古墳:探訪

全国の前方後円墳を中心に訊ね歩いています。

岡山県岡山市・佐古田堂山古墳

2016-08-20 08:19:35 | Weblog
岡山県岡山市北区平山1290、高松農業高校の実習用果樹園内にあります。
大平山西麓の太閤岩から延びる丘陵を切断して形づくられています。




                         (奥が前方部)


                         (奥の茂みが後円部)


全長150m、後円部径88m・高さ12m、 前方部先端幅90m・高さ9m 二段構築の前方後円墳です。
全国で65番目の大きさです。
前方部が奈良県桜井市の箸墓古墳のように先端に向かってバチ形に広がっています。





墳丘は前方部が農業高校の果樹園となっていて、一部削平を受けています。
前方部を北西(平地方向)に向けています。

1961年(昭和36年)、西川宏氏らによる発掘調査が行われています。
造り出しはありません。
墳丘に葺石は施されていません。
埴輪の出土もなく、墳丘に埴輪の配列はなされていなかったようです。
鉄剣などの武器、鎌などの農具が出土しています。

古墳時代前期・4世紀後半頃の築造と推定されています。

昭和34年3月27日、岡山県の史跡に指定されています。

豊臣秀吉の水攻めで有名な高松城は、この古墳からそう遠くないところにあります。
織田信長が京都・本能寺で明智光秀に滅ぼされたとき、豊臣秀吉が光秀討伐に反転したことで一躍有名になったお城です。

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