のすたる爺や

文明の果てなる地からのメッセージ

バナナ

2010年11月19日 | 日記・エッセイ・コラム

 事業仕分けのパフォーマンスが「無駄」と仕分けされそうな空気があります。

 仕分けパフォーマンスで異彩を放っている蓮舫議員のお父さんの謝哲信と言う人はかつてバナナの輸入でひと財産作った人物でした。もともとは戦後大陸から台湾に移ってきた外省人らしいのですが、彼のお母さん(蓮舫のおばあさん)の陳杏村と言う人物が台湾のバナナ権限を握り、台湾では二束三文のバナナを日本で売りさばいて財閥にのし上がりました。

 私が幼少の頃のバナナといえば「台湾バナナ」がブランドで、それに対して「チキータ」と言う商社系のバナナがありましたが、台湾バナナのほうがえらい!と感じていました。

 昭和40年代半ばごろ、台湾バナナの独占や利権問題が国会で取りざたされ、議員の裏金問題などが話題になり「台湾バナナ」の名前も聞かなくなりました。

 学生時代、築地の青果市場でアルバイトしていたとき、バナナのせりを見に行ったことがあります。バナナは市場ではなく、晴海ふ頭の路上でせりが行われていました。競り落とされたバナナは室(ムロ)と呼ばれる部屋で熟成させてから世に出てくるため、専門業者ばかりがせりに参加していました。

 事業仕分けがバナナのせりに見えてきます。

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