傍観者の独り言

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「2/3条項」の攻防戦:小沢一郎氏の条件付け国会招致が意味を持つ

2011-02-10 11:35:13 | 民主党(菅政権)

直近の政治ニュースは、「2/3条項」による予算成立が話題になっていますね。
一方、岡田幹事長は、小沢一郎氏をケジメと称して「党員資格停止」処分の動きがあり、菅首相は小沢一郎氏と会談後に処分を決めたいと報道があるが、何か、小沢一郎氏の「国会審議に支障があれば国会招致を対応するが、問題なければ予算通過後に対応したいという条件」がここにきて意味を持ちますね。

菅政府は、参議院大敗後の「ネジレ国会」を野党・公明党との連携で乗り切りと安易に考えてきたが、地方選選挙は連敗で、独りよがり政治に国民が不信・不満が高まりつつあり、公明党は菅政府と距離を置きつつあり、「2/3条項」がホットになってきました。
2月9日の東京新聞は記事『公明ダメなら社民? 民主、3分の2再可決へ接近』、朝日新聞の記事『カギは社民6氏 「衆院3分の2」政権あと5人』でも、菅政府が社民党への急接近を報道していますね。

当方は、菅政府の政権運営は幼いと思っていたのは、「ネジレ国会」対策が安直で、まずは、最悪のケースを想定しておらず、小沢一郎氏処分を事を大きく、長引かせてきたことです。
菅政府が参院選大敗し「ネジレ国会」になり、民主代表選で再任された時点で、まずは、政権運営の安定基盤作りと「2/3条項」を意識した政権運営すべきでした。
小沢一郎氏の処分は、検察審査会の議決で、「強制起訴」が確定した段階で、「環境は国会説明から司法の場に変わった」とし、「小沢一郎氏には、裁判の決着つくまで、一兵卒で裁判に専心していただく」と表明すれば良かったのであり、「個人な心情」など余計だったのです。

地方選連敗し、名古屋トリプル投票で政権批判の潮流が顕在化した現下に、自公野党は、解散させ、新たな政界再編で政権与党の主導権を握ることを狙っており、菅政府が、今更、「2/3条項」を意識し、社民党に歩み寄るとは幼稚ですね。
今になって、「普天間予算凍結」を社民党に提示し、媚を売るなって国家運営の「幼稚」そのものです。
菅首相が「TPP開国」「社会保障と税の一体改革」など、ご立派な御託を並べても、次期政権に委ねるというのが庶民の心情でしょうね。

板垣英憲氏がブログ『朝日新聞は、小沢一郎元代表の離党を求めてきた手前、いまさら衆院解散・総選挙を止められない』で、朝日新聞の記事の”「与党の議席は313。『3分の2』に相当する318議席を確保するには、社民党の6人のうち5人の賛成が必要だ」”は、与党の取らぬ狸の皮算用と酷評していますね。
朝日新聞のいう与党の議席313は、無所属の鳩山邦夫、石川知裕、中島正純を加えた数字であり、不確定要素があり、小沢一郎氏を処分すれば、更に不確定要素が増し、与党議員が病欠になれば、社民党と合わせても「3分の2」は未達になりますね。

当方は、本ブログ「与謝野薫大臣を「三顧の礼」で要請した背景・・・「2/3条項」か?」で、与謝野薫大臣が議員バッチを外せない背景は、「2/3条項」を鑑み、バッチを外さないことが条件だったのでしょうと書きました。
与謝野薫氏が、どんなに「高い見識と強い志」で「財政健全化」を取り組みをライフワークと言っても、姑息しか思えないのです。
正々堂々と、議員バッチを外し、変節を言われても、政権にて自己実現するといえば、許容できますが、「政策はするが、政治はしない」など強調しても、打算的な政治をしているのです。

当方が不可思議なのは、岡田幹事長の言動です。
小沢一郎氏の処分については、菅首相と小沢一郎氏との本日の会談で方向性がでるというのに、「3分の2」を意識している岡田幹事長は、ここに来ても、党としてのケジメとして、小沢一郎氏の処分として「党員資格停止」を強調している点で、殊更、問題を大きくしているしか思えないのです。
本ブログ「名古屋市長選は河村氏再選:岡田氏失脚、仙谷氏が幹事長就任へ(邪推」で、岡田幹事長の責任問題が大きくなり、失脚すると書きました。
岡田幹事長の融通の利かない原理主義者なのか、菅・仙谷コンビへの「ささやかな反旗」なのか判断できませんね。

本日、菅首相と小沢一郎氏が会談する予定ですが、小沢一郎氏が国会招致に条件つけたことが意味がわかりますね。
小沢一郎氏の国会招致に関しては、「国会が議決すれば対処する」、「自らは無実である、国会審議の障害にならないのであれば予算成立後を希望」と表明しており、また、「自分は離党しない」とも表明しておりました。
また、岡田幹事長が国会前に、自ら国会招致の要請については、「合理的な理由がない」と拒絶しておりました。
菅・岡田執行部は、小沢処分を国会議決もできずに、現在にいたり、「ネジレ国会」の回避策に、社民党の媚を売るまで窮地になり、ここで、小沢一郎氏が「離党しない」「予算成立後の国会招致」の条件が意味をもちますね。

JALの稲盛和夫会長からは、「現政権をていたらく」と酷評され、古賀連合会長からは、「愛知トリプル結果は政権の否定」 と批判され、菅・岡田執行部は「裸の王様」になりつつありますね。
菅・岡田執行部は、国会運営は幼稚ですね。
マアー、自業自得ですから。




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