ぬえの能楽通信blog

能楽師ぬえが能の情報を発信するブログです。開設16周年を迎えさせて頂きました!今後ともよろしくお願い申し上げます~

第17次支援活動<東松島市・陸前高田市>(その5)

2013-11-06 02:32:14 | 能楽の心と癒しプロジェクト
大雨の中、一路気仙沼へ。翌日は陸前高田市の「奇跡の一本松」の前で奉納する予定でしたので、東松島市からは100kmほども離れているため、少しでも近いところに投宿するのがよかろう、ということになり、気仙沼の常宿に宿泊することにしてありました。ボランティアとしては立派なホテルに泊まるわけではないので、宿の方が眠る前に到着しないと。。(^◇^;) で、気仙沼に向かいまして、無事チェックイン。それから、夏の活動でご一緒した市民の協力者・緑さんと再開し、10日ほど後に再び当地を訪れる際に休憩させて頂くことになっているOさんのお宅にご挨拶を済ませまして、ようやく夕食にありつくことができました~。なんか緑さんにはお世話になりっぱなしで、「能楽の心と癒やしプロジェクト」の気仙沼リーダーということになっておりまする!

この頃にはもう雨もほとんどやんでいまして、緑さんと笛のTさんと一緒に、気仙沼ホルモンのお店へ~。そろそろサンマのシーズンも終わりに近づき、気仙沼では あの! 戻りガツオの季節になりつつあるのですが、この時間と天候では行き先も限られて、常宿に近いホルモン屋さんに行きました。やっぱウマ~。ぬえたちはもうこのお店も常連さんやね~。

【10月21日(月)】

例によって早起きした ぬえでしたが、このところは早朝から車であちこち見に行くことは少なくなりました。歳かしらん。。 それでも朝食はガッツリと。。この常宿の向かいは仮設商店街の「復幸小町」さん。



それからBRTになってからの「南気仙沼」駅がすぐそばにあります。本来はJR気仙沼線の南気仙沼駅はもっと海に近い場所にあったのですが、駅は津波で壊滅しまして、そうしてその地域全体が機能しなくなっている現在では、市街の中にBRT駅が設けられています。



これが朝食の弁当~。常宿のすぐ向かいには「ほっとべんとう」というお店があって、このハンバーグ弁当が290円(だったかな)だ!



やがて10:00にチェックアウト。まずは「復幸小町」さんの中にあるカフェ「エスポアール」さんで緑さんと合流。この時は緑さんのお友達のお店、というくらいの認識しかなかったのですが、緑さんも被災者のお一人で、エスポアールさんはご近所さんだったのです。いずれもここからほんの少し海。。ここからは海に繋がる大川という川に近い場所に緑さんのご実家があり、エスポアールさんが店を構え、そうして10日後に休憩場所を提供してくださり、その事前のご挨拶に昨夜お伺いしたOさんのお宅もそこに。そうして津波はすべてを洗い流し、Oさんのお宅だけが修繕されてかつての姿を取り戻したのでした。。これらの事情がわかったのは、10日後にOさんのお宅に再度お邪魔させて頂いてはじめて知ったのですが。。

さて緑さんと合流して、ちょうど季節だ、というんでサンマを買いに出かけましたよ~。こちら、田中前の付近、ちょっと奥まって解りづらい場所にある「さかなの駅」。



いや、あまりにも豊富な魚の品揃えにただビックリ。さすが地元市民の緑さんは「これは高いなあ」なんて言いながら品定めをしてくださいました。



そうこうしているうちにキハダマグロが運び込まれてきましたよ! そうして早速に解体ショー。いや、ショーではなかったですが。緑さんはお父さんが漁師さんで、お母さんはマグロをさばくのも上手だったそう。。こういうのは港町ならではですね。





。。と、ここで、先に陸前高田に行っているJIN'S PROJECT代表の折尾仁さんから連絡があり、午後に到着予定だった奇跡の一本松に、少し早めに来てくれませんか、と。わかりました! 。。が、まだサンマを買ってない。。ので、急いで緑さんお勧めの「磯屋水産」さんにお邪魔して、無事 お世話になっている伊豆の子ども能関係者の方々にサンマを送る手配をしました。このお店はボラさんの間でも有名です。



さて陸前高田に向かう予定のところ、緑さんを経営するお店にお送りし。。ところがここで緑さんのお店の看板が「ネットワークオレンジ」さんの事務所に置き忘れてあったことが判明、たいした距離ではないのですぐにそれを取りに行くお手伝いをすることにしました。

ををっ、5月以来の「東新城オレンジ」。内装もすっかり事務所兼作業所の様子になっているな~、と思って、看板だけを頂いて去ろうとしたとき!





ネットワークオレンジさんが支援する障害児童たち。。キッズの面々がお散歩? から戻ってきました。を~、ゆかぽんも厚子先生も、千葉さんもおるではないかっ! 懐かしいメンバーと、ほんの少しの時間旧交を温めました。

さて緑さんのお店の看板を運んで、ここで緑さんとは別れ、今度は別の人を拾って陸前高田に向かうことになります。