傍観者の独り言

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沖縄基地問題:鳩山首相の「現行案の回帰」の記者会見・・・最適解思考の最悪解だが(雑感)

2010-05-29 12:43:28 | 沖縄基地

普天間移設問題で、鳩山首相は、公約違反の現行案への回帰の日米共同声明を発表し、福島大臣を罷免し、日米同盟(抑止力)の有用性堅持を決断。
結果論としては、米国隷属から巣立ちを目指したが、日米同盟の安全保障から親離れできず、公約違反となり、沖縄県民の期待を裏切り、怒りを買うことになり、鳩山政権の期待感を失わせ、国民感情を逆なでする最悪解となる。
民主党政権の生みの親の小沢幹事長から親離れを意識した「政務と党務分離」で、小沢幹事長の「政治力」を活かせず、苦悩・苦闘の体験もなく現実感・生活感もない「やはり、小利口な小宇宙人」だったということですね。

当方は、鳩山首相の最適解思考が致命的な問題とし、本ブログで「胆力」も「智力」の無いと酷評しましたが、淡い希望を持っていました。
鳩山首相の記者会見の概容を知り、気概は「福島党首」にあり、独りよがりは「鳩山首相」という印象ですね。
鳩山首相は、記者会見で、沖縄基地問題は、国民全体の問題として取り組みを強調していましたが、今頃、言い出すことに、改めて「下手!」を再認識し、鳩山首相には「腹心」になる信頼する知恵者が不在だったと思いましたね。
やはり、鳩山首相の功績は、池田香代子女史のエントリー『米軍基地、所在地も候補地も液状化させた鳩山由起夫の歴史的功績』ではないが、液状化だけか。

参議院選挙の直前に、社民党とは連立解消気配となり、沖縄県民を失望させ怒りを買い政府案の実現性も不透明で、安全保障など他人事の国民には、現行案・政府案の是非などはどうでも良く、鳩山首相のリーダーとしての資質の疑問だけを強烈に植え付けた結果になり、民主党内政局させた鳩山首相の問題は、絶対解を持たない最適解思考ですね。
ただ、与野党、メディア、沖縄県民、国民皆が、鳩山首相の決断を「最悪・最低の首相」と糾弾し、福島党首が筋を通したと賞賛することが当然という雰囲気には、違和感を感じますね。

鳩山首相は、会見で、
”「鳩山政権として、県外の可能性を米国に投げかけることもなく現行案に同意することに、どうしても納得できなかった。
昨年12月、新たな代替施設を探すことを決めた
」”
との発言は、それなり評価に値すると思いますね。

野党、メディア、沖縄県民は、昨年末に、鳩山首相が前政権の約束した日米合意の現行案を選択すべきだったと公約違反として謝罪すれば良かったと言うことでしょうか?
それ程、現行案は動かしがたい国益にかなう政策だったかには、違和感を感じますね。

今回の日米共同声明は、鳩山首相の公約違反であることは事実であり、問題意識不足、努力不足、気概不足、思慮不足、責任感不足らの不足だらけで過剰期待を失望させたことは否定は出来ないが、鳩山首相が会見での、
”「この閣議決定は最初の一歩、あるいは小さな半歩に過ぎないかもしれない。
しかし私たちは前進をしなければいけない。
」”
では、期待外れで結果責任を取れということには、違和感を感じますね。

長い物に巻かれろの適当な当方は、鳩山首相が起死回生するには、
本ブログで紹介したブログ「沖縄基地問題:小川和久氏:「政府主導ごっこ」「官邸主導ごっこ」と酷評!・・・同感」で紹介した官僚主導を打破し、ブログ「ようこそイサオプロダクトワールドへisao-pw」様のエントリー『★普天間代替施設に求められる機能とは!』の提言を実行するしかないでしょうね。

ブログ「ようこそイサオプロダクトワールドへisao-pw」様は、
”「鳩山政権が対米交渉の実務協議を自民党政権下での卑屈な米国従属の下での利権構築に関わって来た官僚に委ねる限り、実質的な沖縄の負担軽減は不可能であり普天間代替施設も辺野古以外に現実的な候補地は有り得ない筈である。
この様な状況の下でも鳩山総理が少しでも沖縄の負担軽減を考える上で絶対に守るべき要件は以下の通りである。

鳩山政権が日米安保条約を維持する立場に立つ限りSACO合意で普天間返還の条件とされた辺野古移設を現時点で白紙に戻す事は不可能でありグアム移転協定を含む米軍再編ロードマップも容認せざるを得ない。従って今回の日米協議は戦略無き理想論だけで「友愛」的に米国の譲歩を期待した時点で失敗は自明であり、実務協議を官僚に委ねては理想論は無力である。

鳩山政権の今後に残された唯一の選択肢は日米安保条約、地位協定の本質的な見直しに踏み込んで自民党政権がなし得なかった対等な日米関係を前提としての沖縄米軍基地問題への戦略的交渉を鳩山総理直属のプロジェクトチームを立ち上げて官僚を排除して取り組む事である。

★ここで鳩山総理が乾坤一擲の勝負に出て戦後65年に及ぶ米軍基地施設区域の無期限自由使用に終止符を打つ為に政治生命を懸けて米国と交渉する事である。
対等な日米関係を求めて辺野古移設を使用期限付きの暫定基地と位置付け将来的な海兵隊及び陸軍グリーンベレーを含む米軍地上部隊の全面撤退と訓練施設の返還で米国と合意出来るならば最低でも県外との公約は実現可能である。
」”

を見える形で実行することしかないでしょうね。

それにしても、鳩山首相は、「下手!」としか言いようが無いですね。



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