靴下にはそっとオレンジを忍ばせて

南米出身の夫とアラスカで二男三女を育てる日々、書き留めておきたいこと。

脱原発という土台

2011-04-29 23:59:40 | 思うに
小さな頃から親に連れられ分けもわからず様々なデモやストライキに参加した。

原発反対デモ、確か浜岡原発反対デモだったと思う、に参加したときのことも覚えている。公園に集まり、プラカードや旗を掲げ叫ぶ人々と共に道路を歩く、「げんぱちゅはんた~い!」と思いっきり叫んでみたり。

両親の友人、両親が共に行動している人々、周りを見回しても原発反対は当たり前、という雰囲気の中で育った。


多くの人が通るプロセスとして、私も十代中頃から、両親から受け取った「当たり前」を一つ一つ疑う時期に入った。ひとまず全てに反対して、わざと反対のことをして、「自我」を確立していく。

今は頭では相対化された両親からの「当たり前」。

身体に染み付いた「当たり前」を差し引いてみたとしても、それでも、どう考えてみても、原発がこのままあり続けることがいいとは思えない。これほど地震の多い小さな島日本に55基、建設中計画中含めたら69基。これほど多くの人が代々住み慣れ思い出に溢れた地を強制的に離れざる得なくなり、まだまだ放射能垂れ流し状態で、東電社員含めこれからどんな被害が表面に出てくるかわからないなかで、「エコでクリーン!」とはどう考えても信じられない。

人災や不手際という声の聞かれる中、万歩譲って今回の事故は「隕石がぶつかるくらいの確率」で起こったのだとしても、実際に起こったのだし。これからも確率が0でないことを続けるのだろうか。


代替エネルギーの開発、正真正銘な「エコでクリーン!」のエネルギーの開発に力が向かってほしい。

子育てをしている親として、ひとまず子供たちに刷り込みをしていきたい。「代替エネルギー開発が重要」という刷り込み。

いずれ子供たちが自身の頭で考えることになるだろう「初めの土台」として。

夫婦ノート(チューニング)

2011-04-29 00:01:09 | 夫婦ノート
目を合わせるだけで 互いに戻る場を思い出す

戻る場は 自身の中心にある 穏やかで温もりに溢れ静かに躍動している場


そこに戻ることを妨げているものは何かを 互いに観る 

どこからその怒り 悲しみ 恐れが生まれ どうやったら溶けていくのか


チューニングを通して 本来の音をみつけるように

パートナーを通して 自身の中心に戻り合う




子育てノート(過程)

2011-04-29 00:00:44 | 子育てノート
片付いた部屋 美味しい料理 楽しいお出かけ
 
既に出来上がった部分だけ切り取って 目の前におくだけでなく

それが出来あがるまでの「過程」 を体験させる
 
料理なら一つ一つの材料が台所に届くまでの「過程」を追ってみたり

楽しい玩具 面白い本 大好きな映画 などが作られる過程も 体験がまだ難しい場合は 一緒に想像してみる


目の前にある物事には 常に「過程」がある 

「過程」には多くの人々の力が集まっている

目の前にある物事をみた時点で そんな「連なる過程」が見えるように

タイ風エビ・トースト

2011-04-28 00:00:57 | 
東南アジア通友人が美味しい! と思ったエビ・トースト、伝授。

持ち寄られたエビ。


てきぱきと頼もしい友人たち。


エビとたまねぎと香草をすりつぶして、

片栗粉をぬったパンにぬっていく。


フライパンで焼いて、オーブンに入れパリッとさせ、

エビ・トースト! 甘チリソースをつけて。

いくつもいくつも食べられる、恐ろしい一品。

東南アジアの旅話で盛り上がりながら。

春の陽気に駆け回る。


(よかったらこちらもどうぞ。複数人で続けるブログです。「カイ」で書いています。http://ryoshiken.blogspot.com/2011/04/by_27.html

「周縁」に力を見出す

2011-04-27 00:01:21 | 思うに
人々が見向きもせず「周縁」に追いやられたモノに、溢れる力、溢れる光を見出すとき、自身の内で固定化された価値観から解放されることがある。


私は物心ついたころから、メジャー・王道からそれた「周縁」に興味があった。

自分はメジャーにはなれないというコンプレックスがあったからかもしれない、どこにいても自分は境界にいると感じていたからかもしれない。

私は「周縁」の力を信じることで、画一的な価値観にがんじがらめとなった自身の状況から、自身を解放しようとしていたのかもしれない。


30代後半、もうセンチメンタルなコンプレックスもどこへやら、厚かましくなりすぎないよう気をつけようと思う今日この頃、メジャーか周縁か、など構わず好きなものは好き、というスタンスになりつつある。(笑)
 
それでも「周縁」とされるモノを観る自身の目に愕然とすることがある、いかに固定化した価値観にどっぷり浸っていたかと、はっとさせられる。

「周縁」に力を見出すとき、より豊かにより自由になると感じている。

言葉の違い

2011-04-27 00:00:11 | 思うに
論文と詩と俳句と小説とブログ、それぞれ言葉の紡かれる過程が全く違って面白い。

どれもスタートから一歩踏み出すか踏み出してないかの時点にいて、素人もいいところなのだけれど、素人なりに面白い。

論文は修士論文以来書いていなくて、多分もう書くこともないだろう。その後、詩を書き始め、友人に誘われ俳句をポツリポツリ、去年からブログ、そして今年に入ってから小説。

論文は、「論理」に則った組み立て。立証できない要素の徹底排除。

詩は生の言葉、意味が生まれるか生まれないかのぎりぎりのところ。詩を書こうと紙に向かうと、意味を成さない文字の羅列になることもよくある。あさいくるしゃのきしめのはいさいこうさまろうねしゃみろるし、というような。

俳句は写生、対象を観続ける。客観と主観が絶妙に合わさり、575のリズムにすっと収まる瞬間。

小説は、詩的要素、俳句的要素も盛り込み、日常に降ろしたもの。書いていくのにかなり筋肉が必要。

ブログは、朝限られた時間内での整理。書き留めたものが、詩や小説のインスピレーションになることも。コメントを通しての交流も楽しい。


書き続けるうちに感覚が変わっていくだろうけれど、今のところの整理。

イースター、復活祭。

2011-04-26 00:00:01 | 出来事や雑感や (行事)
日曜日、復活祭(Easter)。キリストの「復活」を祝う日。大手のスーパーなども休業となり、こちらでは広く行き渡った大きな行事。

イースターというと「卵とウサギ」を思い浮かべ、指折り数えてこの日を楽しみにする子供たちも多い。

「卵とウサギ」は「復活祭」以前の古来から、豊穣のシンボルとされてきたようだ。


昨日は友人宅でのイースター。

持ち寄られた食。


庭で食事。雪も融け春!まだ上着いるけれど。


腹が膨れたところで、夫陣が卵隠し。


子供たち探す。


こっちにもあっちにも。


何が入っているかなあ、


皆真剣な顔で収穫した卵を開ける。中にはお菓子や玩具や。

後ろで次男、友人宅滞在中のほとんど寝ていた。去年のイースターは赤子、今年も夢の中。

友人からはこんな素敵なお土産も。

早朝からの準備、ありがとうございました! 

子供も大人もわいわい楽しんだ。


さて、こちら月曜日早朝。

Have a wonderful week!


今日の夢と言葉(直感)

2011-04-25 00:01:44 | 
真っ白な広い廊下を歩いていると ボールが飛んでくる

横から前から 色々な角度で  赤 黄 青 紫 色も様々

手を伸ばし ボールを受け取る 柔らかいボール

受け取ると ボールは透明になって消える


額を触ると白いはちまきをしている 床に届くほどのその長いはちまきをほどき 手に取る

端から端まで文字が書いてある

「常に受け取っている。ちょうどボールに自然と手が伸びるように。必ずしも論理的思考を経ずとも、直感として、身体で。誰もが常に受け取っている。少し頭の中のおしゃべりをやめてみれば、受け取ったサインの意味を、知ることができるだろう。」

夫婦ノート(二人で一人)

2011-04-25 00:00:10 | 夫婦ノート
二人で一人 と思うと しっくりくる

相手ばっかり 私ばっかり き~ となることもない


自身の弱さ醜さを 観 受け入れ 溶かすように

自身でもある相手の弱さ醜さを 観 受け入れ 溶かす


受け入れ 溶かし続けるうちに 

鉛のように重くもつれた二人の足取りは  いつしか軽やかなステップへ

一年生日本プロジェクト

2011-04-24 23:59:01 | 出来事や雑感や (子育て)
次女の担任のH先生は、日本へ行ったこともあり、とても親日。震災以来、クラスで度々日本の話をしたり、日本の物語を読んでくれていた。H先生と話し合い、日本プロジェクトをしようということに。

友人達に手伝ってもらい、金曜日、一年生次女の教室へ。巻き寿司、折り紙、習字、茶道のプロジェクト。


まずは食べ物の話。

私: 日本は海に囲まれていて海からとれるものをたくさん食べるのよ。例えば何だと思う?

子供たち: 海草! 魚! 海老! たこ! 貝! 

興味津々、元気でのりのいい子供たち。家にあった海産物、昆布にわかめにひじき、もっていけるものは全部もっていって見せる。のりやじゃこやとろろ昆布を味見する子も。こちらの子には海草や小魚などはかなり珍しい。生唾飲み込みながら恐る恐る口に入れる子供たちも。

主食の米(おにぎりの話など。あられ大好評)、大豆(枝豆、醤油、味噌、豆腐、納豆などみせながら)、野菜果物などの話も。こんにゃくや切干大根、たけのこを珍しそうに触る。


次におりがみの話。日本の子供たちのほとんどは鶴の折り方を知っていてね、と言うと目を輝かせて折ってみたい!と口々に。千羽鶴の話から少し震災の話も。


習字の話では、日本語について少し。

私: 英語にはいくつ文字がある? そうそう、小文字大文字合わせて26+26で52ね。日本語にはひらがな、かたかな、漢字とあってね、ひらがな46、かたかな46、漢字はいくつあると思う? それが5万以上なのよ。小学校一年で80くらい、二年で160くらい、六年生を終える頃には1000字くらい知ってることになるのよ。中学校が終わる頃には1945字、これだけ知っていると新聞を問題なく読めるのよ。

子供たち口をあんぐりと開けて言葉を失う。H先生はもう二度と英語のハンドライティングの時間に文句を言わないように、と後ろから笑いながら言う。

山や川や人などの漢字を書いて形から意味を当ててみたり、さんずいへんの漢字は水に関係していてね、といくつかホワイトボードに書いていく。実際に漢字が書かれる様子を見るのはこちらの人にとってとても面白いよう。


話が一通り終わったところで3グループに別れ、寿司、おりがみ、習字プロジェクト。


ツナ、きゅうり、アボガド入り巻き寿司。できあがってうわ~と歓声あげる子供たち。

「ママが寿司大好きでね、ママに持っていってあげるの」と言う子も。

おりがみ、かぶとや鶴や。


習字。心、水、川、山、木などのリストから好きな意味や形の漢字を選んで。


個性あふれる作品。


早く終わった子は下駄で遊ぶ。下駄好き友人が日本から送ってくれたもの。


グループを入れ替え全員終わったところで、友人が茶道を披露してくれる。


茶菓子も大人気。


友人の助けに感謝。

楽しい時だった。

脳みそ、決意を新たに。

2011-04-22 23:41:48 | 私史
ここ数年程風邪をひくこともなく、「そんなにいつも元気で大丈夫?」と心配されるほどなのだけれど、ひとつだけ健康面で気になっていたことがあった。

8年ほど前、精神肉体共にヨレヨレボロボロだったとき、「回転性のめまい」を何度か経験したのだけれど、それ以来、時々右半分の脳のあたりに圧迫感を感じることがあった。右と左の脳を意識してみると、どうしても右の方が重い気がする。

「ここらへんに何かある気がするんだよねえ」と右脳の前方を指差して周りにつぶやいてみたり。ここ2年程の間に「脳腫瘍」を患った知り合いが何人かいるのだけれど、「脳腫瘍」という言葉を聞くたび、脳みそが反応するような気がする(ほとんどの方は皆手術後元気に暮らしている)。もともと1を知り100の妄想にふけるようなところがあるので、自身に起こりうる最悪ケースも色々と想像したり。


闘病している方々の様々な記録などを読み聞きし、ああ皆さんすごい、よし、私の脳みそがどういうことになっていても、覚悟して治療に専念しよう、ともうほとんど患者のつもりで先週病院に出かけた。周りにも「もう覚悟できてるから」とか言ったりして。

様々な質疑応答、視力聴力平衡感覚などの診察を経、

医者: どうみても何の異常もないねえ。

私: (右脳前方を指差しながら)でもこのへんに何かねえ。どうしても右脳の方が左脳より重いし。

医者: ・・・・・。まあ、君がそれほど言うなら、MRIやってみようか。


ということで、一昨日生まれて初めてMRIへ。このMRI技術者の人「日本へ2度行ったことがあり昔の彼女も半分日本人だったんだ」そうで、日本の話で盛り上がりながら電磁波を浴びまくる。

昨日夜医者から電話で結果、

医者: 脳みそ、何の異常もないよ。

私: えっ、きれいさっぱり何にも?

医者: うん、きれいさっぱり何にも


この与えられた体を、精一杯労わろうと決意を新たに。感謝。

生ものな「わかった!」

2011-04-22 00:06:38 | イメージ・ヴィジョン
あれほど全身全霊での あれほど人生を変えるような 「わかった!」 だったとしても

「わかった!」から終わり と立ち止まるのなら 「わかった!」 は思い出の中の作り物となる 


ショーウィンドウに並んだプラスティックの料理だって

きれいに光って美味しそうではあるけれど 味わうことはできやしない


「わかった!」は 生もの 一瞬一瞬に 生き生きとしてあるもの 

新鮮ピチピチの「わかった!」 を日々味わう 

タレントショー

2011-04-22 00:05:51 | 出来事や雑感や (子育て)
昨日は次女の「タレントショー」。

といっても、オーディションで勝ち抜いた子が出演できる選りすぐり「タレント」の「ショー」というわけではなく、一年生13人全員で構成される「タレントショー」。

片足でフラフープや、片足で縄跳び、しろうと喉自慢、たどたどしいピアノ、種のみえる手品、微笑ましいジョークなどなど、関係者だけが目を細めてうなずきながらみつめ、何をしようが大歓声拍手喝さいな「ショー」。(笑)

次女は「たどたどしいピアノ」を披露。

トリは「シンディ・ローパー」。しぶい。

彼女は前年の「ミス・アラスカ」。あっぱれの度胸だった。

(写真情報公開は親の了承を得ています。)