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小田原周辺のマイナースポットや些細な出来事を少しずつ
小田原の端々



小田原市扇町を中心とした5自治会が扇町防犯モデル地区を結成したのは昭和50年の4月。地区内では様々な防犯活動が行われたが、その中の一つの取り組みとして昭和50年の12月に防犯灯に標語のプレートが取り付けられた。先日、昭和50年に取り付けられた標語プレートを探しに扇町地区へと出かけた。扇町は1丁目から6丁目まであり、飯泉橋の右岸側から小田急線までの結構広い範囲が探索エリア。とりあえず昭和時代の店舗や古い家並みが残っている旧道周辺を探索。防犯標語は扇町地区内にある足柄小学校・芦子小学校・白山中学校の児童生徒から募集し、400人の標語が地区内にある330本の防犯灯に取り付けられたとのこと。旧道から細い路地裏を探索するもなかなか見つからない。今から38年前に取り付けられたので、そもそも防犯灯自体が新しい物に置き換わっていた。探索から20分あまり、半ば諦めかけたときに富士フイルムの工場近くの路地に古い防犯灯があるのに気が付いた。その防犯灯のポールには錆びついたトタンのプレートが針金で固定されていた。書かれている文字はほとんど読めなかったがプレート左側にはうっすらと学校名と氏名。プレート下部には42区防犯協議会の文字。探していた昭和50年に取り付けられた防犯標語のプレートだ。さらに探索すること5分。国道255号近くの路地の防犯灯にも残されていた標語プレートを発見。このプレートもかなり錆びついていたが何とか標語が読める。「どろぼうさん みんな見ている 太陽も 星も」足柄小学校の生徒の標語だ。国道255号を渡り井細田駅方面へと探索を続ける。八幡神社近くの防犯灯にも防犯標語プレートを発見。「どんなことでも話し合い よりよい町を育よう」このプレートも足柄小学校の児童の防犯標語。プレートを探索しながら気が付くと芦子小の前まで来ていた。校門横には標語の立て看板が古い防犯灯にくくりつけてある。時代は変われど、標語を防犯灯に設置するのは昔も今も変わらない。その立て看板の裏を見ると、なんと古い防犯標語のプレートが残っていた。このプレートは意外と良い状態で文字の赤いペンキも残っている。この防犯標語のプレートはすべて地区の自治会やPTA関係者などによってカラートタンにペンキで記入し防犯灯に設置したとのこと。耐久性の無さそうな素材で、しかも40年近く前に設置されたものなので発見は難しいかと思っていたが40分ほどの探索で4枚見つけることが出来た。また散策の合間に探してみたいと思う。

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