昨夜、夕食の後に、我が家の畑で獲れたプリンスメロンを割ってみた。種を削ぎ落としていると、メロンのほのかな香りが鼻をついた。丁度いい大きさに切って、フォークを刺して口に運んだ。甘かった。おいしかった。「合格!」を叫んだ。
この爺さんは、何でも下手である。あらゆるジャンルの上手の平均値を大きく下回っている。西瓜作りもメロン作りも下手の下手で通して来た。のに、この日に食べたメロンは、合格だった。有り得ないことが有り得ているようで、しばらく落ち着かなかった。
その10分後、合格を貰ったのはメロンなのに、お爺さんはそれをお爺さん自身にすり替えて、合格お爺さんになって、得意満面になった。家族の者もおいしいおいしいの舌鼓を打った。
プリンスメロンはこれで終わりではない。畑にはいくつかまだ転がっている。もちろん、カラスも鼬も穴熊もイノシシも猿も、カメムシもナメクジも、狙いを定めているので、次もこうやって人間の口に入るかどうかは不明だ。
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