私的CD評
オリジナル楽器によるルネサンス、バロックから古典派、ロマン派の作品のCDを紹介。国内外、新旧を問わず、独自の判断による。
 



このCDでイゴール・キプニスが演奏している楽器は、ドレースデンのヨハン・ゴットフリート及びヨハン・ヴィルヘルム・グレープナー兄弟が1793年に製作したフォルテピアノである。音域はFF ~ g’’’の63鍵で、各音に2本の弦が張られている。 モダンピアノでの演奏しか聴いたことのない人は、このCDに限らず、フォルテピアノの演奏、出来れば一度はオリジナル楽器の演奏を聴いてみることをお勧めする。モーツァルトやベートーベンが演奏していた自身の曲が、実際どのような音であったかを経験することは、作品の理解にとっても、非常に重要なことであると思う。 . . . 本文を読む

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