東近江市の大凧(おおだこ)会館で、5月5日のこどもの日を前に、「鯉」を描いた全国各地の凧の展示会が開催されている。
この展示会は、江戸時代から大凧作りの風習が続く4月18日から始まり、会場の「大凧会館」には、全国から集められた魚の「鯉」を題材にした凧が21点展示されている。
このうち、京都で作られた畳6畳分の大きさの凧は、幼い頃の武蔵坊弁慶が自分の体よりも大きい鯉を退治したという逸話の場面が迫力満点に描かれている。
また、東京で作られた長さ2m余りの鯉の形をした凧には、「春、夏、冬」とわざと「秋」を抜いた文字の間に「2升5合」と書かれた札が貼られている。「秋」がないので「商い」、「升」が2つで「ますます」、「1升」の半分の「5合」で「繁盛」、つまり、「商売ますます繁盛」という意味が込められているという。
この展示会は、5月6日(月)まで開かれる。
世界凧博物館 「東近江大凧会館」
〒527-0025 滋賀県東近江市八日市東本町3-5
http://oodako.net/