家内が外へ出て行った。まもなく戻って来た。グラジオラスを片手に掲げた。「ほら」「こんなに綺麗に咲いてましたよ」って声を発した。あざやかな緋の色だ。花房がたわわに重なり合っている。
雨風で倒れていたらしい。グラジオラスは花の茎がやたら長い。自分の力では立ち上がれなかったらしい。花瓶に生けてもらった。
もう一方の手には白茄子があった。これも高く掲げて、家内は書斎の窓の向こうに立っている。やや興奮気味だ。畑の見えないところにあったらしい。
発見が嬉しかったのだろう。ちょっと太りすぎているかもしれないが、見事な白茄子だ。おいしく調理されて、きっと今夜の食卓にならぶだろう。
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