憧れだった富士山頂でのご来光を、とうとう実現することが出来た!。
8月5・6日と、”日本一の富士登山とご来光”のバスツアーで、
富士山に登り、ご来光を眺めた。感慨無量だった。
5日、午後3時、富士山五合目河口湖登山道を、登山専門ガイドの案内で
出発した。雨が降りそうなので、全員合羽を着ての出発でした。
バスの終点 富士山5合目レストハウス
吉田口(河口湖口)登山道入り口
ほぼ平坦な林道をハイキング気分で10分ほど歩くと、とうとう
雨が降り出した。
約1時間後樹林の登り道になり、ジグザグ道が続く。
6合目辺りになると、雨は本格的になり、雷も鳴り出した。
どしゃ降りの雨と、次から次へと轟く雷鳴に33名の参加者たちは
言葉も無く、必死の思いで、川のように流れる細くなった登山道を
ひたすら黙々と登った。
頭のすぐ上で雷がなり、稲妻が光る。
今にも落ちてきそうな雷に、怖くて怖くて、体がすくむ。
風が無かったのが、唯一、救いかもしれない。
ガイドの案内で、登山道の際の場所に避難。雷が止むのを待った。
上を仰ぐと、はるかに溶岩の急峻な道が続いていた。
山小屋が沢山立ち並ぶ7合目近くになると、雨は小降りになり、
全員ずぶぬれ状態で、今日の仮眠先、標高2900m「鳥居荘」に到着した。
振り向くと、雲海の彼方に、緑の樹林帯と市街地の明かりが見えていた。
出発してから3時間半が過ぎていた。
小屋に着き、着替えをし、夕食のカレーを食べるともう寝なくてはならない。
明朝5時のご来光を頂上で見るためには、午後11時半には起床といわれ、
二段式寝床に押し込まれた。体を横にしているだけで、眠れずじまいで起床。
濡れたままの靴や合羽に再び手を通し、8月6日午前0時出発。
雨は止んでいて、きれいな星空が広がっていた。
きっと、神様が昨日どしゃ降りの雨の中を頑張って登ってきた人達に
手の届きそうな星空をプレゼントしてくれたのだろう。
この時点で、山頂を断念した人、子供3人を含む7名。体調の悪い人や、
体力に自信の無い人は、登ってはいけない。下りてこられなくなる。
ヘッドライトをつけ、山頂目指して溶岩の急峻な登山道を登り始めた。
8合目3020mまで岩場が続く。さらに1時間半、本八合目3360m
までは、ジグザグの砂利、土道を登る。
ここが最後のリタイヤポイント。
この場所でさらに5名の人がリタイヤ。出発時の2/3の20名となった。
山小屋「江戸屋」であったかいココア飲み、頂上を目指すに不要な荷物を
預け、軽くなったリュックを背負い出発。
しかし、寝不足と、疲れで足が前に出ない。
「胸突き8丁正念場」の大きな看板が立っていたあたりからは、再び岩場や砂利、ジグザグ道。頂上あたりには明かりが沢山見えている。
狭い登山道は数珠繋ぎの人の列。体力を振り絞って登る。最も苦しかった。
薄暗い空の雲の彼方がすこしづづ、オレンジ色になってきていた。
オレンジ色に染まり始めた空
9合目3600mあたりで、ご来光を見ることになった。
雲がだんだんオレンジに染まり、大きな太陽が顔を出した。
ガイドさんのかけ声で、私たちグループ以外の人も全員で
「バンザーイ!、バンザーイ!、バンザーイ!」と叫んだ。
オレンジ色の太陽の出現
時間は午前五時。歩き出して5時間後の感動でした。
昨日の雨も雷も忘れさせてくれた、感動の一瞬だった。
さらに30分登り3700m、久須志神社前に立った。
3776m剣が峰へは時間の関係で行けなかったが、ここが
憧れの富士山頂上なのです。
久須氏神社(富士山本宮浅間大社)
朝食後、神社へお参りし、記念撮影などしながら、30分あまり休憩。
空は快晴、風も無く心地よい朝だった。
頂上噴火口(お釜)の近くで全員で記念撮影。
剣が峰をバックに記念撮影
向かい側に日本最高地点「剣が峰」を望む。
富士山測候所のシンボル、白いドームが見えた。
噴火口(お釜)
下りは、急斜面の赤土道。昨日からの足の疲れもあり、足が滑り、
体が前にのめり込み、転びそうになる。
足の指先や、ふくらはぎ、腿、腰など、だんだん痛くなってきた。
前日ガイドさんが言っていた「登り4分、下り6分の力です」の
意味が良くわかった。
頂上から1時間下った「江戸屋」で、預けた荷物を引き取り再び
赤土のガレ場のようなジグザグみちを歩く。
富士山には、高山植物は殆ど無い。赤黒い急斜面(砂礫地帯)には
「オンタデ」の白い花が、ちょうど畑に植えた葉物のように、
並んで咲いているように見えた。
5合目から6合目近くの登山道わきの樹林帯には、小さなクルマユリや
ホタルブクロ、石楠花が咲いているのが見えた。
ナナカマドの葉が数枚、もう赤く色づいていた。
赤く色づいた葉が見えたナナカマド
出発地点の5合目に帰着したのは午前10時半。
昨日の午後3時から歩き出し、仮眠時間を除くと
合計13時間歩いたことになる。
カラカラの喉を潤し、ソフトクリームをなめ、お互い
頂上を極めた感激のひと時を語り、再びバスに乗り込んだ。
8月5・6日と、”日本一の富士登山とご来光”のバスツアーで、
富士山に登り、ご来光を眺めた。感慨無量だった。
5日、午後3時、富士山五合目河口湖登山道を、登山専門ガイドの案内で
出発した。雨が降りそうなので、全員合羽を着ての出発でした。
バスの終点 富士山5合目レストハウス
吉田口(河口湖口)登山道入り口
ほぼ平坦な林道をハイキング気分で10分ほど歩くと、とうとう
雨が降り出した。
約1時間後樹林の登り道になり、ジグザグ道が続く。
6合目辺りになると、雨は本格的になり、雷も鳴り出した。
どしゃ降りの雨と、次から次へと轟く雷鳴に33名の参加者たちは
言葉も無く、必死の思いで、川のように流れる細くなった登山道を
ひたすら黙々と登った。
頭のすぐ上で雷がなり、稲妻が光る。
今にも落ちてきそうな雷に、怖くて怖くて、体がすくむ。
風が無かったのが、唯一、救いかもしれない。
ガイドの案内で、登山道の際の場所に避難。雷が止むのを待った。
上を仰ぐと、はるかに溶岩の急峻な道が続いていた。
山小屋が沢山立ち並ぶ7合目近くになると、雨は小降りになり、
全員ずぶぬれ状態で、今日の仮眠先、標高2900m「鳥居荘」に到着した。
振り向くと、雲海の彼方に、緑の樹林帯と市街地の明かりが見えていた。
出発してから3時間半が過ぎていた。
小屋に着き、着替えをし、夕食のカレーを食べるともう寝なくてはならない。
明朝5時のご来光を頂上で見るためには、午後11時半には起床といわれ、
二段式寝床に押し込まれた。体を横にしているだけで、眠れずじまいで起床。
濡れたままの靴や合羽に再び手を通し、8月6日午前0時出発。
雨は止んでいて、きれいな星空が広がっていた。
きっと、神様が昨日どしゃ降りの雨の中を頑張って登ってきた人達に
手の届きそうな星空をプレゼントしてくれたのだろう。
この時点で、山頂を断念した人、子供3人を含む7名。体調の悪い人や、
体力に自信の無い人は、登ってはいけない。下りてこられなくなる。
ヘッドライトをつけ、山頂目指して溶岩の急峻な登山道を登り始めた。
8合目3020mまで岩場が続く。さらに1時間半、本八合目3360m
までは、ジグザグの砂利、土道を登る。
ここが最後のリタイヤポイント。
この場所でさらに5名の人がリタイヤ。出発時の2/3の20名となった。
山小屋「江戸屋」であったかいココア飲み、頂上を目指すに不要な荷物を
預け、軽くなったリュックを背負い出発。
しかし、寝不足と、疲れで足が前に出ない。
「胸突き8丁正念場」の大きな看板が立っていたあたりからは、再び岩場や砂利、ジグザグ道。頂上あたりには明かりが沢山見えている。
狭い登山道は数珠繋ぎの人の列。体力を振り絞って登る。最も苦しかった。
薄暗い空の雲の彼方がすこしづづ、オレンジ色になってきていた。
オレンジ色に染まり始めた空
9合目3600mあたりで、ご来光を見ることになった。
雲がだんだんオレンジに染まり、大きな太陽が顔を出した。
ガイドさんのかけ声で、私たちグループ以外の人も全員で
「バンザーイ!、バンザーイ!、バンザーイ!」と叫んだ。
オレンジ色の太陽の出現
時間は午前五時。歩き出して5時間後の感動でした。
昨日の雨も雷も忘れさせてくれた、感動の一瞬だった。
さらに30分登り3700m、久須志神社前に立った。
3776m剣が峰へは時間の関係で行けなかったが、ここが
憧れの富士山頂上なのです。
久須氏神社(富士山本宮浅間大社)
朝食後、神社へお参りし、記念撮影などしながら、30分あまり休憩。
空は快晴、風も無く心地よい朝だった。
頂上噴火口(お釜)の近くで全員で記念撮影。
剣が峰をバックに記念撮影
向かい側に日本最高地点「剣が峰」を望む。
富士山測候所のシンボル、白いドームが見えた。
噴火口(お釜)
下りは、急斜面の赤土道。昨日からの足の疲れもあり、足が滑り、
体が前にのめり込み、転びそうになる。
足の指先や、ふくらはぎ、腿、腰など、だんだん痛くなってきた。
前日ガイドさんが言っていた「登り4分、下り6分の力です」の
意味が良くわかった。
頂上から1時間下った「江戸屋」で、預けた荷物を引き取り再び
赤土のガレ場のようなジグザグみちを歩く。
富士山には、高山植物は殆ど無い。赤黒い急斜面(砂礫地帯)には
「オンタデ」の白い花が、ちょうど畑に植えた葉物のように、
並んで咲いているように見えた。
5合目から6合目近くの登山道わきの樹林帯には、小さなクルマユリや
ホタルブクロ、石楠花が咲いているのが見えた。
ナナカマドの葉が数枚、もう赤く色づいていた。
赤く色づいた葉が見えたナナカマド
出発地点の5合目に帰着したのは午前10時半。
昨日の午後3時から歩き出し、仮眠時間を除くと
合計13時間歩いたことになる。
カラカラの喉を潤し、ソフトクリームをなめ、お互い
頂上を極めた感激のひと時を語り、再びバスに乗り込んだ。