傍観者の独り言

団塊世代で、民間企業で「チンタラ・グウタラ」に過ごした人間の手前勝手な気儘な戯言・放言。

東日本大震災:菅首相のバイオマス活用によるエコタウン構想・・・胡散臭さ?

2011-04-28 06:52:04 | 民主党(菅政権)

東日本大震災の復興案が賑やかで、菅首相はバイオマス活用によるエコタウン構想を発言しており、一案と思っていましたが、「日刊ゲンダイ」の『「利益誘導」の言葉もちらつく 菅とバイオマスの怪しい関係』を読み、胡散臭さを感じましたね。

当方は、菅首相が従来から林業に関心があるのは知っていました。
本ブログ「東日本大震災:「森は海の恋人」運動の畠山重篤氏・・・自然相手の生業の強さ」で、漁民による広葉樹の植林活動「森は海の恋人」運動の畠山重篤氏を取り上げ、その関連性で、天野礼子女史の「自然に学ぶ「山陰中央新報連載 自然に学ぶ"森里海連環学"のすすめNo.23」を紹介しました。

天野礼子女史によれば、3月21日に、菅直人総理から、『今、林業からできること』というのをまとめて、官邸のFAXに毎日送ってくれないかと電話があり、天野礼子女史は、木質バイオマスを活用した「三陸バイオマスタウン構想」を提案し、
”「4月1日には、菅総理が官邸で記者会見し、東日本大震災の被災地再生の街づくり構想を発表されたが、その中には「植物やバイオマスを使った地域暖房を完備したエコタウン」が含まれていた。」”
と書いています。

当方は、人間は自然からの恵みで営み、自然との共生は肝要という考えであり、植物やバイオマスを使った地域暖房を完備したエコタウンは、被災地再生のエネルギーの「地産地消」の一考だが、大規模の安定的な再生可能エネルギーには成りえず、天野礼子女史へのコメントの、
”「震災復興は時間との勝負でその規模は大きく、はたして木質バイオマスエネルギーを将来にわたり安定して供給し地域暖房等をローコストで賄うことが出来るのでしょうか?
エコタウンやバイオマスタウン構想は山間部や沿岸部の小集落で地域完結型のエネルギーなどとしてインフラの整備から始めるなら理解できます
。」”
を同感と書きました。

その後、「日刊ゲンダイ」の『「利益誘導」の言葉もちらつく 菅とバイオマスの怪しい関係』に接し、やはり、菅首相は、その程度の人間かと思いましたね。

「日刊ゲンダイ」の記事を転載すると、
”「復興予算でも3億円計上

 被災地復興の青写真すら満足に打ち出せない菅首相が唯一、こだわっているのが、バイオマス(生物資源)だ。震災後の会見で何度も、バイオマス活用によるエコタウン構想を表明。第1次補正予算にもバイオマス発電向けの補助金3億円を計上したが、菅とバイオマスの関係をひもとくと、キナ臭さが漂うのだ。

 復興予算の3億円は、震災で発生したガレキの再利用に振り分けられる。ガレキの山から木材を分別し、バイオマス発電の原料などに使うために、チップ化する。希望者にはチップ化に必要な破砕機の購入費の50%を補助する考えで、霞が関では「菅の肝いり予算」との声がしきりだ。

 菅がバイオマスに興味を持ちだしたのは、7年前。諫早市を視察し、地元大学と農水省の外郭団体が共同開発した「農林バイオマス3号機」を目の当たりにした。
「3号機は、木屑などから生成した高カロリーでクリーンなガスを熱源に電力を供給するシステムです。菅首相は一目見るなり、“画期的な発明だ”と感嘆したといいます」(農水省関係者)
 これを機に、菅は猛烈にバイオマスに肩入れしていく。06年4月に農政改革の基本法案を提出し、衆院農林委でこう力説した。
「地球上のエネルギーの大半をバイオマスに置き換えれば、地球環境と同時にエネルギー問題の根本的な解決になる」
 同じ年の12月に3号機を設計・販売する「バイオマスエナジー」(BME)という株式会社が設立されると、菅はナント、取締役に名を連ねた。翌年には弁理士として、BMEが取得した3号機に関する特許2件の代理人まで務めた。この年、菅は弁理士報酬約426万円を手にしていた。

 その後も菅の肩入れはエスカレート。09年2月の衆院予算委では、麻生内閣に「3号機の実用化に補助金を投入したらどうか」と提案。景気対策の補正予算に、助成事業を盛り込むことに成功したのだ。
 同時期にBMEの役員構成に変化があった。国会質問から1カ月後に、菅の役員退任が登記された。しかも、質問から9カ月前の前年6月には退任したことになっていた。何とも不自然な動きだが、政権交代後も助成事業は引き継がれ、62億円の予算が付いた。
「助成金の交付は『3号機などの新技術の導入』が条件。結果的に3号機の特許を持つBMEが潤う制度となりました」(農水省関係者)
 菅の振る舞いには「利益誘導」の言葉がちらつくが、復興予算について、BME会長で3号機の共同開発者でもある長崎総合科学大の坂井正康客員教授は「3号機にガレキの木材は不向き。津波で塩分が含まれているし、どんな不純物が混じっているか分からない。上等なガスが生成できない限り、ウチが手を出すことはない」と言う。

 しかし一度、予算が付けば事業は継続・拡大していくのが、霞が関の常識だ。予算を計上した林野庁木材利用課の担当者も「1次補正は緊急措置。首相がバイオマス活用を方向付けた以上、今後は3号機の普及に復興予算を費やすことは十分にあり得ます」と答えた。
 菅は原子力以上に「ガレキをカネに換える」システムに詳しいのかも知れない
。」”

と報道しています。

天野礼子女史は、京都大学が2003年に構築した「森里海連環学」の普及支援活動しており、菅首相から、『今、林業からできること』の提案の要請を純粋な気持ちで応じたが、自分の息子を「推薦人:菅直人」で公設秘書の資格を「親の七光り」で取らせる人間であり、野心・野望で今日の権限を手中し、手中にしたら権限に固執する人間であり、天野礼子女史の提案を「森林・林業再生プラン」の名の元で私利私欲に活用するでしょうね。

天野礼子女史については、当方には未知なる人物ですが、菅直人は故・市川房枝女史の市民活動を踏み台にしたと言われているが、天野礼子女史の「森里海連環学」の普及支援活動を踏み台されるのではないかと危惧しますね。

世の中、「弱肉強食」の「パワーゲーム」が原点であり、競争に勝つ為には、なんでもありです。
原発しかり、原発が「安全・割安のエネルギー神話」は一部の「政官学業」の「共存共栄」の産物であったのです。
マアー、当方は、長い物に巻かれろの適当な人間と広言しておりますが、現役時代は、「政管学業」の既得権確保の会社人間であり、大企業のエゴの遂行者であり、今更、奇麗な事を言える身分でないですがね。


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