22日のTBSの番組「夢の扉+」で、「一般ゴミからバイオエタノールを製造」を取り組みしている京都市役所の環境政策局職員の山田一男氏を取り上げていました。
本ブログで、「夢の扉」を何回か取り上げてきましたが、未知への分野にチャレンジする人々には、啓発されますね。
22日の「夢の扉+」は、京都市役所の環境政策局職員の山田一男氏が取り組みしている「一般ゴミからバイオエタノールを製造し、ゴミからエネルギーを再生させる話です。
番組紹介『京都発 究極のリサイクル!紙ゴミから生まれるバイオエタノール!~美しい環境を子どもたちに!“ゴミのプロ”公務員の奮闘記~『ただゴミを燃やすだけではもったいない!そこにエネルギー資源が眠っている』を転載すると、
”「原発事故以降叫ばれるエネルギー危機・・。今夏の電力不足への懸念も高まる。この天然資源が少ない日本で、家庭から出る紙ゴミから、ガソリンの代替燃料となるバイオエタノールを生み出すという驚きのプロジェクトが動いている。その画期的な試みを先導するのは、京都市役所の職員、山田一男、49歳。廃棄物処理一筋27年の“ゴミのプロ”だ。公の事業として一般ゴミからバイオエタノールを製造するのは世界初の試みとなる。
バイオエタノールは、主にトウモロコシやサトウキビといった穀物から作られるが、国土の狭い日本では、食物資源からのバイオエタノール製造は難しい。しかし、山田のチームが取り組むバイオ燃料の資源は、毎日出るゴミ。資源を安定して供給できる。しかも、木材から作られる紙ゴミには、バイオエタノール製造に欠かせない「糖分」が多く含まれ、生ゴミよりもかなりの生産量が見込めるという。“都市が油田になる”という夢のようなプロジェクト、この4年越しの挑戦を大阪の日立造船が技術面でサポートする。
だが、そこには大きな壁が…。バイオエタノールの製造過程で「発酵」が行われるが、過去に紙ゴミの発酵を可能にする酵母は開発されていなかった。そこで山田のチームは、熊本大学の発酵学の権威・木田教授に開発を依頼。教授は3年がかりで、ゴミの中の細菌にも負けない強い酵母を生み出した。こうして、都市油田プロジェクトは、産官学が連携し前進していく。
そして、ついに紙ゴミから作られた初めてのバイオエタノールの抽出日を迎えた。うまくいけば、1トンのゴミから約60リットルのバイオエタノールが作れるという。山田は、京都の世界遺産で、その意外な活用法を思いつく。それは、春夜を彩る二条城をライトアップする「灯篭」。果たして、紙ゴミから生まれたバイオエタノールを使って、古都に灯はともるのか。」”
で、酵母が重要なコア技術になっております。
番組では、一般ゴミを粉砕し、攪拌し、プラスチックらと紙物質を分離し、紙物質を熊本大学の木田教授が開発した酵母で実証プラントでエタノールを生成し、生成されたエタノールで発電機を動かし、点燈実験まで紹介していました。
当方は、発酵、酵母については無知で、酵母は自然界に存在するものと思っていたら新たに作りだせるのですね。
現在、風力、太陽熱、太陽光、地熱、海洋らが自然エネルギーと注目されておりますが、当方は、それらは地産地消、自産自消向きではないかと思われ、石油の代替する自然エネルギーに関心がありましたが、南米で事業化されている穀物からのバイオエタノールの製造は、疑問をもっており、「夢の扉」で取り上げていた渡邉信 教授の“石油を生む藻”【オーランチオキトリウム】、出雲充氏のミドリムシを本ブログで取り上げてきました。
この度、新たに、一般ゴミからバイオエタノールから生成される可能性を知り、脱原発は、より現実的と思いましたね。