続き
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「自性すなわち無性」とも表現されている。みずからの中に宿る仏性(=自性)は、まさにそれである。<仏になれる性質><仏としてのわたし>のことである。穢されてもいないでそのまままるまる我が心身の内に、その仏性が横たわっているではないか。このように臨済禅師が弟子たちを鼓舞しているようだ。
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仏教というのは、「元気を出せ出せ」「お前が元気を出さなくてどうする」と言って来る。「いつまでうじうじしているのか、自己否定を続けるのか」「つべこべ言うな」「外は春だぞ」「自己の仏性を活動させる条件は全部揃っているぞ」と叱りつけてくる。それにしても、仏教は楽観主義だなあ。押せ押せというところなど、明るいなあ。全肯定だなあ。
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