今夜は鍋物。豚肉シャブシャブ。の、予定。で、外へ出て、畑に育っている萵苣、小葱、春菊を摘んできた。彩りと香りを楽しむために。
彼らは摘んでも摘んでもめげない。根絶やしにさえしなければ、またそこから発芽して、新しく新しく伸び上がって来る。常に若者然として凜々しい。悔やまむよりさきに甦生してしまう。偉いなあと思う。こんな芸当はにんげんにはできない。いったいどういう仕組みなんだろう。理科系、生物化学系の頭脳鍛錬をしていない小生には、到底この秘密のカラクリは解けない。
彼らは損失分を忽ちの内に埋め合わせることが出来る。何杯にも膨らませることもある。だからきっと彼らは災難にであったところで、それをいつまでも悔やんだりはしないだろう。すぐに修復に動き出すだろう。
かといって、すべての植物がそういう生き残りの術に長けているかというとそうでもないらしいが。
今夜は鍋物。もしも鍋の中から外から野菜たちの悲しみの声が聞こえてくるようであったら、おいしさは半減してしまうだろうが、そうはならない。にんげんは彼らをおいしく召し上がることが許されている。
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