のすたる爺や

文明の果てなる地からのメッセージ

ヒョウ

2014年05月29日 | 日記・エッセイ・コラム

140529 嫌な雲行になってきたなぁ、と周囲がうす暗くなったのが午後2時ごろ。

 

 赤城山のすそ野に広がる赤城原を通りがかった時の光景です。

 

 既に雷の音は聞こえていましたが、急に夕方になったような暗さと、冷たく心地よい風が吹いてきて、風の音にまぎれて雨がふる音が聞こえてきました。

 

 その音がだんだん近づいてきて、畑のビニールのシートに当たる音が聞こえ、ヒョウが降っているなと様子を見ていました。

 

 ほどなく大粒の雨に紛れてヒョウが降ってきました。乾いた地面に落ちると誇る意を伴ってポンポンと跳ねる固形物。クルマを木の枝の下に入れてやり過ごすことにしました。

140529a  対岸の山を見ると雨を降らせている雲が太い柱のように立ち上って、ゆっくりと移動しているのがわかりました。

 

 まだ雨が降っていない地域の空は紫色に見える薄い雲が覆っていました。

 

 ラジオでは稲光と同期するように雑音が入り、”荒れるぞ!”と畑にいた農家が逃げ帰る様子を眺め、ヒョウがいくらか少なくなった時点で立ち去ることにしました。

 

 背後までどしゃ降りが追いかけてきているのを感じながら山を下りて、国道に出るところで雨雲に追いつかれてしまい、ワイパー全開で逃げ帰りました。

 

 

 本日の最高気温は北海道で記録したみたいですが、画期的なことです。こちらも朝から蒸し暑かったのですが、この雨一発で様相が変わりました。一発でドカンと降った雨は地面にしみ込む前に地表を流れてしまうので、地下水にはあまり影響しないのですが、畑の農作物には恵みになったことでしょう。

 

 

 私が小学生の時代、養蚕が主流だったころ、この季節のヒョウを伴った大雨が大きな被害をもたらしたことがあります。カイコのえさになる桑の葉っぱが穴だらけになってしまい、養蚕農家が桑の葉を集め回ったことがありました。

 現在ではその桑畑も荒れ放題か抜根して畑になってしまいましたが、ヒョウの被害は少なからずあります。

 他人事のように気象がもたらす自然のショーを傍観してしまいました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする