古墳:探訪

全国の前方後円墳を中心に訊ね歩いています。

滋賀県大津市・春日山古墳

2009-07-11 08:09:09 | Weblog
滋賀県大津市真野谷口町春日山の、堅田平野に面した滋賀丘陵先端にあります。
JR湖西線・堅田駅から徒歩で西に15分くらいの距離です。
琵琶湖が最も狭くなるところで、琵琶湖を行き来する舟や、三上山を含む湖南を一望することができます。

全長65m、 後円部径32m・高さ6m、 前方部幅20m・高さ3.5m バチ形をした二段構築の前方後円墳です。
墳丘に葺き石は施されていなかったようです。
埴輪の出土はなく、墳丘に埴輪の配列はなされていなかったようです。
後円部中央にある埋葬施設は、どのようなものだったのかはっきりしていません。
この古墳は5世紀中ころの築造と推定されています。
海上交通を始めとする交通に深くかかわった人物の墓とみられています。

訪ねた時は、雑草があたり一面を覆い尽くしていて、古墳の墳形を確認するのも容易ではありませんでした。石材(石室に使われていた?)がむき出しで転がっていたりしていて、少々荒れた感じを受けました。


「春日山古墳群」
比叡山麓から延びる滋賀丘陵の東端にあります。
滋賀県下屈指の古墳群です。
5世紀中ごろに築かれた春日山古墳と、6世紀から7世紀初めにかけて築かれた総数223基からなる後期の群集墓です。
尾根やその斜面を中心に6つの支群で構成されています。
10~30m規模の円墳群です。
主体部の形式は、木棺直葬、箱式石棺、横穴式石室といろいろです。
昭和49年12月23日、春日山古墳があるE支群が国の史跡に指定されています。


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