傍観者の独り言

団塊世代で、民間企業で「チンタラ・グウタラ」に過ごした人間の手前勝手な気儘な戯言・放言。

菅首相:改革の「御旗」で、自民党と連立で延命?(邪推)

2011-02-23 06:11:18 | 民主党(菅政権)

菅首相は、小沢一郎氏を「裁判で判決が確定するまでの間、党員資格を停止する処分」で、「この問題は一件落着としたい」との発言の報道あり。
結論ありきの形式手続きで、「一件落着」とは、「不条理の党内政治」ですね。
予算成立が絶望の状況を、予算成立・執行は、日本の経済にとって最も重要と反対者(抵抗勢力)に責任転嫁するのでしょうね。

当方は、小沢一郎氏に関する党倫理委員会の成り行きに関心があり、民主党のHPをアクセスして、驚愕しましたね。
菅首相の[にやけた顔]のUPが出現し、一瞬、間違えたかなと思いましたね。
民主党HPがリニューアルされ、「国民の生活が第一」は画面ヘッダーに小さな表示になり、トップ画面が「VOICE」で、民主党の政策紹介であり、トップは菅首相のインタビューで、
菅直人総理(代表)インタビュー
民主党の成果と今後の改革
待ったなしの改革実現へ
でした。
マアー、菅首相の言ってる話は、常識的であり、無難な内容ですね。
ご立派な御託を並べても、官僚依存での従来の統治体制での話ですね。

国民が政権交代を実現させたのは、硬直化した政官業の既得権社会の「破壊」で、脱官僚依存の政治主導による「国民の生活が第一」の統治体制への期待で、小沢一郎氏の「破壊力」と鳩山前首相の「友愛」理念でした。
マアー、「友愛」理念は、清涼飲料水的な爽やかさしかなかったが、小沢一郎氏の掲げた「自立と共生」「国民の生活が第一」は現実感がありました。

菅首相の「社会保障と税の一体改革」は、与謝野薫氏が主導した麻生政権時の「財政健全化」と「安全安心会議」(『子供には「夢」を、若者には「希望」を、高齢者には「安心」を!』)のコピーに過ぎないですね。
麻生政権時に、「安全安心会議」が実現できなかったのは、積年の自民主導政治による既得権社会を「破壊」できなかったの主要因です。
当方が「社会保障と税の一体改革」を批判している背景は、現状の官僚依存の統治体制の改革なく、「財政健全化でき、国民疲弊する」に終息する危険性です。
官僚依存の統治体制を「破壊」し、国の形を改革しなければ、日本社会は再生しないと思っているからです。

どうでも良いが、民主党の成果について、菅首相は、
”「まずは経済を安定化し、いよいよ今度は経済を成長させる段階です。たとえばわたしはベトナムに行って、日本ではじめて原子力発電所を海外に売り込むことに成功しました。よく見てもらえば、この1年半で、経済の面で確実な前進を遂げています。」”
の発言は、笑止千万ですね。
本ブログ「予算委員会質疑評価:朝日新聞は偏向評価、菅政府の不整合が露呈」で、
”「甘利明議員は、菅首相が東アジアの経済力を日本の成長に同期させるとし、自ら動き、ベトナムの原子力発電を受注したと喧伝しているが、自分が大臣時代に策定した戦略の案件に過ぎず、東アジアの各国は、日本の先進技術を習得し、自国の発展に寄与を要望であり、そのための日本留学の施策を立案し、現在も進行形であるとし、成長戦略の肝要は、施策の基本設計と持論を述べたことです。」”
と書きました。
ベトナムの原子力発電を受注したと喧伝しているが、現実は、自公政権時の策定した戦略案件に過ぎず、菅首相は「受注御礼」の表敬訪問したのに過ぎないのです。
世の中、「成功すれば、俺が俺が動いたから」で、「失敗すれば、俺は忠告したが」の典型的な事例ですね。

さて、本題の小沢一郎氏の処分についてですが、民主党のHPでは、『第514回常任幹事会開く』で、
”「第514回常任幹事会が22日夕、国会内で開かれた。

 冒頭、岡田克也幹事長から、(1)沖縄協議会「普天間飛行場の危険性除去および負担軽減に関する提言」(2)政治改革本部「国会議員の定数削減及び歳費一割削減」について報告があった。
 続いて、(1)安住淳国対委員長、羽田雄一郎参議院国対委員長から国会日程について(2)玄葉光一郎政調会長から議員立法等調整チーム審査報告(日独交流増進決議案、海外美術品公開促進法案)(3)横光克彦組織委員長から、支部への交付金一部改定について報告があった。 
 最後に、岡田幹事長から、「小沢一郎議員に対する党倫理規則の適用」について、党倫理委員会から答申を受け、常任幹事会として「党員資格停止(判決確定までの間)」処分としたい旨の提案があり、協議の結果、そのように決した
。 」”
と簡潔に広報しています。

党倫理委員会は、小沢一郎氏を「小沢一郎議員に対する党倫理規則の適用」で処分したのですか?
格調の高いブログ「永田町異聞」様のエントリー『小沢氏のどこが党倫理規則違反なのか』ではないが、菅・岡田執行部は、小沢一郎氏を切る結論ありきで、小沢一郎氏を「推定有罪」扱いで、党倫理規則を適用したのですね。
マアー、世の中、全てパワーゲームであり、イカサマであろうとゲームに勝つ事で大事という風潮を垣間見した思いです。

野心家の菅首相は、小沢一郎氏処分で党内波乱が激化し、予算成立が絶望になった現下でも、総理大臣にしがみつくでしょうね。
予算が不成立は、野党らの反対とし、国民の生活を混乱させたのは野党と責任転嫁し、解散も総辞職もせず、「社会保障と税の一体改革」は国民が要望しているとし、自民党に擦り寄り、「連立」を呼びかけするのはないかと邪推しますね。
民主党のHPのインタビュー記事を一見し、菅首相は、予算関連が不成立の場合には、暫定予算を組み、「脱小沢」で自民党と連立を画策すると思いましたね。
さもなければ、菅首相は恐妻の伸子夫人を説得できませんから。

菅首相を選出した民主党議員は、菅首相を支え続けることが挙党態勢と思っていれば、次の出番は無いですね。
官僚は、責任逃れ、責任転嫁の菅首相を、一時の我慢と支援し、官僚による統治体制は安泰ということですか?
やはり、脱官僚依存による国の形を変えることが、日本の再生の契機でしょうね。




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