってみた。名誉市民のトロフィーがすぐ目に飛び込んできた。戦う時の必死の表情やV13達成記念のグローブから鼓舞されるものがある。「やれば出来る!」と。ボクシングに知識も興味もなかった筆者だが、用語録は印象的で彼のコメントから詩心を感じた。

石垣島観光にも触れよう。石垣島鍾乳洞はケンタッキーのマンモスケーブを知ってる筆者にはちょっと物足りなかったが、カビラ(川平)湾は日本百景の一つで石垣島一番の景勝地、折り重なる七色の湾内に小島が点在、東シナ海も遠望できる。ここでゆっくり散策を楽しんだ。グラスボートで珊瑚礁を見に行くのも楽しかろう。伝統建築の見られる石垣やいま村では、その一角で名前は忘れたが黄色っぽくて可愛いお猿さんと遊べる。我々夫婦は「海人ダイニング魚エンジン」という店が気に入り、ミミジャーの塩煮(鯛の一種で砂糖を使わず塩だけの姿煮)やもずくの酢のものを夕食に、朝は地元の甘いパインを沢山頂いた。黒和牛もご馳走だ。西表島は放牧が多い。その和牛一頭ずつの側に白鷺が一羽ずついるのが微笑ましく、近くの人に尋ねたら、鷺が牛の寄生虫を駆除するのだと。牛と鷺が共生しているのだ。「薬要らず」は消費者にも素晴らしい。土産物店に入れば、沖縄名物のシーサー像を勧められるが、黒和牛と白鷺仲良しセットの飾り物があったなら記念に購入しただろう。満足度の高い石垣島へ、皆さまも是非どうぞ!(彩の渦輪)


水牛車に揺られ三線を聞く優雅な旅、八重山諸島

2013-02-10 10:00:55 | アート・文化

A_053 西表島、由布島間の浅瀬を渡る水牛車
石垣島から南の島々、八重山諸島のうちの石垣島、西表島、由布島を訪れた。石垣島はハワイとほぼ同じ緯度だ。
2か月前に入院手術を受けた筆者は大雪直後の1月末、凍える東京から亜熱帯海洋気候の石垣島へ避寒の旅を思いついたがこれは成功だった。出発時はセーターを重ね着していたがここではTシャツで充分、海人(ウミンチュー=漁師)と書いた素敵なTシャツを買って着た。緑滴る木々に這う夕顔の花が印象的だった。温暖気候の石垣島が我々はいたく気に入り、物価の高いハワイより黒砂糖や健康食だらけの石垣島へ行こうと、数か月の滞在を考慮中だ。

幸運!夏川りみのおばあちゃんの水牛車に乗った!

西表島ではマングローブを見に行き、冠鷲を目撃し、愛らしいコメツキガニという小蟹を潮の引いた川面で見て仲間川を楽しみ、残るはこの島のシンボル、西表山猫だけ、と出会いを切望した。特別天然記念物で今や100匹を切るそうだ。アメリカの高速道路に「鹿に注意!」のサインがあるが、ここでは「西表山猫に注意!」だ。しかし願い叶わず、電池仕掛けで踊る山猫人形を買って我慢した。

 夏川りみをご存じだろうか。石垣島出身の歌手で、三線を弾きながら「涙そうそう」等を舞台で歌っている歌手だそうだ。「西表島に行ったら彼女のおばあちゃんの水牛車を探しなさい。運が良ければ三線を弾いて歌ってもらえるよ」と聞いた。西表島の大原港から400m対岸の由布島へ、海の浅瀬を渡る水牛車は座席と屋根が取り付けられた小型の乗り物だ。大きさの異なる水牛(角の大きさで年齢が判る)が待っていた。浅瀬をのんびりと渡り、由布島を見てまた水牛車で西表島に戻るのだ。行きには女性御者は見つからず別の水牛車、だが帰路は幸運だった。見つけたのだ、年輩女性を!「この牛は小次郎で6歳です」と奥ゆかしく話す女性は忙しい日だけ駆り出されるのだという。やおら三線を屋根の棚から下ろし、「あさどやユンタ」を歌った。彼女の演奏と歌に合わせ、乗客全員で合唱しつつ潮風を受けながら浅瀬をゆらゆらと西表島に戻った。彼女や客たちとの合唱、「サーユイユイ!」は思い出に残る出来事だ。感謝を述べ、写真を撮らせていただいた。(彩の渦輪)


モデル初体験で褒められた!

2013-02-09 11:45:03 | アート・文化

075 人物画展を見に行った折、唐突に会の担当者から「モデルはどうか」と声がかかった。一瞬耳を疑った。「2月度のモデルを探しているのですが」と続く言葉が聞こえた。USAでモデルを前に多くの絵を描いてきたので了承するのに抵抗はなかった。が、なぜ自分が選ばれたのか不思議だった。「あなたは顔だけで存在観がある」と責任者は言ったが、容姿がユニークだったのだろう、ぐらいに筆者は思っている。

 当日がきた。素人画家がモデルとして描かれるのは複雑だった。要求された姿勢で一点を見つめ、不動の物体に変身するのだから。最初の休憩までの20分間は緊張し、頭はあらゆることを考え続けた。加えて160度の視界に入る絵描きたちの顔の上げ下げや絵筆の動きなどが雑念と重なって脳裡を混乱させた。最初の20分は大変長い時間だった。5分間休憩の合図で我に返った。休憩後の時間は流れの中で過ごした感じだった。慣れてきたのか20分間隔での2時間は無我の境地だったが、微動だにしなかったことで終わってから褒められた。USAでは描く立場だったが、多くの凝視に晒されるモデルの立場を初体験し、人さまが喜んでくれるなら今後も新しいことにトライしたいと思ったことだった。(自悠人)