ノエルのブログ

シネマと海外文学、そしてお庭の話

天幕つきのベッド

2017-01-13 22:46:18 | ある日の日記

TVで「朗読家」とかいうドラマが映し出されていて、市原悦子扮するお金持ちのおばあ様が、白いカーテンのついたゴージャスなベッドで本を読んでもらっていました。
いわゆる天幕つきのベッド…ベルサイユ宮殿とかでおなじみのように、大昔のお姫様とかがするものと思っていたのだけど、今でもお金持ちの人は、こんなベッドで眠っているの?

ベッドもキングサイズありそうだし、ここでレースや刺繍のめいっぱいついた華麗なカーテンを引いたら、中は別世界でありましょう。ベッドに、本とかお菓子を持って入ったら、この華麗な小宇宙から一歩も外へ出たくなくなりそう。

はたして、シンプル・機能的を最上の価値観とする現代にあって、かくも優雅なベッドに寝ている(高級リゾートホテルとか商業上の目的で使われるものは、別として)方は、本当におられるのかしら?
う~ん、気になる。誰か知っている方がいたら、教えてください。

透けてみる天幕と、そこにほどこされた綺麗な刺繍……まるで、アラビアンナイトのお姫様になったようで、ホウッと憧れてしまいますが、シーツの上にはお菓子のかけらだってちらばるし、天幕(カーテン)だって、だんだん汚れてくる。かといって、シーツやカーテンをしこしこ洗うのも、こんな夢のような優雅な調度品を持つ身としては、おかしいような…。やっぱり、こういうのは、おつきの人がいるプリンセスや、それに属した人に似つかわしいもの。
それに、真夜中、「シャッ」とカーテンを開ける音がして、目覚めたら、そこに見えるのは暗殺者の顔だったというのも、昔のお姫様たちの生活にはありそうな話ですもん。

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