古墳:探訪

全国の前方後円墳を中心に訊ね歩いています。

京都府長岡京市・井ノ内稲荷塚古墳

2008-07-19 09:24:10 | Weblog
京都府長岡京市井ノ内小西40にあります。
後円部にお稲荷さんが祭られていることから、この名前で呼ばれるようになったそうです。
全長46m、 後円部径29.5m・高さ4m、 前方部幅29.5m・高さ?m の前方後円墳です。
この古墳は、ほとんどを盛り土で造られていて、葺き石や埴輪の配列はなされていません。
墳丘の周りには空堀となっている周濠が、一部だけあります。
主体部は2つあります。
後円部にある埋葬施設は、右肩袖型横穴式石室で、砂岩と緑色岩で造られていて全長10.2mあります。
石室は盗掘を受け破壊されていますが、4基の木棺があったと見られているそうです。
耳環・管玉・鉄刀・鉄剣・鉄鏃・鉄斧・刀子・環状鏡板付轡・雲珠・辻金具・鞍金具・壷鎧・飾鋲・土師器・須恵器など多くの出土品があります。
前方部中央にある埋葬施設には、組合式箱型木棺が直葬されていたそうです。
向日市・物集女車塚古墳とともに、横穴式石室をもつ乙訓地方最古の古墳だそうです。
古墳時代後期(6世紀前半)ころの築造と推定されています。
平成9年11月3日、長岡京市の史跡に指定されています。

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