傍観者の独り言

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女子柔道トップ選手が指導陣を暴力告発・・・宿弊は一掃すべき

2013-01-31 15:41:59 | 社会

柔道女子日本代表を含む国内トップ選手15人が、昨年末、指導陣を暴力とパワーハラスメントを受けたとして日本オリンピック委員会(JOC)に告発文を提出した報道あり、閉鎖空間での絶対的上位者によるパワーハラスメント(人事考課権)は宿弊で一掃すべきです。
指導的体罰を許容する風潮は、旧態の固定観念であり、悪しき伝統を醸成する宿弊であり、最悪は、絶対的上位者がパワーハラスメント意識感覚が希薄になり、自分が情熱・熱情をもって指導していると慢心に陥る事です。

30日、テレビ朝日の番組「ワイドスクランブル」の山本晋也の「人間一滴」コーナーで、全日本高等学校女子サッカー選手権大会で優勝した常盤木学園高等学校(優勝5回、準優勝5回)の阿部由晴監督の取り上げていました。
阿部監督は、過去に小学生サーカーチームの指導時代は厳しい練習で、そこそこの成績を上げたが、誰も日本代表選手を育成できなかった反省により、選手には自主性の”考えるサーカー”を目指し、練習方式は”ほったらかす”の放任主義を語り、体罰については感情を抑制できないに過ぎないと断定していました。
当方が、常盤木学園高等学校の女子サッカー部で一番印象的だったのは、上下関係が一切ないことです。
1年生は入部当初から先輩3年生に対しても敬語を一切使わず、愛称で呼び合う関係です。
普段から上下関係を作らないコミュニケーションの部活動であり、1年生もサーカーを楽しんでいる雰囲気を報道していました。
常盤木学園高等学校の女子サッカー部は、NHKで放送しているアニメ「銀河へキックオフ!!」ではないが、先輩・後輩の上下関係がなく、部員による自主性を重んじる”「考えるサーカー」”と思いましたね。

柔道女子トップ選手の指導陣への暴力告発事案の報道で、パワーハラスメントという語句が使用されておりますが、運動部に限らずいかなる社会組織にはパワーハラスメントが内在しているのは現実であり、上位の先輩、上司、指導者らはパワーハラスメント意識をもって事に当たることは常識なのです。
指導的体罰・暴力は、絶対的上位者のパワーハラスメント意識の欠如の産物であり、指導者失格なのです。
柔道金メダリスト"の内柴正人被告が教え子の女子柔道部員に性的乱暴を働いたとする準強姦罪に問われた事件は、絶対上位者のパワーハラスメント意識の欠如が起因と思っております。

また、スパルタ式トレーニングで有名な話では、ニチボー貝塚のバレー顧問の大松博文氏の「俺についてこい」で、回転レシーブを編み出し、東洋の魔女達を育成し、東京オリンピックで金メダルを獲得したが、当時、猛練習をTVで視聴し、正直、「俺にはついてゆけないなー」と思い、運動部拒否症になったことも事実です。
スパルタ式トレーニングには賛否両論あり、熱血指導者の成功体験の経験主義の産物ではないかと思われ、受け手側自身が問題でしょうが、そこにパワーハラスメント要素があれば別問題ですね。

当方の体罰が絶対悪という考えは、暴力的行為もあるが絶対的上位者によるパワーハラスメント要素があることです。
この度の柔道女子トップ選手の暴力告発文の表題が「暴力及びパワハラ」で、パワハラという語句があり、弱者の柔道女子トップ選手には、パワハラという被害者意識あったことは、根の深い深刻な重大問題が潜在しているのです。
1指導者の個人的資質問題ではなく、それを許容(戒告処分)してきた上位組織(柔道連盟)は解体的再建する覚悟必要ですね。
柔道は柔術からスポーツとして進化し、現在は「JUDO」と国際化してきており、柔道界は自ら体質改善が不可避ですね。



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