のすたる爺や

文明の果てなる地からのメッセージ

モナム~ル

2009年08月22日 | 日記・エッセイ・コラム

 古いカセットテープを引っ張り出して聴いていたら、笑福亭鶴光の「イザベル~関西篇」が入っていました。
 深夜放送のラジオから録音したもので、チューナーの制度が低かったこともありますが、ソビエトのラジオ放送の音が雑音のようにまとわりついた録音になっていました。

 当時はロシア語なんか分からなかったので、何を言っているのか迷惑な雑音放送だと腹立っていましたが、ブレジネフがシベリア方面を訪問するようなことをアナウンサーが喋っていたので、1982年以前に録音したものでしょう。

 10代の頃はラジオの深夜放送を聞きながら勉強するのが毎日でしたが、ソビエトの極東放送には本当に腹立っていました。強力な出力で、日本のラジオ局に近い周波帯で日本向けプロパガンダ放送を流し続けていました。
 救いは時々心地よい音楽を流すので、そんな時は少しラジオのダイヤルを回して極東放送の音楽を聴きましたが、今にすれば懐かしい思い出です。

 「イザベル」はシャンソン歌手のシャルル・アズナブールの歌ですが、アズナブールの家族は帝政ロシア崩壊の時代にフランスに逃げてきたアルメニア系だそうです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする