民主執行部は、小沢一郎氏の強制起訴されれば、離党を促し、自ら離党しなければ「党員資格の停止」や「離党勧告などの処分を協議と報道があり、一方、東京地検は大久保隆規被告の供述調書の証拠申請を撤回と報道あり、陸山会事件そのものが事件性が視界不良に。
野党の国会運営戦略に乗っかり、メディアに踊らされ、菅・岡田執行部が「脱小沢」路線を強行することは、自壊の危険度が大きくなりましたね。
NHKが『元特捜検事作成の調書 申請撤回』で、
”「民主党の小沢元代表の政治資金を巡る事件で起訴された元公設秘書が、捜査段階で起訴の内容を大筋で認めた供述調書について、東京地方検察庁が裁判への証拠申請を撤回したことが分かりました。この調書は、証拠隠滅の罪に問われている大阪地検特捜部の元主任検事が作成したもので、検察は、証拠改ざん事件が裁判に影響を与えないよう考慮したとみられます。
大久保元秘書は、捜査段階で起訴の内容を大筋で認める供述をし、東京地方検察庁は裁判の前に争点を整理する手続きの中で、大久保元秘書の供述調書あわせて5通を裁判の証拠として採用するよう申請していました。ところが関係者によりますと、20日に行われた手続きで、東京地検が5通すべての証拠申請を撤回したことが分かりました。・・・・。」”
と、被告本人の調書を撤回するのは異例のことで、裁判の行方に影響を与える可能性があると報道。
大久保被告の調書撤回は、先の石川議員が、任意の再聴取をICレコーダーに録音し、検察の誘導があったと証拠申請したことが、検察側が弱気になったのでしょうね。
小沢一郎氏の「政治とカネ」問題は、西松献金事件で小沢元代表の公設秘書だった大久保隆規被告が強制捜査・起訴されたことが発端で、検察側証人として出廷した西松建設の元取締役総務部長が、検察側の描いた構図を覆す証言で、検察は訴因変更を申立し、最高裁が認め、西松献金事件が消滅し、陸山会の政治資金規正法違反に集約になりました。
検察は2度不起訴にしたが、検察審査会が「起訴相当」の議決し、指名弁護士が強制起訴へ進行しているが、ここで、石川議員の検察誘導のICレコーダーが証拠なり、検察が大久保被告の調書(7通のうち5通)撤回になり、小沢一郎氏による任意聴取もできず、強制起訴も雲行きが怪しくなりますね。
一方、NHKが『“離党なければ処分協議”異論も』で、
”「民主党の岡田幹事長は、小沢元代表について、衆議院政治倫理審査会への速やかな出席に応じない姿勢を示したとして、今後、強制的に起訴された際に、自発的な離党を促したうえで、みずから離党しない場合は党としての処分を協議したい考えですが、執行部内には異論もあり、結論が出るまでには時間がかかりそうです。
野党側が求めている小沢氏の証人喚問を検討せざるをえないという考えを示しました。また、「代表、幹事長が粘り強く説得したが、小沢氏が受け入れなかったことは事実だ」などと述べ、党としての処分も検討せざるをえないという考えを示しました。岡田氏としては、小沢氏が今月中に強制的に起訴されるとみられていることから、その際には、自発的な離党を促したうえで、みずから離党しない場合は、党員資格の停止や離党勧告などの処分を協議したい考えです。・・・・。」”
と、岡田幹事長が小沢一郎氏の証人喚問を視野とともに、強制起訴で自ら離党しなければ「党員資格の停止」や「離党勧告などの処分を協議と報道。
融通性の欠落した原理主義の岡田幹事長であれば、菅代表および党の役員会議の決定事項が第一であり、自分は「正しい事」を愚直に行っているだけだということでしょうね。
政権交代の最大の貢献者であり民主党の「中興の祖」の小沢一郎氏を、検察とマスコミの協働作業による「嫌小沢」の世論を楯に、菅首相の「不条理を正す政治」とし、小沢一郎氏の影響力消滅を図った「小沢抹殺」は「不条理」ですね。
ブログ「日々坦々」様が、小沢一郎氏の「政治とカネ」問題について、世の中の風潮が
「国会に出てきて説明すればいいだけじゃないか」となり、「出てこないのが、そもそも怪しい証拠だ」
「闇献金を受け取っているはずだ」と決め付けて、「貰ってないなら説明しろ」
となると嘆いていましたが、政権与党のトップも同じ感覚であり、下々の庶民は攻められませんね。
この世の中の風潮は、起因は独善正義意識過剰の検察であり、それを増長しているのがメディアであり、それが商売ですから。
ただ、この風潮の責任の一端は、小沢一郎氏の「一徹の不器用」の性格がありますね。
小沢一郎氏が民主党代表選で敗者になった際、本ブログ「敗者の小沢一郎氏が即やるべきことは後継者を指名する事です」で、
”「小沢一郎氏の最大の敗因には、世間のいう「政治とカネ」問題を世間のいうやり方で世間を納得させなかったことでしょうね。
当方は、世の中、理不尽と不条理で動いており、長い物には巻かれろという適当な人間と広言してきましたが、正論はどうであれ、長い物に巻かれ直面した問題をクリアする事も処世術であるが、小沢一郎氏の一徹な不器用さが世間のいう俗論を甘受できなかったのでしょうね。」”
と、世間のいう「政治とカネ」問題を世間のいうやり方で世間を納得させなかったことであり、小沢一郎氏らしいといえばそうでうが、「寡黙の正義」より「能弁な小沢」を期待しています。
菅首相は「不条理を質す」ことが大事であるが、私利私欲の権限欲の「不条理を正す政治」と世論を利用しているのです。
それを原理主義の岡田幹事長は、愚直に、遂行しているのです。
陸山会の政治資金規正法違反の事件は、軽微な事案で終息するのではないか想像していますね。
軽微な事柄で終息したら、菅・岡田執行部、菅支持の民主党議員、「脱小沢」を喧伝してきたメディアは、「世論」の声に責任転嫁は許容できませんね。
菅執行部は、粛々と「裁判の結果を見守る」というスタンスであれば無難だったのです。
「脱小沢」路線は、菅利菅略の恣意的でしかないのです。
「付録」
① 日刊ゲンダイの記事「集中連載【国民は騙されている 小沢「強制起訴」の虚構】どこを探しても出てこない「虚偽記載」の事実」
陸山会の政治資金規正法違反の事件性は、疑問であり、菅・岡田執行部は、「脱小沢」の強行姿勢は墓穴を掘りますね。
ただ、指定弁護士による不起訴の選択はなく、強制起訴はかならず実行されます。
郷原信郎氏のツィートによれば、
”「ありません。法律上公訴提起を義務づけられています。しかし、証拠上も法律上もあまりにヒドイので、法曹としての良心の呵責で遅れているのでは? RT @kikurins 指定弁護士が立件が検察審査会の議決に無理があると判断した場合、不起訴にするという選択肢は制度上あり得るのですか?2:22 PM Jan 18th webから 」”
とあり、不起訴はなく、強制起訴されたと菅・岡田執行部は、「小沢消滅」路線を遂行するでしょうね。
「不条理」以外、何物でもないのです。
俗人的な「能弁な小沢」を期待するのです。
小沢一郎氏は「無罪」を勝ち取るしかないのです。
世の中、不条理・理不尽なのです。
アップロード者に映像ソースの著作権的問題はありますがご興味のある方はどうぞ、「やりすぎコージー11月3日」
ttp://www.dailymotion.com/video/xfiedt_yyyyyyyy-101103-y_shortfilms
動画の3分20秒くらいから
年末のにこにこでのインタビュー、
(ttp://live.nicovideo.jp/watch/lv31110371)岩上氏のインタビュー
(ttp://iwakamiyasumi.com/archives/5302)年始の挨拶、BS11での会見(ttp://am6.jp/g2wn95)報道2001の会見(ttp://www.youtube.com/watch?v=Xc082OCSyuA&feature=related)週刊朝日上でのインタビュー(http://www.asyura2.com/10/senkyo103/msg/222.html)」それに週刊ポストでのインタビュー(ttp://d.hatena.ne.jp/amadamu/20101223/1293082710)それにこの間にはフリー記者と座談会を開いたそうです。
ttp://www.olive-x.com/news_ex/newsdisp.php?n=101947
それに1月21日に森ゆうこ議員が出した公開質問状 ttp://www.olive-x.com/news_ex/newsdisp.php?n=103045
岡田幹事長に質問状を提出後のインタビュー
ttp://www.ustream.tv/channel/iwakamiyasumi
石川知裕:私が事情聴取を録音した理由
ttp://www.the-journal.jp/contents/newsspiral/2011/01/post_723.html