あけぼの

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ユスリ君と値下げ交渉 ~ロシア連邦②~

2011-03-21 08:48:41 | アート・文化

ロシ赤の広場とボリショイ・サーカス

 赤の広場の解放感は特に気に入り、2日続けて訪れた。一角にあるレーニン廟はすっきりしたデザインだ。残念なことに4月までレーニン様にはお目にかかれないそうだ。グム百貨店にはトイレを借りに入ったが高価なブランド物ばかり、資生堂の人気に驚いた。ボリショイサーカスを楽しんだのは言うまでもない。ベルトに掴まった男女の演じる優雅な空中円舞、危険な綱渡り、チンパンジーやラクダや虎の集団演技は可愛くて時を忘れた。

ユスリ君と値下げ交渉

 メトロ路線の乗り換えについてきてくれる親切な人が多く、持参の折り紙や七連の鈴をあげて短い会話と笑顔を交換しあったが、一人だけ、人相がいかがわしい男が2路線ついてきた。「危ないかな?」と思った途端、「100ルーブルおくれ!」値切って10ルーブルあげたら瞬く間に人混みに消えた。壁の彫刻が美しく豪華なシャンデリアが並ぶコムソモールスカヤという駅だったが、ユスリ君との賃下げ交渉で駅構内の豪華な彫刻を楽しめなかったのが返すがえすも悔しい。夫の方が先に怪しいと気づき、別れようとしたが、「もし親切な人なら傷つけちゃあ悪い」と思ってしまった筆者はつい信じた。少なくとも信じたふりをして同行した。いつもこの調子で、最後は騙されることが多い筆者だ。ゆすられることに懲りない馬鹿な女とその夫がいよいよワンワールドの旅へ出発した。ア完(彩の渦輪)