あけぼの

アート、文化、健康、国際・教育、音楽、食・レシピ、日記、エッセイ、旅行記、学問

風車、ゴッホ、飾り窓の女 ~ネーデルランズ~ 完 

2009-05-24 22:06:53 | 国際・政治

P3230156 特徴あるオランダの建物とハーレムのハネ橋

ゴッホ美術館でもいたく心を打たれた。メモをしながら見て回った。「社会の弱者の力になりたい」と常に望んだゴッホは弱者たる農民を描いた。だが司祭は農民たちにゴッホのモデルになることを禁じさえする。それでもなお農民を愛し描き続けるゴッホ。そんなゴッホの「じゃがいもを食べる人たち」の前は離れることが出来なかった。食べている農民の真剣な表情、フォークを持つ農民たちのごつごつとした指……、絵画という媒体が訴えるものの威力をゾクゾクするほど感じた。若い頃社会的弱者のための活動をしていた筆者には何万言の言葉以上にビンビン響いてきた。献身の絶対性を断言するゴッホ。日本の浮世絵がインスピレーションの一つになったのは嬉しい限りだ。藍が基調の「星空」はいかにも美しいが、そこはかとない畏怖が感じられる。人の生を刈り取られる麦に擬える死生観も共鳴できる。

飾り窓の女については先入観があった。「二階の窓のカーテンの隙間から憂いを含んだ微笑で密やかに誘いかけてる」と。とんでもない!誰でも通る狭い通路に面しずらりと並ぶ等身大のガラス窓。その窓から色んな女性が裸同然で魅惑的な姿態で誘う。ガラス窓と狭い通路の距離は本当に近い。ベッドを見せている個室もある。彼女たちの仕事は哀れでも秘やかでもなく開放的なビジネスなんですね。英語の下手な日本人男性はいい鴨にされているそうですよ。ご用心!(彩の渦輪)


大学の平和会議で神道についてスピーチ

2008-05-05 10:05:20 | 国際・政治

身辺の事件と大変な忙しさのため2月以降ブログは2ヶ月半休みました。やっと少し落ち着いたところで、大学で「宗教と平和 」という会議があり、日本人であるゆえ「神道と日本人の宗教観」について頼まれ、話しました。以下のように主だった宗教についてパネリストが発表し、質疑応答のあと参加者(聴衆)も一緒にDiscussionするという催しでしたが、閉会後「Good Job!」と参加していた大勢のFaculty(教授たち)や学生が私をHugしてくれました。 (彩の渦輪)

Peace Conference : April 28, 2008, 12:00-1:30 ? SAHB 100 World Religions and their Impact On World Peace Panelists: Dr. Ayako Ogawa (Shintoism) Dr. Steve Sunderland (Judaism), Dr. Manish Sharma (Buddhism) Dr. Grace Auyang (Taoism), Brenda Refaei (Islam), Rev. David Palmer (Christianity).