傍観者の独り言

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STAP細胞:女性研究者が簡易な手法で万能細胞を大発見・・・科学常識を覆す!

2014-01-30 09:59:00 | 社会

理化学研究所の理研発生・再生科学総合研究センターの小保方晴子ユニットリーダー(30)らがマウスの体の細胞を、弱酸性の液体で刺激するだけで、どんな細胞にもなれる万能細胞に変化することを発見と報道。
生命科学の常識を覆す画期的な発見で、若き女性科学者がノーベル賞ものの大発見をしたことは驚嘆であり、称賛しますね。

NHKニュースの『弱酸性溶液に浸すだけで「万能細胞」作製に成功』(1月29日 22時48分)を転載すると、

”「皮膚などの体の細胞を弱酸性の溶液に30分間ほど浸すだけで体のさまざまな組織になる「万能細胞」を作り出すことにマウスの実験で成功したと理化学研究所などの研究グループが発表しました。
これまでの生物学の常識を覆す画期的な成果として注目を集めています。

神戸市にある理化学研究所発生・再生科学総合研究センターの小保方晴子研究ユニットリーダーなどのグループは、生まれてまもないマウスのリンパ球を弱酸性の液体に30分ほど浸し、その後、培養したところ、さまざまな種類の細胞に変化する能力を維持する遺伝子が活性化することを突き止めました。
そしてこの細胞をマウスの体内に入れると、実際に皮膚や筋肉などのさまざまな細胞に変化するのを確認できたということで、「刺激を与えることでさまざまな細胞になる能力を獲得した」ことを意味する英語の頭文字から「STAP(スタップ)細胞」と名付けました。
こうした能力を持つ細胞は、皮膚などの細胞に遺伝子を入れて作るiPS細胞などが知られていますが、今回は外部からの刺激というより簡単な方法で短時間に作れるものとして注目されています。
小保方ユニットリーダーは「iPS細胞などと違い、周りの環境を変えて刺激を与えるだけで細胞が変化するという革新的な技術で、再生医療や免疫の研究などに貢献できるのではないか」と話しています。
研究グループは、今後、ヒトの細胞でも同じことができるか、研究を進めることにしています。

.iPS細胞とSTAP細胞

研究チームによりますと、iPS細胞は作り出すのに2週間から3週間かかりますが、STAP細胞は1週間ほどでできるということです。
またiPS細胞のように遺伝子を入れる操作が必要ないうえ、外部からの刺激という簡単な方法で効率よく作り出せるため研究がしやすく、今後、さまざまな研究者が参入して研究の進展が期待できるということです。
STAP細胞作成の意義
体のさまざまな組織になる万能細胞を作り出す研究は、iPS細胞をはじめとして世界各国で行われています。
万能細胞を作るには皮膚や肝臓など体の細胞が持つ記憶をいったん消去し、受精卵のような状態に戻してやる必要があります。
こうした過程は「初期化」と呼ばれますが、例えばiPS細胞では、遺伝子を細胞の中に入れることでこの初期化を起こしていました。
初期化は、動物の細胞、特にほ乳類の細胞では周囲の環境を変えるくらいではできないと考えられてきましたが、今回の研究成果はこの常識を覆したと評価されています。
国立成育医療研究センターの阿久津英憲室長は「細胞の周りの環境を少し変えるだけであらゆる体の組織になる能力を獲得するというのは、今までの常識では考えられない画期的な成果だ。作り方もiPS細胞のように遺伝子を導入することなく非常に簡単な方法なので研究が世界中に広がるのではないか。将来的にはヒトの体の細胞を自由自在にさまざまな組織に変化させる薬を作って病気を治すような、新たな再生医学の展開につながるかもしれない」と話しています。

山中伸弥教授「人間で成果得られること期待」

今回の研究成果について京都大学iPS細胞研究所の山中伸弥教授は「興味深い研究で、細胞の初期化を理解するうえで重要な成果である。医学応用の観点からiPS様細胞の新しい樹立法とも捉えることができ、人間でも同様の方法でできた場合、従来の方法とさまざまな観点から比較検討する必要がある。今後、人間で成果を得られることを期待している」というコメントを出しました。
また、iPS細胞などを使った研究を行っている慶応大学医学部の岡野栄之教授は「体のさまざまな組織に変化する細胞を作り出すのに遺伝子の導入や薬剤を使わずに成功したのはこれが初めてだ。しかもしっかりした手法で証明している点は高く評価できる。遺伝子の導入やクローン技術に続く、第3の方法として発展する可能性が期待でき、画期的だ」と話しています
。」”

朝日新聞は1面トップ記事「刺激だけで新万能細胞」で報道し、2面で記事「万能細胞 新時代」で解説し、社会面で「かっぽう着姿で作業する小保方晴子ユニットリーダー」の写真を掲載し、記事「負けん気培養 30歳大発見」、「泣き明かした夜 明日一日だけ頑張ろうって」で人物紹介しております。

当方は、この成果についてコメントできる見識はないが、山中教授が「誇りに思う」とコメントをしており、常識を覆す画期的な大発見なのでしょうね。
それにしても、生き物の可逆性を発見するとは驚愕し驚嘆すると同時に、若き女性研究者が「素直な心」で現象を見つめ一途に取り組みしたことが発見に繋がったと思うと、打算的な男性にない女性の特質と思いましたね。

ただ言えることは、女性の尖った意見に組織預かる上司は時々難渋することも現実であるが、小保方晴子・女性研究者を受け入れ見守ってきた上司の柔軟性にも敬意を持ちますね。




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