古墳:探訪

全国の前方後円墳を中心に訊ね歩いています。

奈良県天理市・ウワナリ古墳

2017-10-14 06:00:00 | Weblog
奈良県天理市石上町平尾1089、岩屋谷に面する丘陵尾根上にあります。
「ウワナリ塚古墳」と呼ばれることもあります。
墳丘の周りは雑木林とぶどう園で囲まれています。





全長110m、 後円部径68m・高さ16m、 前方部先端幅100m・高さ11m  二段構築の前方後円墳です。
前方部を北に向けています。
その前方部はぶどう畑になっています。







西側くびれ部に造り出しがあります。
墳丘には葺石が施されていたようです。
円筒埴輪や須恵器などが採取されていて、墳丘に埴輪の配列がなされていました。
前方部西北端には方形をした張り出しが、また前方部の前面には平坦部が設けられていて、いづれも円筒埴輪が並べていたようです。
前方部前面の平坦部を含めると、墳長は128mにもなるそうです。

後円部南側にある埋葬施設は、花崗岩の巨石で築かれた両袖型横穴式石室です。
羨道は長さ約9m(現存は3.5m)・幅2.1m・高さ4mあります。
玄室の長さ6.85m・幅2.9~3.1m・高さ3.6mの単室構造です。
南方向に開口しています。
床面には拳大の礫石が敷かれています。
凝灰岩製の石棺の破片が見つかっていますが、石棺そのものの行方は不明です。







古墳時代後期・6世紀中頃の築造と推定されています。

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