イギリスがEUヨーロッパ連合の離脱を決めた。あろうことか、直接選挙の国民投票を仕掛けて、イギリス国民の総意の形をとって動かしがたい事実にしてしまった。統合へ統合への力の方向性がこれで止まった。ヨーロッパ諸国は分裂への下り坂を駆け下りて行く。全体の安定よりは一国という個の利益を尊重したのだ。この影響は凄まじかった。その日のうちに世界経済が一気に混乱した。ニュースではリーマンショックの時の株価下落を上回る勢いの国も出て来た。日本の日経平均株価はたった1日で、対前日比マイナス1000円以上となった。為替相場も津波を受けた。比較的安全だとされている円買いが進んで円高が進み、1ドルが100円を割る場面も出て来た。日本だけではない。各国の相場がメチャメチャになっているようだ。保たれていた秩序が破壊されたのだから、この堤防決壊はどの国にも深刻な打撃だ。いまやグローバルに津波は押し寄せる。今日の東京株式市場為替相場は1ドル102円台を推移した。しかし、株価は前日比プラス300円を突破。やや持ち直して来た。今後、日銀や政府や財務省がどう動くか。このまま混乱が続くようであれば、ます一番先に若者と老人とこどもたちの貧困が進むのではないか。失業率も高まってしまうだろう。貨幣経済の価値観が衰退して、生活は不安定度を増すだろう。若者に希望が失われたら国家は破綻する。これは当事国イギリスの若者層だって同じ思いだろう。ヨーロッパは移民問題を抱えている。宗教上の不調和もある。火種が四周を取り巻いている。紛争が紛争を呼ぶだろう。問題は、われわれ日本人が想定しているよりもうんと複雑であるに違いない。
逆転が起こらないか。逆流が起きて来ないか。世界が安定へ向かって、調和へ向かって、秩序へ向かって、平和へ向かって、動き出して欲しいものだ。週明けの今日の東京株式市場は少しだけ揺り戻した。逆流した。多くの人が少しだけ安堵の胸を撫で下ろしたであろう。
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