傍観者の独り言

団塊世代で、民間企業で「チンタラ・グウタラ」に過ごした人間の手前勝手な気儘な戯言・放言。

孫崎享氏と岩上安身氏の対談記事・・・啓発される。

2010-02-13 05:40:20 | 沖縄基地

『日米同盟の正体』の著者の孫崎享氏とジャーナリストの岩上安身氏の対談記事は、「日米安保」・「日米同盟」の変容、普天間移設問題、小沢幹事長の特異性、鳩山新政権の評価と多岐多様にわたり、当方には、格調高く、触発・啓発されましたね。

当方は、「政官業の既得権社会」に矛盾を感じながら、「権限」に追随することで過ごしてきた「長い物には巻かれろ」の適当な人間ですが、「既得権社会」の将来不安が強くなり、「破壊と創造」の社会変革が不可避で、政権交代を待望し、小沢幹事長よる「破壊」と鳩山首相の「友愛」理念による「創造」を期待しており、小沢幹事長の諸々の疑惑も、鳩山首相の偽装・脱税疑念にも寛容な人間ですね。

適当な人間の当方には、孫崎享氏の大局的な見解、岩上安身氏の現社会への批判的な姿勢は、啓発されますね。
孫崎享氏については、本ブログ「普天間移設:首相勉強会で孫崎享氏が私案を提示・・・現実的妙案」でも書きましたが、天木直人氏ブログで、その存在を知り、その後の言動には関心事でした。

孫崎享氏と岩上安身氏の対談記事は、1月14日に、岩上安身氏が孫崎享氏へのインタビュー記事で、
第1回:「日米同盟の意味を、締結した政治家や官僚も含めて、誰も知らなかったんです
第2回:「05年の日米同盟についての文書は、すでに日米安保も、憲法も超えている
第3回:「ある時期から、自民党の世間は、米国の戦略を検証する機能を失ったんじゃないですかね
第4回:「小沢一郎は、アメリカにとっては危険な政治家です
第5回:「日本の異様さというのは、マスコミの異様さ。政治を混乱させてどうするつもりか
第6回:「アメリカも、日本の外務省も、防衛省も、メディアも、普天間問題がうまくいかないと日米関係が壊れると言っているが、そんなことはありえないと、鳩山総理に申し上げました
第7回:「在日米軍だけでなく、在韓米軍も中東を中心に世界展開のために使おうというのです。朝鮮半島の戦略的重要性は非常に減りました
第8回:「普天間を長崎県の大村と相浦に移設する案は、日米安保ではなく、日米同盟の観点から、アメリカにとって戦略的にプラスでしょう
第9回:「長崎は、米軍にとって好都合ですが、同時に安全保障に理解があり、さらに左翼が強い。左翼がどういう役割を果たすかです
第10回:「私は、米国の国際戦略に追随する日米同盟は否定しています。ただ戦略とネゴシエーションは分けて考えるべきです
第11回:「アメリカは小沢対策を真剣に考えています。今の検察の動きを見ていると、手をつなげないと思っている雰囲気ですが
第12回:「アメリカにおける日本海検車は従順な日本とだけつきあってきたので、日本の変化に戸惑いがある
第13回:「特捜部は、日本の権力者に歯向かう役割でスタートした。その後ろ盾には米軍がいたんです。それが今も続いているんです

インタビューは、日米安保・日米同盟の変容から日米深化に、鳩山首相の勉強会の出席、普天間基地は長崎県の大村・相浦への移設への課題、メディア批判、アメリカの小沢幹事長の対策、小沢幹事長の思惑?、特捜部の歴史的体質など多岐にわたっていますが、孫崎享氏の客観的な視点での知見は、当方には新鮮であり、啓発される内容ですね。

それにしても、世の中、変容しているのに、従来の固定観念で変化を望まない思考停止と守旧勢力が蔓延していると思いと、やはり、パワーゲームという思いがしました。



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