ジョンレノンが殺されたのは1980年の12月8日でした。
この日、私はティッシュ配りのアルバイトで新宿に行き、アルタの電光掲示板に「ジョンレノンが射殺された」と流れ、先ほどティッシュを渡したばかりの通行人が「ええ?ホント?」と声を上げる光景が目に入りました。
「射殺」という言葉が妙に生々しく感じられました。
ビートルズにもジョン・レノンにも興味はなかったというより、ビートルズを聴いていきがっている連中が嫌いだったので、特に感慨深いものもありませんでした。それよりもこれより後にガンで亡くなったレゲエのボブ・マーレーのほうがよほど大きな存在に思えました。
愛だ平和などと口にしているだけで、単なる我侭勝手なだけじゃねえか!という思いがあったのは、オノ・ヨーコとのことがあったからで、今さら何をぬかしやがるという思いでジョンレノンを見ていました。
正直、ビートルズの復活を見たい思いはありましたが、再結成などさせてなるもんか!という思いもありました。
ジョンレノンの歌がいい歌だと認められるようになったのはその後十数年たってからで、たぶん彼らの不道徳な部分が日本でもなし崩し的に認められてきた時代になっていたのかもしれません。
こういう人物が出てこない時代になったというべきか?多様化しすぎてどうでも良くなってしまったというべきか?ヒーローと憎まれ役は紙一重。