のすたる爺や

文明の果てなる地からのメッセージ

不良高年

2023年02月10日 | 日記・エッセイ・コラム

 南岸低気圧特有の湿った雪が降りびしょぬれになる一日でした。

 世の中にはなかなか優れた腕を持つ御仁がいるみたいで。電柱とそれを支えるワイヤーの隙間に見事に車を収める離れ業をやってのけた人がいたようでした。なかなかできるこっちゃございません。

 クルマと言えば、70代になる近所の元学校の先生、何をトチ狂ったか中古のベンツを購入しました。長年模範的な人生を送ってきたにもかかわらず腎臓だか何かがおかしくなって人工透析受けるようになっちまって、よい子でいたっていいことなんかねぇジャン!もうまっとうな生き方するのやめてやりたいことやるんだ!と、ブチ切れたそうです。

 人工透析=障害者で、自動車税に優遇がある。「だったら軽四やめてでかいクルマ乗ったる!」と、教え子から3000ccのベンツを120万円で譲ってもらったのだとか。

 120万円と言えば新車の軽トラが買える高級車です。しかもエアコンまでついて。

 長生きするなら軽トラだろう。残された子供たちへの資産価値としても軽トラだろう。

 人生投げやりになるとこういう過ちを起こすんですね。人生末期で不良化する。晩節を汚すとはまさにこのこと。なんとも悲しい話です。

 諸行無常でございます。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする