傍観者の独り言

団塊世代で、民間企業で「チンタラ・グウタラ」に過ごした人間の手前勝手な気儘な戯言・放言。

都知事選:余裕のある細川護熙氏が社会変革できる可能性大

2014-01-23 13:05:51 | 国家の計

本日23日、東京都知事選の公示日で選挙選がスタート。
メディアは本命に舛添要一氏、宇都宮健児氏、細川護熙氏で、穴は田母神俊雄氏、家入一真氏と報道され、細川護熙氏が掲げる「原発ゼロ」に冷ややかな論調ですね。
当方は、埼玉県民で投票権はなく部外者で、都民であれば余裕のある細川護熙氏を支持しますね。

当方が、細川護熙氏を支持する最大の理由は、人生に余裕あることで野望・野心が希薄で何処にも媚を売らずに社会変革に傾注できることですね。
当方は、「若い時の苦労は買ってでもせよ」と言われて育ちましたが、学生・社会人時代に余裕のある人間に接して「貧乏人の僻み・嫉み」がなく目先の私利私欲がないことに羨ましいと思ったことがありました。

メディアが本命と報道している舛添要一氏については、本ブログ『舛添前厚労相、離党し新党結成へ・・・野心・野望が自民党体質に合わず(雑感)』(2010-04-22)で、

”「舛添前厚労相が自民党を離党し、新党結成への報道に接して、野心家的の性格が自民党体質に我慢できなかったと思いましたね。
堕落した自民党体質を、俺が自民党を立て直し、政権を奪取させてみせるという意気込みを開陳したが、人望を集められず、総スカンされ、我慢できず、衝動的だったのでしょうね。
当方は、舛添議員については、出来る人間と思うが、野心・野望が散見でき、好みではなく、舛添議員が「首相にふさわしいNo1」の世論調査に違和感を持っています
。」”

と書きました。

舛添要一氏はブログ『舛添要一です』、ブログ『政治家としての原点』で自己PRしており、細川護熙氏はブログ『細川護熙 公式ホームページ』の【細川護熙プロフィール】を比較すると、両者の野心・野望の相違は明白ですね。

宇都宮健児氏については、社会弱者への応援者ということは好感できますが、日本社会の変革にはパワー不足感で、独善的色彩の強い共産党の支持には抵抗感がありますね。

当方が細川護熙氏は支持する一因に、【公益財団法人 瓦礫を活かす森の長城プロジェクト】の理事長の任にいるこもあります。
本ブログ『「日本未来の党」よ、「いのちを守る森の防潮堤推進」を支持表明を!』(2012-12-10)で、宮脇昭・横浜国大名誉教授が提唱する「いのちを守る森の防潮堤」を取り上げました。

当初は、当方は、細川護熙氏には、佐川急便から1億円提供問題が不透明で素直に支持できず、本ブログ『細川元総理の佐川マネーと猪瀬前知事の徳州会マネーの同質・・・新興勢力の窮策?』(2014-01-19)で、

”「この度の細川護煕元総理の都知事立候補について過去の佐川急便から資金提供の禊が済んでいるかに素直にイエスとは言えないが、過去の事案より将来性を問うことが賢明と思いますね。」”

と、佐川急便問題の禊が不可欠としたが、本ブログ『細川元総理の佐川急便問題:真相開示は公示後が効果的?』(2014-01-21)で、ネットで、当時の関係者でもあった日本一新の会・代表の平野貞夫氏が、平成22年(2010年)5月 細川元首相が日本経済新聞社から出版した内閣総理大臣時代の日記をたたき台の『内訟録』を一見し、佐川急便問題は自民党主導の細川政権打倒策を針小棒大化にしたに過ぎないと思い、22日の『《都知事選出馬へ》細川護熙氏 記者会見』(YouTube)を視聴し、ブログ『細川護熙 公式ホームページ』の【よくある質問】(細川護熙の東京都知事選挙出馬についての疑問にお答えします。)のQ&Aで、

”「Q. 佐川問題について説明しないで辞めたというのは本当?
A. とんでもありません。国会では、衆参の本会議、予算委員会、政治改革特別委員会などで、少なくとも21回、130時間以上にわたって説明しましたし、理事会に提出可能な資料は総て提出しました。しかし、「徹底的に内閣をつぶそうと申し合わせをし」(当時攻撃の中心にいた元自民党議員の証言)ていた自民党は、何を言っても聞く耳をもたずで、ついに国会審議の停滞の政治的責任を取らざる得ない状況になりました。

Q. 佐川問題というのはどういうものだったの?
A. 30年以上も前に、私が父の家を貸して知っていた佐川清氏の佐川急便から1億円を借り入れて、全額返済したにもかかわらず、返していないのではないかと、自民党・共産党の野党に追及された事件です。私の返済後に、東京佐川急便(当時佐川急便は幾つかの地域ごとに独立した法人でした)の政界へのわいろ事件が発覚し、佐川から借り入れしていたというだけで疑いの目で見られましたが、熊本知事選出馬のための選挙資金の他、議員宿舎を出てマンションを買ったり、熊本の菩提寺の修繕のためなどに資金が必要になったために、契約書を取り交わし、担保を提供して借り入れ、およそ10年かけて返済した何ら問題のない私人間の貸し借りでした。完済して登記も抹消され、保管の必要もなくなった領収証等の資料が事務所の移転によってみつからなかったことから、野党から執拗に追及を受けましたが、借入金は全額完済しており全く問題はありません。当時追及した自民党議員も、後に「気の毒なことをした」と述べています。

Q. 証明する資料は?
A. 領収書等が保管されていれば問題なかったのですが、上述したように、用済みとなって見つからなくなったために、野党の攻撃を受けました。領収書に代わる証明資料としては、根抵当権の設定と抹消の登記簿謄本、国会で問題にされた時に佐川急便東京支社(旧東京佐川急便)に問い合わせて発行してもらった完済の回答書などがあります。

・完済により根抵当権が末梢された登記簿謄本
・佐川東京支店からの回答書
」”

に接して、細川護熙氏の佐川急便問題の禊は済んだとし、この度、細川護熙氏の支持を明示することにしました。

それにしても、 自民党東京都連最高顧問、TOKYO自民党政経塾塾長の深谷隆司氏のブログ『細川氏晩節を汚すか』、ブログ『名前の出ない日はない?』は、「打倒細川」の意図した内容で、当方も細川護熙氏について懐疑的になりましたね。

世に「花より団子」と「景色をながめたり、絵を鑑賞したりして、その味わいを楽しむより、実際に自分の利益となるもののほうが、よいということ」のたとえがあり、「明日の夢より今日の飯」という現実が肝要という諺があり、一般人は打算的な生き方に強いられ舛添要一氏の意見と同質ですね。
マアー、細川護熙氏には、現場苦労知らずも困るが今日明日の飯の心配がなければ、世界が多極・流動化し、金融資本主義の歪が顕在した不安定な現下に、日本社会を変革し明るい日本の実現への注力を期待しますね。


「追記」

「日刊ゲンダイ」の1月22日記事『細川首相を追及したキーマンが語る「佐川1億円問題」の真相』の転載

”「「政治的にも法律的にも決着がついた問題だ。重大疑惑のように取り上げるのはおかしい」――。元自民党衆院議員で自治相も務めた白川勝彦氏(68)が古巣に対して異論を唱えている。白川氏は93年12月の衆院予算委で、当時の細川首相に舌鋒鋭く「佐川1億円問題」を迫った張本人である。23日告示の都知事選で、安倍自民党は「佐川問題」で細川バッシングを仕掛けるとみられている。全容を知るかつての“急先鋒”にあらためて「佐川1億円問題」を聞いた。

■「自民党はアンフェアだ」

――自民党は都知事選で「佐川1億円問題」をバッシングの材料に使うとみられています。

「細川さんが佐川から1億円を借り入れたのは、もう30年も前のことですよ。それをなぜ、今さら大騒ぎするのか分かりません。刑事事件になったわけでも、税務上の問題になったわけでもない。国会でも議論され、首相も辞めました。倫理上の責任も果たしたのです。当時の自民党だって、刑事事件に持ち込もうとか、そういう認識は一切なかった。実際に質問した張本人の私が言うのだから間違いない。それを今さら持ち出し、あたかも大問題のように取り上げるのはアンフェアですよ」
.
――佐川急便問題は、野中広務元幹事長も〈佐川の話は総理が辞任するような話ではなかった。細川さんは気の毒だった〉と著書で振り返っている。それでも、自民党は「5000万円の猪瀬はダメで、1億円の細川はいいのか」と気勢を上げている。

「猪瀬さんと細川さんの問題は全く違う。まず、猪瀬さんは副知事として現金を受け取った。つまり、職務権限者です。徳洲会が都内で病院を経営している(利害関係者)ということも知っていたはずで、これは収賄罪になる可能性があります。無利息、無担保の借り入れはワイロとなるという判例もある。金額の問題ではないのです。一方、細川さんの場合は(借りた時は)職務権限者でも何でもない。個人的な貸し借りだということは当時も分かっていました」

――個人的な貸し借りと分かりつつなぜ、追及したのか。

「私が質問に立った当時の細川内閣の支持率は70%以上。何とか反自民の雰囲気を変えようと自民党は必死でした。細川内閣は『政治倫理』を掲げていたので、それならすでに週刊誌で報じられていた借り入れ問題をただそうとしたのです」

――大臣も経験された自民党OBとして、今の安倍自民党政権をどう見ていますか。

「思い上がった右翼反動政権だと思います。例えば、名護市長選の結果についても、閣僚たちは『市民の声など関係ない』と言わんばかりの対応です。せめて1週間くらいは『市長選の結果を重く受け止める』といった殊勝な姿勢が示せないのでしょうか」

 自民党は、ネガティブキャンペーンをやめて、正々堂々、「原発ゼロ」VS.「原発推進」の政策論争で戦うべきだ
。」”

世の中、パワーゲームであり、自民党が細川政権へのネガティブキャンペーンに佐川急便問題を取り上げたことは容認できるが、現都知事選に持ち出すことが品位が疑われますね。



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