靴下にはそっとオレンジを忍ばせて

南米出身の夫とアラスカで二男三女を育てる日々、書き留めておきたいこと。

レゴリーグ、アンカレッジ競技会

2012-01-22 19:53:50 | レゴリーグ
「レゴロボット・アンカレッジ競技会」、今年は予選を経、アラスカ中の15の市村から48チームが参加。長男長女のチーム「クラムチャウダー」は大会3日前の決断により登録せず「練習」として参加。

近所の高校で。マイナス20度近くの朝。


前の記事にも書いたように、このレゴロボット、少しの環境の違いが全く違う動きを生み出す。今回のアンカレッジ大会、テーブルのセットアップされ方に頭を抱えた。8つあるテーブルの内、マットがしわしわになっているもの、テーブルの長さが微妙に違っているもの、片側が盛り上がっているものなどなどあり。しかも3回ラウンドの内2回とも1番ひどいテーブルに当たる。

コーチ曰く、組み立てる人々はハンマーと釘で言われたようにささっと仕上げるだけでそんな微妙な違いは気に止めはしないのだろうと。確かに自分たちだってレゴロボットに向う日々がなければそんな微妙な違いなどオッケーだとすませていただろうと言い合う子ども達。

テーブルへのブーイングがあちらこちらで聞かれる中、ラウンドは進行。練習時より信じられないほど低いポイントという声もあちらこちらから。

調整に調整を重ね、バッテリー容量も考慮しつつ、ところが会の進行が遅れラウンド予定時間も遅れ、計算したバッテリー容量もどんどんずれていく・・・。

結局「クラムチャウダー」も練習時より随分と低い得点で終わる。チーム皆やり切れない表情。多分この日そんな悔しい思いをしたチームがたくさんあるのだろう。

正式登録していない「練習」だとはいえ、ロボット部門の得点だけは掲示板にアップされる。ロボット部門の得点だけ見るとなんと1位とは4ポイント差で2位!どうやら全体的な得点が下がっていたよう。多分テーブルセットアップのせいが大きいかったのだろう。

最後にロボット部門1位2位のパフォーマンスを全てのジャッジ&観衆の前でする「クラムチャウダー」。


チームワーク、プロジェクト、ロボット・デザイン、ロボット・ミッションこの日の4部門総合優勝は日本語イマージョンプログラムのある小学校チームその名も「サムライ」に。何だかちょっと嬉しかったり。おめでとうございます!

コーチの父親は大会当日ラウンドの当たっているテーブルをメジャーで全て測って周ったと言っていた。そこまでする必要があるんだなあ。たくさんの学びの場となりました。

あと2週間、やれることをやり切ろうと気持ち新たにするチーム。

レゴ・ロボットについて

2012-01-22 19:53:18 | レゴリーグ
よし、今日はいくつかのミッションを完璧にこなすことができた。と次の日全く同じコースで同じミッションをしようとすると、できなかったりする。微妙にロボットの腕が上がるタイミングや位置がずれていたり、そして1つのミッションがこなせない場合次からのミッションも全てずれ全滅となったりする。一日中費やし調整したロボット、次の日には全然うまくいかない、こんなことの繰り返し。

傍から見ていて不思議でしょうがない。なぜ同じミッションに向いながらプログラミングを変えたわけでもないのに、「違い」が出るのだろう。分かってきたのは、バッテリーの容量によって随分と動きが変わるということ。チャージしたばかりと空に近くなりつつある場合とでは曲がる位置、動くスピード、腕を振り上げる強さ角度、全く違ってきたりする。

一時間走らせ45分チャージし、チャージした後は何度か走らせちょうどいいバッテリー容量にしミッションに向わせる。それでも使えば使うほどそのバッテリー容量と動きの関係も変化していく。しかも今二つあるバッテリー、二つとも新品で購入したにも関わらず容量と動きの関係がまた全然違ったりする。

全く同じ環境でも調整するのが大変なのに、これがまた違った部屋で違ったテーブルとなると・・・。角度、長さ、マットの表面のスムーズさ、光の加減、様々な微妙な違いが絡み合ってロボットが全く違った動きをしてしまったりする。

全てが最適なタイミングに合うというのはひょっとして運しかないのだろうか、とさえ思えてくる。直線的にやればやるだけ積み重ねていけるのだと思っていたのだけれど、あちらこちらに思わぬ落とし穴が開いてストンと落ちこんでは這い上がり、また別の穴に落ち込んでは這い上がりと繰り返している。それでもその這い上がり方は確かに上手になってきているのかもしれない。繰り返し這い上がる内にプログラミングの技術は確かに身についてくる。コーチが「千時間以上費やす必要がある」と言っていた意味はこういうことだったのだろう。

結局、オリジナルのプログラミングを組み立て、あとはその場でいかに迅速かつ正確にプログラミングを調整していけるか、ということが求められているということらしい。「必ず当日調整する必要がある」と何度も大会を体験したコーチの言葉。そして環境の変化やバッテリー容量がそれほど影響を与えないようなロボット・デザイン、ミッションのこなし方を組み立てることが重要。もっと時間があればロボット・デザイン初めから組み立て直しているだろう。

プログラミングしたら後はもうミッションに向わせるだけ、機械なのだからいつも同じことをするんだろう、ぐらいに思っていたのとは大違いな世界。どうしていつもと違う動きをしているのか全く原因が分からない場合だってある(多分人間の五感では捉えられない要素が影響しているのだろう)。まるで感情があるみたい。(笑)

ロボットを前にため息ついたりよくやったと飛び上がったり。いつかこうしてロボットと密に過ごした日々を懐かしく思い出したりもするのだろう。あともう少し。

自身を育てる

2012-01-22 19:51:51 | イメージ・ヴィジョン
子育てのヒントは、自分自身を育てていくヒントにもなると思うことがよくある。

前に書いた「右手と左手の実践」もまさしく。

自身を無条件で受け入れつつ、条件を与え鍛えていく。

無条件にあるがままを受け入れるだけでは育たないし、

あるがままを受け入れることなく条件ばかり与え続けても潰れる。


自身に対しても実践。