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少女マンガは、ほとんど読まなくなってしまったのだけれど、今も熱烈に読み続けているただ一人の少女漫画家、高階良子さん。彼女の膨大な、といえる作品のほぼすべてを読んでいるといっても、過言ではありません。
思いおこせば、私がはじめて高階さんのマンガを読んだのは、まだ幼稚園の頃、友達の家ででした。少女マンガ雑誌「なかよし」(今でも、あるのかな?)の付録についていた「赤い沼」を、友達の家の二階のうらうらと日がさす窓辺で読んだことは、あれから長い時がたった今もあざやかなのであります。
この「赤い沼」……、今でいうホラーだったと思うのだけど、「かごめかごめのわらべ歌」だとか「鬼子母神」の伝説だとかが、たくみに練り込まれ、幼心にその面白さに時間を忘れたもの。
そして、小学校時代――当時、高階さんのマンガの黄金時代だったはずで、クラスでもそのコミックスが回し読みされていたものでした。
「地獄でメスが光る」とか「化石の島」、「修学旅行殺人事件」「交換日記殺人事件」……ああ、こうタイトルを並べただけでも、当時の興奮がよみがえりそう
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それからずーっと四十年にわたるおつきあいであります(考えてみれば、40年以上も、現役の漫画家として活動しているなんて、スゴイ!の一言。さすが、ミステリーの女王というべきか)。
ちょっと目がさえて、眠れないなあなんて時は、高階良子さんのマンガを(数えきれないほど読み返しているにもかかわらず)、ベッドに持ち込むことにしています。
ミステリーや怪奇ロマンは、夜更けの静かな時間が似合うんだもの。
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