世界が認めた名画ですから、わたしの方が悪いんです。わたしはそれがそんなにいい映画なのか、理解できませんでした。11時45分に始まって14時に終わりました。
役所広司演じる読書好きで無口な独身男性トイレ清掃員の、誠実な掃除場面がたくさん何度も流れました。人の嫌がる便所掃除を嫌がらずにやっているというそこのところが美談として協調されているわけでもありませんでした。
彼は一人暮らしをしています。寝るときにはいつも文庫本を読んでいます。インテリ風でもあります。鉢植えも楽しんでいます。運転中はよく古い音楽を聴いています。なにしろ主演男優賞を取ったのですから、名演技だったにちがいありません。
途中いくつかドラマが挿入されていました。そこを深く読み取らねばならなかったのかもしれませんが、わたしには分かりませんでした。二人合わせると影が濃くなる、ならなきゃ嘘だという場面もありました。ここがポイントだったのかもしれません。
名画を名画として鑑賞できなかったわたしの鑑賞眼が劣っていたとしか言いようがありません。核心を読み取れなかったようです。
たくさんの人が見に来ておられました。映画が終わってもみなさんすぐには立たれませんでした。感動に浸っておられたのかもしれません。
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