傍観者の独り言

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小沢事件:佐久間元特捜部長が自分宛に捜査報告書を作成・・・既成勢力は不変(追記)

2012-06-19 13:50:23 | 検察・メディア

19日、朝日新聞の朝刊記事『特捜部長執筆と判明 小沢氏再捜査 副部長名の報告書』で、”「石川知裕衆院議員を取り調べた検事が事実を反する内容を捜査報告書に記載した問題で、この内容を引用して東京地検特捜副部長名で作成された別の捜査報告書は、実際には当時の佐久間達哉・特捜部長(55)=現・法務総合研究所国連研修協力部長=が執筆していたことがわかった。」”と報道。
本件は、日経新聞が既報済みで、八木啓代女史が代表の市民団体(健全な法治国家のために声をあげる市民の会)が既に告発されており、時間経過とともに独善的な互助検察組織も綻びが現出してきたが既成勢力には影響は軽微でしょうね。

朝日新聞の朝刊記事『特捜部長執筆と判明 小沢氏再捜査 副部長名の報告書』を全文転載すると、

”「石川知裕衆院議員を取り調べた検事が事実を反する内容を捜査報告書に記載した問題で、この内容を引用して東京地検特捜副部長名で作成された別の捜査報告書は、実際には当時の佐久間達哉・特捜部長(55)=現・法務総合研究所国連研修協力部長=が執筆していたことがわかった。
 この副部長名の捜査報告書も、石川議員を取り調べた田代政弘検事(45)の報告書と同様に、小沢一郎・民主党元代表の強制起訴を決めた検察審査会に提出されていた。佐久間元部長は検察当局の調べに対し、「審査会にわかりやすく説明するために自ら書いた。引用した内容に、事実に反する内容があることは知らなかった」と話しているという。
 この捜査報告書は、検察審査会が小沢氏を「起訴相当」とした議決を受けた再捜査で、田代検事が石川議員を調べた2日後の2010年5月19日付で作成された。田代検事が作成した捜査報告書のうち、「検事から『選挙民を裏切ることになる』と言われたのが効いた」という石川議員が語った・・・という部分など、実際にはなかったやりとりが引用されていた。
 副部長名の捜査報告書は、石川議員の供述調書などの証拠を評価し、小沢氏を起訴できるか検討した状況をまとめたもので、佐久間元部長あてだった。しかし、実際には佐久間元部長が自ら執筆し、副部長に署名させていたという。
 再捜査に際し、佐久間元部長は、再び小沢氏を不起訴とする理由をまとめた「不起訴裁定書」を作成したが、上級庁の東京高検などから「小沢氏が関与したとする証拠が強調され過ぎている」と指摘を受けた。
 元部長は裁定書を書き直した際に省いた部分を、副部長名の捜査報告書に盛り込んだ。再捜査で主任検事を務めた副部長の関与は、少なかったとみられる。
 この佐久間元部長の行為について、検察内部では「小沢氏の起訴にこだわり過ぎた」と問題視する声もあるが、「起訴相当議決を受けた再捜査として、問題があるとは言えない」と判断。田代検事の行為への監督責任はあるとして佐久間元部長に人事上の処分を出す方針だ
。」”

と報道。

本件については、田代検事、特捜部幹部を刑事告発した市民団体(健全な法治国家のために声をあげる市民の会)の代表の八木啓代女史のブログ『とことん追い詰めます:佐久間元部長と斎藤副部長に3回目の告発です』で、

”「6月8日の日本経済新聞に、「虚偽捜査報告書の作成問題に絡み、検察審に提出された田代検事作成とは別の特捜部副部長名の捜査報告書、(つまり斎藤報告書)は、実際には佐久間元部長が執筆していたことが、7日、関係者の話で分かった。」、「関係者の話によると、元部長は検察審に示す目的で、再捜査で収集した証拠内容や分析結果などをまとめた報告書を執筆した。報告書の提出先が特捜部長となるため、報告書への署名を副部長に求めたという。」と出てたんですね。」”
と、8日の日経新聞に既報済みで、佐久間元部長らを再告発しています。

政局は荒れ模様で、小沢一郎氏は奥さんの手紙が週刊雑誌に掲載される喧騒中に、検察は身内保全で、要は、朝日新聞の記事にある
”「この佐久間元部長の行為について、検察内部では「小沢氏の起訴にこだわり過ぎた」と問題視する声もあるが、「起訴相当議決を受けた再捜査として、問題があるとは言えない」と判断。田代検事の行為への監督責任はあるとして佐久間元部長に人事上の処分を出す方針だ」”
で、着地させることでしょうね。

森ゆうこ議員が提起の秘密会は、その後、音沙汰なく、小川元法相の指揮権発動騒ぎも、遠い過去の出来事になり、世の中、既成勢力が健在で、政権与党の民主党も既成勢力の仲間入りし、既成勢力は恒久的不変ですね。
もう、自壊か選挙でしか国を変えられず、それまでは自己責任・自己防衛するしかないですね。

「追記」

当方は、小川元法相の指揮権発動騒ぎを遠い過去の出来事と思っていたら、小川元法相が参院法務委員会で取り上げていますね。
八木啓代女史のブログ『嵐が吹き荒れています:検察庁の外にも、中にも。』で紹介(http://togetter.com/li/323394)しています。

八木啓代女史は、本ブログで取り上げた朝日新聞の記事”「この佐久間元部長の行為について、検察内部では「小沢氏の起訴にこだわり過ぎた」と問題視する声もあるが、「起訴相当議決を受けた再捜査として、問題があるとは言えない」と判断。田代検事の行為への監督責任はあるとして佐久間元部長に人事上の処分を出す方針だ」”を、朝日新聞の検察へのリップサービスとし、なかなか綱渡りをしていると論評していますね。

当方は、朝日新聞の社説、政治面は偏向という印象をもっており、社会面については特別な印象は持っておりません。
多分、八木啓代女史は、その辺を商業報道の「綱渡り」と論じているのでしょうね。

19日の同日の朝日新聞の社説『小沢元代表―矛盾だらけの増税反対』は、偏向基調であり、社説であれば、『野田首相―矛盾だらけの増税推進、でも』という標題で、野田首相は今までと真逆の発言であったが、朝日新聞は、矛盾を容認し、消費税増税を賛成すると意見を述べるのが素直でしょうね。

本件で官僚組織が勝つかどうか見もので、日本の将来を占う一事になるでしょうね。




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