私的CD評
オリジナル楽器によるルネサンス、バロックから古典派、ロマン派の作品のCDを紹介。国内外、新旧を問わず、独自の判断による。
 



ルネサンス、バロックの宗教音楽は、カトリックでもプロテスタントでも、そのほとんどは女性歌手が演奏に加わることはなかった。本来オリジナル編成の演奏は、この事をもとに男性歌手のみによる演奏を行うべきであるが、今日ではおそらく歌唱技術、表現力の観点からと思われるが、独唱も合唱も女性歌手を起用する場合が圧倒的に多くなってきた。「スターバト・マーテル」といえばペルゴレージといわれるくらい有名な曲だが、この作品の入手可能なオリジナル編成の演奏も、ソプラノに女性歌手を起用する「不完全な」ものが多い。今回紹介するCDは、やや昔の録音であるが、男性歌手のみによる正規のオリジナル編成による演奏である。 . . . 本文を読む

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )