古墳:探訪

全国の前方後円墳を中心に訊ね歩いています。

兵庫県姫路市・檀特山1号墳

2014-05-03 08:02:19 | Weblog
兵庫県姫路市勝原区大谷檀特山の尾根上にあります。
檀特山の頂上から西側の登山道を少し下ったところです。
JR山陽本線・網干駅から檀特山のふもとまで徒歩で約30分かかりました。

全長50m、 後円部径26m・高さ3m、 前方部先端幅12m・高さ1.5m の前方後円墳です。
前方部を西に向けています。









墳丘には葺石が施されていたようです。

埴輪の出土は不明で、墳丘に埴輪の配列はなされていなかったようです。
墳頂にある埋葬施設には壺棺が収められていたそうです。
碧玉製管玉などが出土しています。

築造時期は古墳時代初期(発生期)と推定されています。

麓の登山道でどう行ったらいいのかわからず半ばあきらめかけていたところに、毎日山に登っているという高齢の女性グループに出会いました。
その中の一人が、同じ登山仲間で古墳に詳しい方を知っているということでわざわざ電話連絡をしていただきました。
その方と頂上で待ち合わせることになり、足場の悪い急な山道を息を切らしながら登りどうにかたどり着きました。
その方の案内がなかったらとても古墳観察は無理だったと思います。
ただただ感謝するのみです。
一人で山に入っていたらきっと迷っていたと思います。

檀特山古墳群(現在10基がのこっています。)を構成しています。


「檀特山」
標高165m。
仏道に関係のある山として、北インド・ガンダーラ地方にある山と同じ名前が付けられたそうです。
山上からは素晴らしい眺めの勝原地区一帯を見渡すことができます。
山頂には大きな岩があり、応神天皇が四方を見渡した岩との言い伝えがあるそうです。
またその岩には窪みがあって、聖徳太子が山頂に登った時の馬(駒)のひづめ跡との言い伝えも
残っているそうです。