気温18・8℃。ひんやりとしている。現在時刻は午前10時半。日射しが弱い。曇り空。僕は炬燵に入ってあたたまっている。
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今日の最高気温は22℃、どまりらしい。汗を掻かなくてすみそうだ。有り難い。
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畑の隅っこの梅の木が、はやくも梅の実をつけているのを、昨日発見した。まだ雀の卵くらいの大きさ。梅の木は樹齢30ねんほどにおなっているから、幹が大きいけど。収穫が楽しみだ。
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よかったよかったと思う。楽しみがこんな楽しみくらいでよかったと思う。小さな楽しみだろうが、80歳のお爺さんには十分だ。欲望世界の世界の政治経済を、まるごと喰ってやろうとする楽しみもあるらしいが、ご苦労なこった。
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このお爺さんは人物のスケールが小さい。挑戦意欲も小さい。能力も小さい。それでよかったのだ。偉くならなくて済んだ。得意がることもなくて済んだ。これでよかったのだ。老いてますます小さくなっている。楽しみごともますます小さくてすむようになっている。
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欲望願望成就をめざして切磋琢磨するこたあ、なかったのだ。人様に負けて泣くこたあなかったのだ。ぜんぶぜんぶ、負けてよかったのだ。
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野原でぺんぺん草が咲いている。風を受けてネコジャラシが鈴をつけて鳴っている。踊り子草が垣根に咲いて、スカートを広げて踊っている。シロツメクサが岸辺を飾っている。それぞれがそれで小さく小さくやすらいでいる。
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競い合うこたあなかったのだ。驕るこたあなかったのだ。「オレ様はエラインダゾ」「お金持ちなんだぞ」「成功者なんだぞ」などと鼻高々天狗になるこたあ、なかったのだ。生涯をまるまるそんなことに浪費するこたあなかったのだ。
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