古墳:探訪

全国の前方後円墳を中心に訊ね歩いています。

宮崎県串間市・福島10号墳

2009-08-08 08:39:55 | Weblog
宮崎県串間市西方にあります。
地元では万多城塚と呼ばれています。

全長?m、 後円部径?m・高さ?m 前方部幅19m・高さ3.2m の前方後円墳です。
後円部は削平を受けています。
5世紀以降の築造と推定されていますが、時期ははっきりしていません。
福島地区には2基の前方後円墳を含む21基の古墳が残っています。
その中でこの古墳は一番高い所にあり、この地区でかなり重要な人物だったものと思われます。
前方部の規模からして、築造当時はかなりの大きさだったと想像されます。

前方部は現代のお墓になっています。
昭和8年12月5日、宮崎県の史跡に指定されています。
宮崎県内で最も南にある前方後円墳です。


宮崎県串間市・福島4号墳

2009-08-08 08:07:46 | Weblog
宮崎県串間市西方桑ノ木4066にあります。
地元では剣城塚と呼ばれています。

全長60m、 後円部径30m・高さ3.5m、 前方部幅20m・高さ2.7m 柄鏡式の前方後円墳です。
築造時期ははっきりしていません。

現在、後円部には明治戊辰の役の戦死者の石碑と社殿が建てられ、護国神社として祭られています。
ちなみに前方部には、接するようにして保育園があります。
明治8年12月5日、宮崎県の史跡に指定されています。

串間市は宮崎県の最南端、太平洋(志布志湾)に面しています。
野生馬で有名な都井岬があります。
1818年(文政元年)、那珂郡今町に住む佐吉という農夫が、自分の所有する「王の山」から偶然石棺を見つけ、その中から鉄器や玉とともにガラス製の壁(へき)を発見しました。
中国・漢の皇帝が諸国の王に与えたもので、日本では奴国の須玖と、伊都国の三雲の王墓から発見されているだけです。(合計3個)
串間のものは、直径34cm、扁平な円形で、その中央に直径6cmの孔が開けられています。
ほぼ完全な形で残っていて、国宝に指定されています。
表面の内側に穀粒を並べたような凸起文様があることから、穀壁(こくへき)と言われています。
なお「王の山」がどこなのかは不明です。

本物です。宮崎県立西都原考古博物館にて展示(平成21年10月9日~12月13日)