靴下にはそっとオレンジを忍ばせて

南米出身の夫とアラスカで二男三女を育てる日々、書き留めておきたいこと。

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近道はないと腹を据えようよ、そう子供達へ

2014-04-13 05:27:51 | 子育てノート
昨夜は “The secrets of top students”を書かれたStefanie Wisman さんの話を中学生組と。

耳からの情報をうまく処理できない「学習障害」と診断されつつ、米国で最も難しい中の一つとされる高校を首席で卒業、その後、コロンビア大学を首席で卒業。

彼女はとにかく授業中、ホワイトボードに書かれた内容はもちろん、先生が話すことまで逐一ノートに取り続けたと。毎回授業のたび、手がしびれて痛くなるほど。いつも周りの生徒達のノートを見て、その白紙に近い状態に驚いたと。彼女はノートに何枚もびっしり埋め尽くしている。


子供達の周りにも、難しい課題でも、それほど勉強しないでさらっとできてしまうように見える子も一握りにいる。

でもね、その子達と私達とは「違う」と自覚しようよ。

私達には苦手で弱いところもたくさんあって、

私達も彼女のように、何倍も努力する必要があると肝に銘じようよ。

私達には私達の道が与えられていて、そこを行くことで私達にとって必要な学びがある。

「いかに楽をしていい成果を出せるか」

「どうやったら近道できるか」 

そう見回す子供達に向けて。



彼女が、毎日毎日授業のたびに、これほどのすさまじいモーティベーションを維持するためにしていたのが、一流のスポーツ選手をイメージすることだそう。朝起きてから寝るまで、オリンピックを目指す選手のイメージで、机に向かい、授業を受け、食事にも睡眠時間にも気を配り。

SAT(大学進学に用いられる全国統一テスト)などのスコアよりも、GPA(授業成績)が大学にも企業にも最も考慮されると彼女。GPAこそが、日頃どれだけ頑張れるかというその子の性質を示しており、それこそが、この社会で活躍していくためには必要なのだからと。

確かにこんなガッツがあるのならば、どんな壁を前にしても突き抜けていくでしょうね。頼もしいです。


2011年に大学を卒業したばかりの彼女。この本には、電子機器の活用の仕方など、今の子供達に近い目線で、学校の成績の大切さ、どんな工夫ができるかなど詳しく、他の二十人以上の「成績優秀」な学生への調査インタビューも盛り込み、まとめてあります。

若くストレートなメッセージ、子供達の心にもすっと届いたようでした。
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大学進学に価値がある?(米国事情)

2014-04-13 05:26:47 | 子育てノート
米国の大学の学費は、世界中を見回しても、高いと言われています。

多くの学生は、学生ローンによって通うことが可能となるのですが、卒業した時点での一人当たりの借金は、2013年の時点で平均して30,000万ドル(約300万円)近く。学費は1983年以来5倍となり、こうして借金の額も上昇し続けているにも関わらず、大卒者のサラリーはそれほど変わっていないようです。

また米国経済が低迷するにつれ、膨大な借金を抱えながらも、卒業後も思うような職につけないケースも増え、現在42%の大卒者が「大卒」でなくてもよい職種についているという統計もあります。かつての「大学進学が中流階級への仲間入り」「大卒の方が、高卒より収入がいい」そんな言葉も、定かではなくなりつつあるようです。また米国でトップに位置する大学の卒業者の41%が、思うような職につけなかったと思っているという調査結果もあるようです。

「学びたい」ということならば、現在オンラインコースで、諸経費や生活費抜き授業費を払うのみで、トップクラスの大学の質の良い授業を受けることも可能です。

オバマ大統領が、「大学へ行かなくとも貿易について学んだ者の方が、大学でアートの歴史を学んだ者よりよほど収入を得ている」と一月に発言し、アートの歴史の教授から謝罪要求されるなどあったようですが、それは現実的な問題としてあるようです。



今週の “The Economist”の「大学に価値はあるのか?」と題した記事には、こうした現状の説明と共に、例え膨大な学費を払ったとしても、二十年後にリターンのある大学とマイナスになる大学が載せられています(PayScaleによる調査)。卒業後二十年しても赤字のままの大学も多いと!

また何を「専攻」するかもその「リターン」に大きく関わってくると。エンジニアは手堅く、高卒よりも二十年後には一億円以上多く稼いでいるだろう、それに対し、アート専攻はかなり厳しく、一部の大学(コロンビアやカリフォルニア大学サンディエゴ校など)を除き、高卒より一千五百万円ほど少ない収入の場合もあると。

他の記事(US News)からになりますが、ソーシャルワーク、小学校教師、演劇、人類学、考古学などの専攻も卒業後の収入面からみると、ワースト5。

ソーシャルワークや小学校教師が入っているところ、この国の先行きを想います。



「経済面」から見た米国での大学進学の厳しさ。

こうした事実を踏まえた上で、それでも私自身は、もし子供達がパッション溢れどうしてもこれがしたい!という気持ちが強いのならば、アートなり、考古学なりの道を目指して進んでいったらいいと思います。

私自身振り返り、こちらでワースト1に位置づけられもする「人類学」専攻で(笑)、当時もうそれ以外のことは目に入らなかったわけですが、それでもそうして大学大学院で学んだことや時期というのは、周りの同じような興味を持つ友人達たちとの出会いも含め、私にとってどうしても必要でかけがえのない過程だったと今振り返っても思います。まあ今人類学者になっているわけでもなく、周りにはっきりと分かる形で表れているわけではないですが。

お金は確かに重要だけれど、その人の内面の中心部分を形作る、どうしても変えられないものというのがあるのでしょう。それが文学であったり、音楽であったりする人もいる。それらを会計やビジネスに置き代えるのは、どうしても無理な場合もある。



もし、そうした「これがしたい!」と確固とした気持ちが大学進学を決める時点ではっきりとしていないようなら、またはあれとこれとで悩むようならば、将来的になるべく経済面での「リターン」の多い専攻を選ぶよう導く、または、オンラインコースも充実しているわけだし、ひとまずは大学進学しないという選択もある。

そう子供達を見守っていこう、そう思っています。

オバマ大統領、「大学の学費をもっと皆の手が届くよう下げることで、多くの人々がより多くのチャンスを手に入れることができる」と今月二日に言ったようですが、現状が改善されていくことを願いつつ。


参考資料:
“Is College worth it?” The Economist 5TH-11TH Apr.

“5 College Degrees that aren’t Worth the Cost” US News
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授乳間隔について

2014-04-13 05:24:24 | 子育てノート


十五年近く前、長男への授乳指導では、授乳の間を三時間ほど開けるのを目標に調整していくように、もし泣いたとしても、あやすなど他のことでごまかし、できるだけ「間」を伸ばしていくようにね、と教えていただいたのを覚えています。

それでも今は、the World Health Organization (WHO)も、 the American Academy of Pediatrics (APP) も、三時間おきといった時間にこだわることなく、赤ちゃんの様子によって、欲しがる時に、母乳なり人工乳をあげるのがいいと勧めているそう。


この移行は、以下のような理由によるようです:

1.新生児の母親は赤ちゃんが欲しがるままに授乳すればするほど適切で安定したミルク量を供給できるようになる。

2.新生児はいつでも頻繁に、理想的には泣く前に授乳されるるのがその身体の成長に適っている

3.母乳の量や質は多様。赤ちゃんの要求に沿ったスケジュールだと、赤ちゃん自身で自然にどれほどどれくらいの間をあけて飲んだらいいか調整できる。

4.より質の良い母乳が生産され、赤ちゃんの消化器系の問題も減る。 間を空け、がちがちに膨らんだ乳房の状態での授乳より、柔らかい状態での授乳の方が、脂質が多く、質のよい母乳成分が整えられる。脂質の低すぎる母乳は、腹持ちしないだけでなく、嘔吐、下痢の原因になるとも。

5.赤ちゃんがよりストレスや痛みを感じないですむ。 授乳はお腹を満たすだけでなく、赤ちゃんの心理面での安心感、痛みの除去などをもたらす。

6.より寝る。夜の母乳には、昼の母乳には含まれない眠くなる成分(Tryptophan、circadian rhythms)が含まれているとも。将来、人工乳も朝用夜用などに分けられるだろうとも。



こうした授乳間隔についてのいくつかの研究から、面白い視点を二つ:

・哺乳類全般の研究から。

哺乳類を調べると、授乳の仕方に「二つのタイプ」あることが分かるそうです。

1.間隔型。母親が食べ物を探しに等赤ちゃんを離れ、何時間も母乳なしでも大丈夫なタイプ。

2.頻繁型。母親が常に赤ちゃんとくっついており、しょっちゅう授乳するタイプ。

1の間隔型の代表は、ウサギ。その母乳の成分を調べると、脂質18.3%、たんぱく質が13.9%含まれ、赤ちゃんの腹持ちがいいようになっている。赤ちゃんの消化器官も、長い間食物を蓄えられる仕組みに。

2は、牛や馬や。牛の母乳の脂質は3.7% 、たんぱく質は3.4%。腹持ちせず、ちょこちょこ飲む必要がある。またゴリラやチンパンジーなど、ほとんどの類人猿もこの2のタイプに当てはまる。

ヒトの母乳の成分は、脂質3.8%、たんぱく質1%ほどと薄く、赤ちゃんの身体の仕組みからみても、2の「頻繁型」が適っているそう。


・現代の狩猟採集民の研究から。

南アフリカの!Kung San族の母親は、一時間に四回、一回二分ほどの授乳ペース。南米からフィリピンまで、他の地域の狩猟採集民でも、平均で一時間に二回ほどの授乳回数という研究もある。

ヒトの歴史を振り返ると、その99パーセントの時代が、狩猟採集生活。頻繁授乳が、より人にとって自然なあり方ともいえるだろう。


それでも夜間の頻繁授乳は母体にとってきついもの。日中もできるだけ「赤ちゃんが寝たら寝る」といった仮眠をとるようにするのが理想。超頻繁型授乳の!Kung San族には、何と普段から決まった就寝時間というのがない! と言われます。誰も彼も眠い時にちょこちょこ細切れで眠る。こんな就寝スタイルが、頻繁授乳を可能にもしているのでしょう。




様々な研究より、「頻繁型」がヒトの赤ちゃんには合っているだろうとのことですが、それでも確かに産後数週間を経るならば、徐々に間は開いていくもの。私自身は、こうした科学的な研究に基づいてというより、とにかくまずは赤ちゃんを即効で落ち着かせないことには上の子の世話ができないといった理由から、かなりの「頻繁型」でしたが、二ヶ月もすれば、三時間はらくらく空くわよ、という知り合いも周りに何人もいました。

大切なのは、多様であるだろうヒトのニーズの中で、「三時間あけなければならない」「頻繁にあげなければならない」ということに囚われることなく、赤ちゃんの様子を感じ取りながら、自らに合った授乳スタイルを整えていくことでしょう。



一昔前は「三時間あけるのを目指して」という画一的な指標だけだったのが、昨今「赤ちゃんの要求に合わせて」という指導に移り、こういった個々の多様なニーズが受けいられるようになったのは画期的なことだな、そう思っています。





参考資料:
“The infant feeding schedule: Why--breast or bottle--babies benefit from being fed "on demand" ”by Gwen Dewar, Ph.D.
http://www.parentingscience.com/infant-feeding-schedule.html 

”Breast pumps and baby formula: Does the time of day matter?” by Gwen Dewar, Ph.D.
http://www.parentingscience.com/breast-pumps-and-baby-formula.html#sthash.iPDxnXOt.dpuf


冒頭写真 Wikimediaより
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「頻繁型」授乳に優しい生活スタイル

2014-04-12 23:59:18 | 子育てノート


世界のほとんどの地域では、「三時間おき」といった時計に基づく授乳間隔よりも、赤ちゃんの欲しがるサインに基づく「頻繁型」授乳が一般的。科学的にも、「頻繁型」が人間の母子には適っているということが、分かっています。(「授乳間隔について」参照)

 そしてこれら「頻繁型」授乳が主流の地域では、欧米ではあまり一般的ではない、以下のような「生活スタイル」が見られるようです。日本では一般的なものもありますが、欧米により近くなりつつある日本の生活でも、「赤ちゃんの要求を大切にした授乳スタイル」をより容易にするために、これらの「生活スタイル」を意識してみるのもいいかもしれません。


1.柔軟な睡眠スケジュール。まとまった時間夜眠るということに囚われず、日中も赤ちゃんと共に仮眠を取るなどする。

2.添い寝。赤ちゃんと共に寝ることで、真夜中何度も「完全に起きる」必要なく、夜間の授乳が随分と楽になります。

3.赤ちゃんを常に「身に着けておく」。スリングやキャリアーなどで、いつでも授乳できるように。

4.手伝いの手がたくさん。両親から親戚から近所のおばさんから、身近に手伝ってくれる人々がたくさんいる。家事や他の子の育児を離れ、細切れで授乳に時間が割ける。

5.産後の隔離。日本や東アジアの国々でも、「三週間は床をあげない」など日常生活にすぐに戻るのではなく、出産からの回復にじっくりと時間をかける慣習があります。こちらは私自身もですが、翌日退院、三日目から家事をしていました。

6.公での授乳。「頻繁型」が主な地域では、公での授乳に寛容。それに比べ、欧米では、公での授乳が例えカバーして隠していても、よく思われない場合も多いようです。母子の「自然な行為」としてよりも、乳房などが「性的なイメージ」に結び付けられ易い為とも。
 私自身、周りから分からないようキャリアーをブランケットなどで覆い、抱っこしているだけのように見せつつさりげなく授乳するなどしていました。


こうしたコミュニティーや慣習から、「頻繁型」に合った作りになっているんですね。

これから授乳される方やされている方、無理のない範囲で、工夫しつつ、ご自身の授乳ペースを築いていかれますように。

そして周りにいる者として、以上のようなことを考慮しつつ、授乳する母子を見守っていけたらな、そう思います。



参考資料:
“Breastfeeding on demand: A cross-cultural perspective” by Gwen Dewar, Ph.D.
http://www.parentingscience.com/breastfeeding-on-demand.html


冒頭写真 Wikimediaより
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「アタッチメント育児」が教えてくれる「繊細さ」

2014-04-06 07:01:27 | 子育てノート
赤ちゃんや幼児の世話について、「アタッチメント育児(Attachment Parenting)」という流れがあります。心理学者の John Bowlbyが六十年代に唱えた「アタッチメント理論」、その後に続く発展研究を基に、小児科医のSears氏が作り出したものです。

「アタッチメント育児」には、子供時代に世話をしてくれる人物との間に築かれる強く感情的な絆(アタッチメント)が、その子の一生に大きな影響を与える。子供達の社会的感情的な発達成長を健やかに促すには、世話をする側の繊細さや感情的なサポートが必要であり、そういったサポートの欠如は、将来的にその子が様々な心的精神的問題を抱える要因になり得る、という考え方がその根底にあります。


子供との絆を築く「アタッチメント育児」の柱とされるのが、以下の「七つのBs」とされるものです:

1.産後の数時間を赤ちゃんと共に過ごす。Birth bonding: The first few hours after birth are regarded as very important to promote attachment.

2. 赤ちゃんの泣き声等のサインにすばやく適切に対応する。Belief in the signal value of your baby’s cries: Parents are encouraged to learn to understand their baby’s cries and respond quickly and appropriately to them.

3.母乳を与える。Breastfeeding: This is regarded to have physical and psychological advantages to both mother and child.

4.スリングやキャリアーなどで赤ちゃんを身体に近づけておく。Babywearing:The term was first used by Dr. Sears and it means carrying the baby in a sling or other carrier, close to the body of the caregiver.

5. 赤ちゃんと同じ部屋やベッドで眠る。Bedding close to baby: Sleeping in the same room and preferably in the same bed as the baby is encouraged, as is frequent (breast)feeding at night.

6.できることとできないことのバランスと境界。Balance and boundaries: Appropriate responsiveness (knowing when to say yes and when to say no) is needed to keep a healthy family live.

7.小児科医などの「指導者」の意見に従い、赤ちゃんを泣かせないよう長く寝るようトレーニングするより、親が自身の本能や直感を大切にする。Beware of baby trainers: Instead of taking advice about how to ‘train’ the baby to make it cry less and sleep for longer stretches, parents are encouraged to listen to their own instinct and intuition.


Sears氏以降も、数多くの実験調査により、その効果が示されているようです。また実際に七つ全てでなくとも、「できる範囲で」とSears氏はその本の中で記しています。




この「アタッチメント育児」は、それまでの赤ちゃんの世話のあり方に「繊細さ」を与えることになったと言えるように思います。それまでは、産後赤ちゃんと共に過ごすことが取り立てて重視されることなく、赤ちゃんの様子より大人の状況が優先され、抱き癖をつけたらいけないとベッドに寝かせたままにし、赤ちゃんは別室で離れて泣かせ続ける内に次第に慣れて一人で寝るようになるといったスポック博士のメソッドのみが支持され、身近な親より専門家やオーソリティーがより絶対的であった、とも言えるかもしれません。

「アタッチメント育児」が広まるにつれ、こちらでは「異文化的」だった添い寝や一歳過ぎても授乳することに対し、「ああそういう選択もありなのね」と人々の間に寛容さも生まれ。

この「アタッチメント育児」を熱烈に支持する人々もいますが、母親に全ての責任がのしかかる、働く母親の罪悪感を煽る、赤ちゃんと共に寝るのは夫婦関係にとってよくないなどの批判もあり、これからも、「アタッチメント育児」が「本流」になることはないでしょう。

私自身は、「アタッチメント育児」を特に意識していたということはないのですが、振り返っても、かなり「アタッチメント育児」万歳な赤ちゃんの世話を心がけてきたように思います。これからも、赤ちゃんや子供達に対する「繊細さ」を思い出させてくれるメソッドとして心に留めていけたら、そう思っています。


参考資料:

”The baby book" by by William Sears, Martha Sears , Robert Sears , James Sears

”The science of attachment parenting” by Gwen Dewar, Ph.D.
http://www.parentingscience.com/attachment-parenting.html
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アカデミックでの成功の鍵?ワーキング・メモリー

2014-04-06 07:00:30 | 子育てノート
アカデミックのサクセスには、「ワーキング・メモリー」が大きく関わっているとされます。

「ワーキング・メモリー」とは、触れた情報を、より複雑なタスクをこなせられるよう、ひとまずの間、脳にうまくおさめておくシステムです。

例えば、

「教室の後ろにおいてある緑色のペンを持って、あの右の壁に貼ってある白いポスターの左側に、あなたの友達の名前を七人分書いてください」

といったインストラクションに、さっと従える子と、途中で分けが分からなくなってしまう子がいる。そして、前者のさっとこなせる「ワーキングメモリー」に優れた子が、アカデミックに秀でていいくと。

またこのワーキングメモリーは、現在「賢さ」を測るための一つの主な指標になっているIQテストとは、重ならないことが分かっています。IQが高くても、ワーキングメモリーが高い子もいれば低い子もいる。そしてIQが高くても、ワーキングメモリーが低い子ほど、学校でアンダーアチーバー(持てる能力より低い成果を出す子)になる可能性が高いと。IQに代わり、「ワーキングメモリー」を「賢さ」や「ギフテッドさ」を測る指標に用いるといいなどという意見も。


「ワーキング・メモリー」を測るテストを開発した心理学者Tracy Alloway氏は、教育者が「ワーキング・メモリー」を高めることにより力を入れることで、多くの子をアンダーアチーブから這い出させることができるとします。

Alloway氏による「ワーキングメモリー」の弱い子の特徴:

• 教室などでのグループ活動の際、控えめで、質問を投げかけられても答えられないことがある。

• インストラクションに沿うのが難しい。

• 複雑なタスクの途中で分けが分からなくなってしまったり、途中で投げ出してしまう。

• 手順を飛ばしたり繰り返したりといったエラーが見られる。

• 完全な情報を思い出すことが難しい。

• 簡単に注意がそれてしまう。

• 記憶と記憶を操ることを同時に必要とする活動が苦手。



上の特徴を見て思うのは、ワーキングメモリーが「低く見える」裏には、様々な理由があり得るということ。例えば:

・バイリンガルなど他言語を聞いている子は、ワーキングメモリーが低いように見えることがある。処理する情報が二倍三倍なため。それでも中学高学年から一気に伸びていく。

先の「教室の後ろにおいてある緑色のペンをもって、右の壁に貼ってる白いポスターの左側に、あなたの友達の名前を七人分書いてください」について言えば、

疑問が次から次へと生まれる。なぜ青色でなく緑色でなくちゃいけないのだろう、僕は青色の方が好きだな。なんであんなに大きなポスターなのに、左側だけに書かなくちゃいけないんだろう。僕の本当のお友達といえば四人くらいだろうか、お友達の名前を書いてそれから何をするんだろう?など疑問だらけで前にさっと進めない。

・想像力溢れる。緑のペンでポスター一面に森を描き、など想像の世界に浸り、何をするのか忘れる。

・好奇心旺盛。ペンを取りに歩いていく途中に目に付いたことに心奪われ、何をしていたか忘れる。

・聴覚or視覚優位。口頭やビジュアルでのインストラクションかで、耳での処理が苦手な子や視覚での処理が苦手な子のワーキングメモリーも大きく変わる。

ああこういう子、身近な周りにも、我が家の子の中にも結構いるなあと。そして確かに年とともにうまくコーディネートできるようになっていく場合も多いと。


大きくなるにつれ徐々に発達していくということを念頭に置き、その子の持ち味を伸ばすよう心がけつつ、「ワーキング・メモリー」改善へと注意を払っていく。そうバランスよく働きかけていけたら、そう思います。

「ワーキング・メモリー」改善については、次の「ワーキングメモリー改善アイデア」へ。


参考資料:

http://tracyalloway.com/

”Working memory in children: How to improve attention problems and learning difficulties in kids” by Gwen Dewar, Ph.D. http://www.parentingscience.com/working-memory.html
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ワーキングメモリ改善アイデア

2014-04-06 06:59:50 | 子育てノート
ワーキング・メモリー改善のためにできること:

・ビジュアル化or音化する。耳からの情報をビジュアル化したり、視覚的情報を口に出して音にしたり、自身の得意とする形に変えて。

既知の情報分類と繋げる。新しい言葉や新しく出会った人など、既に知っている似た言葉やカテゴリーと並べてみたり組み入れてみる。

・ストーリーにする。文脈のなかに情報を繋げる。数字を覚える時など、それぞれのナンバーのイメージでキャラクターを仕立て物語を作っておくなど。世界メモリー選手権のようなもののチャンピオンのロシアの人が、この方法で数字の羅列を覚えると言っていたのを読んだことがあります。

・頭文字を用いる。触れた情報の頭文字を並べて覚える。ビジネスの組織などでもよく用いられるよう。11と12がこんがらがる子が、twelveは「tw」で始まりtwoの「tw」と同じだからと覚えたこともあります。

難しい本を読む。現代の読み物は、簡単に一センテンスに要約されるよう編集されたものが多い。テレビのキャプションも、新聞、雑誌、小説なども。「古典」を読み、複雑に書き連ねられものを読み取る練習をしてみる。

シンプルなメモリー・エキソサイズを毎日少しずつ。電話番号など短いナンバーを覚えたり、徐々により長い番号の連なりを覚えたり。

簡単な計算は紙に書かず頭でするようにする。ショッピングは計算練習の機会。

ピアノなど楽器演奏はとても効果的とされている。

コンピューターでのトレーニング・プログラム。色々ありますね。ワーキングメモリーについての著作が世界二十カ国語に翻訳されているAlloway氏がリサーチに用いた「Jungle Memory」など。他にも、MindSparke, CogmedやLumosityや。Lumosityに家族ではまっていた時期もありますが、今でも時々ゲーム感覚で。
こうしたコンピュータープログラムでのトレーニングについては、「ワーキングメモリーテストで低いスコアを出した子供達に六週間プログラム(CogMed)を用いてトレーニングしたところ、トレーニングしないグループよりかなり高いスコアをはじき出した。ところがその後のテストで、それはプログラムに似たような問題が出た時のみで、現実の生活で生かされるわけではなかった」というような実験結果もあるようです。
 それは私自身「ルーモシティー」などで、そうかもしれないなあと感じたことでもあります。ゲーム内容にそっくり似たような設定では確かにどんどん上達した効果が出るのだけれど、だからといって現実生活全般にすぐに生きるわけではない。ただ、「ゲーミフィケーション効果」で楽しくて続けてしまう。
 それでも、もうだめだあといったぎりぎりのところで冷静に最大限集中して結果を出す訓練、計算での頭のストレッチ、目の前のことを一気に覚えてしまおうという心意気を培うなど、ところどころはいい面があるのかなと思ってます。


家族間で気をつけられること。

書き留める「場所と時間」を決める。連絡ボード、冷蔵庫貼った紙、手帳、スマートフォンなど決められた「場所」に、情報に触れた時以外にも、就寝前、起床後、学校に行く前、学校から帰ってきた後など、整理し書き込むことを日課にする。

目を見て伝える。特に忘れ易そうな事項など、何かの片手間に声をかけるのでなく、しっかりと目を見て伝えるようにする。

何を聞いたか繰り返すor繰り返させる。触れた情報を口に出して繰り返すことで情報が定着する。

ゆっくり話し、情報を整理細分化して伝える。カオス状態で伝えると相手の頭もカオスに。

アナログ時計を身近に置く。どれくらいの時間が過ぎ、どれくらい残っているか分かるようにする。

大事なものを置く場所を決めておく。未分類の大事なものはこの引き出しになど。

チェックリストを作る。鞄に入れるもの、寝るまでにすること、出かける前にすること。

体現する。自らチェックリストを用い確認することで、ライフロングのスキルだと見せる。

良質なたんぱく質と脂質を摂る。この二つが特に記憶に影響を与えるそう。脂質はオメガ-3ですね。

デジタル・リマインダー。スマートフォンのアラームなど、タイマーをかけて、次に何をするか思い出させてくれるようにする。夫も友人の中にもしている人々。

友人にもお世話になり。

覚えているだろう友達に思い出させてくれるよう伝えておく。最近では私自身、長男のパスポート申請やPDF(アラスカ州から支給される補助金)申請など、友人に締め切り前に、忘れてないか確認してもらうよう頼みました。(笑)


日常でできる範囲の工夫をしていきたいです!



参考資料:

”Strategies for Improving Working Memory”
By Anya Meave,
http://www.ehow.com/list_7458081_strategies-improving-working-memory.html
“Jungle Memory Training”
http://junglememory.com/pages/general_content_area?content_area_id=23

“How to Improve Working Memory”
http://www.ehow.com/how_2387336_improve-working-memory.html

“improve Working Memory for ADHD Children”
http://www.additudemag.com/adhd/article/8949.html
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ADHDについて

2014-04-06 06:58:54 | 子育てノート
現在米国の子供達の5-10%が診断を受けているとされるADHD。The American Academy of Child Adolescent Psychiatry (AACAP)によると、ADHDとは、「多動(hyperactivity)、 衝動性(impulsivity)、注意欠如(inattention)を特徴とし、しばしば気がそれ易く、ケアレスミスが多く、物事を忘れがちで、インストラクションに沿うことが難しかったり、取り組んでいることを終えることなく次の取り組みに移ってしまう。“may often be easily distracted, make careless mistakes, forget things, have trouble following instructions, or skip from one activity to another without finishing anything.”」とのこと。

ADHDとされる子や大人というのは、特定の化学反応を起こし易い脳の構造や性質を持っており、それには遺伝が大きく関わっていることが分かっています。

そしてこうした「ハイパーであり、衝動的で危険を顧みず大胆で、新しいことに次から次へと注意を向ける」人々というのは、いつの時代にも常に一握りは存在し、それぞれの文明を新しい方向へと切り開いていく役割を担っていたという研究もあるようです。((Williams and Taylor 2006)



今現在の教室設定などに、うまくフィットしないほど「ハイパー、衝動的大胆、注意散漫」な子供達がおり、周りも本人も違和感を抱え、苦しむことがあるということは、確かに事実としてあります。

子供達の身近な友人にも、ADHDの薬を飲んでいる子が何人かいます。何年間も身近に知っている子もおり、周りが静かであっても一人はしゃぎ続け集団として収拾がつかなくなったり、コントロールを失い机の角で頭をぶつけ怪我をしてしまったりといった本人の身の危険にも関わる場合があるのだとも知りました。

ただ、それが「病気」かというと、周りの子達を見ていても、引っ込み思案な子や、慎重な子や、社交的な子や、内向的な子など、そうした「個性の延長」として、「ハイパーで大胆で落ち着きがない子」がいるとした方がしっくりくるように思います。

今の時代のような、早くから屋内にじっと座って作業をすることに重きが置かれるような教育環境は、こうした性質を持つ子供達にとって難しく苦しいもの。そのため、薬などで「大多数に合わせる」必要も出てきてしまう。



科学者で子育てについての記事を書き続けるGwen Dewar氏は、診断を前にした場合、以下のことを念頭におくといいと言います:

・多くの子が誤って診断されているという事実があること。四百万人以上ADHDと米国で診断された子供達の中で、20パーセント近くが誤った診断だったという調査結果もあります。

・単に幼い面を持っているだけという場合もあること。じっと座ったり長い間集中したりといった面の成長が、周りと比べ少しゆっくりしているだけということもあるようです。また年長の早生まれと遅生まれの子を調査したところ、早生まれの子の方が60%多くADHDの診断がされているという結果も。また一年生の時点で、ADHDと疑われた子の50%が、四年生になると症状を見せなくなっていたという調査結果などもあります。

・子供達の今置かれた状況は、世界的に見ても特殊であるということ。世界の五十の地域での調査を見ると、幼少期から屋内にじっと座って作業をするということが求められるのは、ほんの一部であるということ。大多数の地域では、常識や理性、ルールに基づいたゲームなどを六歳以下には期待せず、七歳以上になってから社会的なルールを学ぶ努力を始めるとされている。

・ADHD以外に、同じような症状を起こす原因もあるということ。睡眠障害、ワーキングメモリーの弱さ、甲状腺疾患(Thyroid problems)、病的な不安感や落ち込み( Clinical anxiety or depression)、トラウマや急激な変化(Emotional traumas and sudden life changes) 、 銘中毒(Lead poisoning)、てんかん(Undetected seizures)など。




夫の異父弟も幼い頃からADHDを疑われ続けたようです。確かに三歳の時のビデオを見て驚いたことがあります。一時たりともじっとしていない! 現代の教育環境の中遅咲きで、十代終わり頃から勉強に本気で取り組み始め、今年三十代前半で博士課程を終え、大学での教壇に立つという一つの夢を叶えました。姑(長年教育に携わり去年六十才間近で教育学博士号修得)からのアドバイスとしては:

1・身体を動かさせること。日々コンスタントにまとまった運動の時間を取る。

2・睡眠をよくとらせること。睡眠不足だと如実に集中力が低下ハイパー度上昇。ADHDと診断された子が、睡眠を十分とるようセラピーを受けたところ、症状がなくなったという例も。

3・チャレンジさせ続けること。だらだらと同じことをさせず、めりはりよく課題を前においていく。

4・小さなことをいちいち咎め続けない。他人と自分の安全を犯さないという最低限のルールを守るなら、細かいマナー的なことなど、こまごまと口うるさく言い続けない。

ということのようです。


我が家の長男も、「これ僕のことかな」とどこかで目にしたADHDの症状リストを見て言っていたことがあります。これまで学校や何らかの集団活動で特に問題があるという指摘を受けたことはないのですが、じっと座り細かいところまで完璧に曲を弾きこなす必要のあった以前のピアノの先生には「ADHDですか?」と聞かれたこともあります。傍目からも確かに落ち着きなく、ハイパーなところがあり。「運動と睡眠」、大きい!と感じています。



マジョリティーから外れてしまう性質をもった子供達。「キャッツ」などを制作したダンサーでコレオグラファーのGillian Lynne氏も、少女時代、教室で集中してじっとすることがなかったため、医師の診断を仰いだところ、その医師は「彼女はダンサーなんですよ」とダンスを勧めたという話(何て素晴らしい医師!)もあります。

教育現場、コミュニティー、家庭で、異なる多様な個性をのびのびと生かせる働きかけが目指されていくこと、願いつつ。



参考資料:

"ADHD - A Guide for Families"
http://www.aacap.org/AACAP/Families_and_Youth/Resource_Centers/ADHD_Resource_Center/ADHD_A_Guide_for_Families/What_is_ADHD.aspx

"ADHD in children: Are millions being unnecessarily medicated?" by Gwen Dewar, Ph.D. http://www.parentingscience.com/ADHD-in-children.html

Williams J and Taylor 2006. The evolution of hyperactivity, impulsivity and cognitive diversity
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/16849269
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近況整理、その子によっては十代終わりの場合もあるんだよ

2014-03-30 08:08:04 | 子育てノート
1.ジャケット着て、マフラー巻いて、といつものような出で立ちで買い物に出かけると、ジャケット無し、しかも半そでで駐車場を歩いている人々! 確かにここ毎日眩しい日差しで、もうすっかり春気分だけれど、といって外は日中三度ほどのひんやり空気。さすがアラスカン



2.友人宅で子供達を遊ばせながら、子育てについてあれやこれや皆悩みは尽きず。それでも、窓から差し込むぽかぽか陽気に、皆ゆるゆるほんわり。まあ、何とかなるかな、まあ、大丈夫よね、そんな締めくくり続出。暗くて長い冬の後の、この太陽の力ってすごい!と顔見合わせ笑った午後。



3.慎重派の友人息子君とそりへ。滑りたいけど恐くて滑りたいけど恐くてと何度も何度も坂の上で繰り返し。すると反対側によりなだらかな斜面を発見。僕ここならできるかな、目つぶって、思い切って、それ~! 坂の下で、まんまる目に大興奮。できたできたできたあ~! 坂を上って滑って上って滑って何度も何度も。帰る時間になると、もっとしたいなあ、今度はいつ来る? 明日? 子供達の「できた!」というきらきら笑顔、いつ何度見ても嬉しくなりますね。



4.週に一度のピアノレッスン。毎日の練習に以前より力を入れ始めて以来、レッスンの一回一回への思い入れも変わった長女。先週は、あそこ間違えるだろうなあ、ここがまだうまく弾けないことがあるしなあとため息つきながら。今週も、そうつぶやいていたところ、「もうね、どか~んと弾いておいで。今までしてきたことを思いっきり爆発させるような気持ちでね。こう、内側から解き放つようにね、フリーユアセルフ!」と身振り手振りで叫んで送り出したところ(「ママ落ち着いて・・・」と冷静な長女、笑)、音が全然変わる。めったに褒めない先生から褒め言葉もいただき、何曲かぽんぽんとパスし。「ラッキーだったわ。練習ではあんなに上手く弾けたことなかったもの」と笑顔な長女。

 昨夜も練習中喧嘩になり(互いに疲れていて互いに切れ)、山あり谷ありですが、親子共々、様々な気づきを与えられるこのピアノというものに、感謝です。



5.五月にトライアスロンに一緒に参加する長女のお友達、来週行われるハワイでのトライアスロンに家族で参加するため昨日旅立ち。メールで送られてきた夕焼けに包まれ椰子の木の下でのお友達の写真に、うっとり長女。それでもふと我に返り、何の準備もしていない自分、うっとりしている場合じゃないわと、今日はプールで泳いでくるそうです。(笑)



6.長男のある教科の先生からメール。長男を含む六人のグループが、注意したにも関わらず、わざと間違った解答を言い続けるなど無礼な態度を改めず、廊下で話し合いをしたとのこと。見習いの先生も見学に来ている期間で、このプログラムでこんなことが起こるなんて、これほどの屈辱はありません、家で話し合ってくださいと。

 何てことを!と夫と顔を見合わせ。他の子達の注目を集めるために面白がってしたのだろうか、ティーンのくだらない悪ふざけを場所もわきまえず、けしからん!心底分かるまで、お友達と遊ぶのもしばらく禁止するかなど言い合いつつ。

 帰宅した長男と話し合い。まず、グループのメンバーを聞いて驚く。悪友の名前が挙がるかと思えば、オールAの集いなどに常連のいわゆる優等生な女の子達。以前、この中の女の子がこの先生に対して「それは授業内容と何の関係もない意味のない話です」など手を挙げて言い、廊下に出されたとは聞いていた。今回は、先生が答えを誤り、グループの女の子がそれを指摘したところ、あやふやにして訂正し無かったため、周りの子達皆で「憲法を作ったのは誰?」に「オバマ大統領」と答えるなど、むちゃくちゃな答えをし続けたのだそう。

 長男ともう一人の男の子は、一言も言わず、傍観していたとのこと。他の親御さんと話してもどうもそのようで。同じグループということで一緒に外に出されたわけですが、女の子パワーにたじたじだった、といったところでしょうか。「○○(もう一人の男の子)なんて、その後部活で足捻挫したりして、ちょっと可哀想な日だったよ」と。

 先生も大変だし、そういう時は女の子達なだめてやって、次へ行こうと声をかけてやりなさいよ、などと伝え。女の子達の方が何枚も上手そうですから、まあ聞いてはくれないでしょうが。(笑)

 勝気な女の子達、頼もしくもありますが、こうした出来事を通して、少しずつ何にどうエネルギーをかけていくといいのか、学んでいくのかもしれないなと思ったり。先生にお詫びのメールを出しつつ。



7.夫の異父弟の就職が決まったと一昨日メール。博士課程を修了し、スタンフォードやコロンビアやシカゴやら、名だたる大学からのオファーの末、自ら卒業したのとはまた別のアイビー・リーグの大学で教えることに。これまでの博士課程も、アイビーリーグで学ぶほどの資産など家族にはなく、生活費から全て奨学金で。

 子供時代から、決して成績が良いということでもなく、問題行動も多く、学校側からADHDの検査をするようにと勧められ、「ボーダー」という診断を受けたこともある彼。思春期には「とにかく女の子の注意を惹くことに全力を注ぐようになって勉強どころじゃなかったわ」とお姑さん。勉強というよりスポーツばかりしていた子供青年時代。十代の終わりから勉強に力を入れ始め、めきめきと伸びていったよう。

 本人そして周り曰く、長年スポーツで培ったチームワーク、コミュニケーション力、負けても負けても立ち上がるガッツやタフさ、それが大きかったと。勉強は、ある程度基礎をつけておけば、本人がやるぞ!とパッションを持って全力を注ぎ込める時に伸びてくる。そしてそう落ち着いて注ぎ込める時というのは、その子によっては十代後半という場合もあるんだよと。彼の歩みを見ていると、とても納得できる言葉。人生の門出、おめでとう!


今日は長男長女NPO休み。朝からジムへ。三女をクラスメートの誕生日会に降ろし、次女と出来上がった眼鏡を取りに。夕方から三女の誕生日プレゼントを四人一緒に。誕生日の明日はハイキングへ!

皆様の春の一週間が素晴らしいものでありますように!

Have a wonderful week!


日常風景:

うわあ~、


これ見て~!と、次女十歳撮影。

こんな風に雪がぶら下がるの、初めて見ました。

近所の木橋渡って。


そり。


よいしょよいしょ。


夫と見守り。


日が沈む。



平日は、友人家族と。


よいしょよいしょ。


いくよ~。


アイスリンクも解け始めて。


まぶしいね。



友人宅での春ランチ!

バジルペストとマスター、ドパンに塗って。
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子供達に伝えたい冒険を楽しむ力

2014-03-30 08:07:09 | 子育てノート
不安感と長い間付き合ってきて

今でも包まれることがあるけれど

以前のように 呑まれてしまうことはなくなった




不安感とは 「分からなさ」を感じているということ

かつて確信していた秩序構造に 「カオス」が入り込んでくる状態




それでもその「カオス」こそが 「創造」への扉でもある 

不安感 

それはイコール 

新しい地へとたどり着く機会を与えられているということ




不安を感じたら 

しめた 

私は「不確定さ」へ足を踏み出している そう思ってみる

慣れ親しんだ港から 大海へと漕ぎ出し 

ああ また冒険が始まった!と 



冒険を楽しむために役に立つものリスト:

・ビジョン   真っ白なキャンパスに描く
        
・タフさ    何度転ぼうが立ち上がる

・根拠のない自信  周りから根拠なく見えようが湧き上がる自信

・努力を努力と感じない努力 パッションに突き動かされ

・遊び心 カオスのリズムと戯れ踊り
      

これらは

大海に溺れながらも岸へと這い上がり

頂から転げ落ちても再び登り

そんな幾たびもの失敗から 何度何度も立ち上がった体験によって培われる



子供達に伝えたいのは これら冒険を楽しむための力

人生という冒険へ 足を踏み出し続けるために!
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夜の不安感や悪夢にどう対処したらいい?

2014-03-30 08:06:01 | 子育てノート
夜電気を消すと、不安になり「恐い」とつぶやく。どこかで見た恐ろしいイメージや悪夢が蘇り、一緒に手を繋いで眠って欲しいと言う。

夜不安感に包まれる、それは子供にとって、それほど珍しいことではないようです。オランダの研究では73%の4-12歳までの子供達が夜不安感を経験し、オーストラリアでの調査では8-16歳の64%が、夜心配感や不安感が押し寄せることがあると報告されています。

人類の歴史を遡ると、その99%が狩猟採集時代。暗くなると無防備な子供が一人にされることはあり得えず、親は外的から守るため、必ず子供と一緒に寝ていたといいます。子供達が夜抱く不安感とは、長い間培われたそんな人類の性質の表れなのではないか、そんな説もあります。



夜一人で眠る。こちら米国では、生後六ヶ月頃から、「そろそろ一人で寝る訓練をさせてもいい頃ですよ」と小児科でも指導されます。三歳になる頃には、一緒に寝ていると言うと、はっきりと「別々に寝た方がお互いよく眠られますよ」と勧められます。

長女も二年生の時、教室で「お母さんと寝てます」と言ったところ、「それはよくないですね。もう一人で寝る年ですよ」と皆の前で先生に言われ、ショックを受けたことがあります。

住宅事情もありますが、親と一緒の寝室で眠るということは、こちらではとても珍しいこと。周りを見ていても、就寝時間になると、お休みなさいとハグを交わし、一人部屋へ行き電気を消しベッドに入りすやすやと眠る、よちよち歩きの頃から、そうできる子も多くいます。


早い内から慣れさせないから、一人で安心して眠ることがより難しくなるとも言われますが、そうとも一概には言えないと、早い内からトレーニングを受けただろう上のオランダやオーストラリアの子の調査結果を見ても思います。そしてまた私自身の体験を振り返っても、そう思うのです。

私自身、物心ついた時には、両親と離れ、兄と二段ベッドで眠るよう「訓練」されていました。ところが日中は普通の快活で元気な子だったのですが、夜になると毎晩のように押し寄せる不安感を感じていました。地震が起きるんじゃないか、兄の眠っている二段ベッドの底が抜け潰されるんじゃないか、夜中泥棒が入ってくるんじゃないか、押入れに誰か潜んでいるんじゃないか、お化けにどこか連れて行かれてしまったらどうしよう、私は多分尋常でない病気にかかっていて明日にはもう生きていないだろう。

今思うと、まあよくこれほどネガティブなアイデアが出るものだと感心してしまうくらい。そして毎晩必ず真夜中ばちりと目を覚まし、暗い廊下を母親の寝室目指して行くのです。あの母親の布団の中に潜り込んだ瞬間を、今も覚えています。温もりに、心の底から安心してすやすやと眠りに落ち。

こんな私自身の体験からも、夜一人で安心して眠られるかどうかは、「訓練や慣れ」というより、子供の性質のようなものが大きく関わっているように思います。

世界中の多くの国々では、今でも親子隣り合わせに眠るのが普通です。西洋の限られた国々でのみ(特にアングロサクソン系)、一人で眠るよう赤ちゃん時代から訓練されます。

そして親が一緒に寝ることをサポートする説もあります。共に眠ることは、親子間のアタッチメントを築くための「柱の一つ」であるというのです。一緒に寝ることは自立心を損なうという見方もあれば、いやしっかりとした安心感が育ち、自立心をより育てることになるという見方もあります。九百人のケベックの二歳以上の幼児を調査したところ、母親のベッドで眠った子供の方が、後に悪夢に悩まされることが少なかったという結果もあります。 



こうした研究、そして自身の体験からも、一人で安心して眠られるようならば一人で寝かせ、もし不安感を抱えるようならば、一緒に寝てやるのが一番、そう思います。家でも、夜不安になりがちだった五人の子供達、赤ちゃん時代から隣で寝ています。それでも小学校も中学年以上になると、自然と一人で眠られるようになるもの。

以下は、夜不安感を抱えてしまう場合、「一緒に眠る」以外の対処方法例です:

1.空想と現実の区別について話す。空想と現実が入り交ざってしまう子ほど、想像力豊かでもあると言えますが、悪夢を見やすいという研究もあります。また小さな子ほど境界は曖昧なもの。成長と共に、境界がはっきりとし、恐がることも少なくなりますが、「このモンスターは物語だけに出てくるのよ」「この映画は俳優の人達が演じていてね」など、空想と現実の区別について話すのもいいです。


2.眠くなる時間に床につく。眠くない状態で横にならせると、空想妄想が頭を駆け巡ってしまうもの。その子に必要な睡眠時間を見直してみます。


3.特に寝る前に恐いテレビの映像や話を聞かせない。「このイメージをどうやったら取り除ける?」子供達がそう泣きべそ顔で寝る前に聞いてきたことが今まで何度かあります。私自身、地震の映像を見て、何週間もそのイメージが蘇り恐くて寝られなかった思い出も。今でも私自身はホラー映画など苦手ですが、敏感な子には、特に小さな頃は、あまり強烈な映像を見せないようにします。


4.スキンシップ。寝る前に抱きしめたり、普段から温もりにしっかり包んでやると夜も安心します。


5.日中のストレスの緩和。日中何か心配事を抱えていると夜不安感を持ち易いもの。ゆったり過ごせるよう心がけます。


6.柔らかい縫いぐるみを抱っこして。お気に入りの縫いぐるみを隣に並べたり、抱きしたり。縫いぐるみなどを与えらた子供達の方が、より不安感や悪夢などの問題を抱えることがなかった、という実験結果もあります。


7.悪夢はすぐに夢だと覚まさせる。悪夢にうなされ起きた場合は、すぐにそれは現実ではない夢だと分からせるようにすると、また落ち着いて眠りに戻れます。


8.少し明かりをつける。私自身子供時代どうしても恐くてしょうがない場合は、懐中電灯をつけ眠ったこともあります。青いライトは、眠くなるのを妨げることもあるため避けるといいようです。


9.落ち着いて対応する。不安で恐くてしょうがない子供に心をかき乱され、ますます不安感を煽らないようにします。子供の前では、穏やかに落ち着いて大丈夫よ、と抱きしめ声をかけつつ、着実に改善に向けできることをしていきます。


10.リラックスさせる。鼻から吸い口から吐き、寝る前にゆったりと呼吸するようにしてみます。不安になっているときなども共に呼吸してみるのもいいです。


11.医師や専門のセラピストに相談する。最近の研究(2014)では、夜こうした問題を持つ子供は、日中も不安感(anxiety)、衝動性(impulsivity)、注意欠如(abnormal attentional control)など様々な問題を抱えることがあるともされています。セラピーの方法も様々あるようです。
 
 私自身振り返り、今の時代ならセラピーを受けていたかもしれないなと思います。確かに心身面で様々な問題を抱えました。私自身のように、愛情をかけてもかけても底なし沼の不安感を持ってしまう子もいるものです。それでも両親の温もりを体験できていたこと、それがそんな底なし沼から這い上がるための、大きな力となっていたと感じます。

今こうして子供達を前に、そんな自身の体験を生かせることもでき、全て良い体験だった、そう思えます。夜不安感を抱えることのあった子供達も、大きくなるにつれ、一人ですやすやと眠りにつくようになっています!



参考資料:

”Nighttime fears in children: A guide for the science-minded” by Gwen Dewar, Ph.D., http://www.parentingscience.com/nighttime-fears.html

”Nightmares and night terrors in children: An evidence-based guide” by
Gwen Dewar, Ph.D., http://www.parentingscience.com/night-terrors-in-children.html

"Assessment of brief interventions for nighttime fears in preschool children."by Kushnir J, Sadeh A. http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21594575

"Nighttime fears and fantasy-reality differentiation in preschool children." by Zisenwine, Kaplan M, Kushnir J, Sadeh A. http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22760490

"Nighttime fears of preschool children: a potential disposition marker for anxiety?" by Kushnir J1, Gothelf D2, Sadeh A3. http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24262125

”Longitudinal study of bad dreams in preschool-aged children: prevalence, demographic correlates, risk and protective factors.” by Simard V1, Nielsen TA, Tremblay RE, Boivin M, Montplaisir JY. http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/18220079

"The Attachment Parenting Book : A Commonsense Guide to Understanding and Nurturing Your Baby" by William Sears & Martha Sears
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子供の成長と「遊び」

2014-03-30 08:05:28 | 子育てノート
「子供は遊びから学ぶ」、子供達の成長を見守る中で、本当にそう思います。


では具体的に、「遊び」とは子供の成長にどんな関わりがあるのでしょう?


・大脳皮質の発達成長を促す。「遊び」の効用は、動物を用いた実験に如実に現れます。たくさんの遊び道具や遊ぶことのできる環境を与えられたネズミは、遊びのない退屈な空間に閉じ込められたネズミよりも、大脳皮質(cerebral cortex)がより発達し、脳の細胞の成長を司るbrain-derived neurotrophic factor (BDNF)が著しく成長し、難しい迷路を駆け抜けゴールに辿りつくなど、記憶力や問題解決能力が高くなることが分かっています。


・衝動性を抑え自身を律すること(self-control)を身につける。全ての哺乳類は「遊ぶ」ことが分かっています。動物学者によると、子犬や小熊のじゃれ合いなど、動物は「遊び」を通して、「衝動性」を抑えることを学んでいるとされます。これ以上強く噛んだら、相手を傷つけてしまうかもしれないな、そう自らの衝動を制御する感覚を学んでいると。ヒトの子供にとっても、「遊び」は衝動性を抑える効果があるとされます。


・問題に対する多様な解決法を身につける。心理学では、「問題」には、「convergent(収斂的)」と「divergent(散開的)」の二つのタイプがあるとされています。前者は答えが一つであり、後者は答えがいくつもある場合。「遊び」は、後者のような散開的問題を解決する能力を発達させるとされます。



・課題へ取り組む意欲を高める。十分から二十分の、インストラクションのない自由な遊び(放課)をはさんだ方が、生徒の取り組みの質や効率が上がるという実験結果があります。それでも三十分以上になると逆に効果は下がり始めるとも。



・失敗を恐れずのびのびと練習できる。「ごっこ遊び」は、異なる立場の人々になり切ることで、多様な人々を理解する機会となり、人の繋がりの中で生きていくための練習となります。



・論理的思考、言語能力を発達させる。「ごっこ遊び」は、「~だったらどうだろう?」という論理的思考が育ち、また言語能力を発達させるという実験結果もあります。



・人が最大限の力を発揮できる「フロー状態」を身につける。子供達は、遊びを通して自らより深く興味を探索することで、リラックスしつつ集中した「フロー状態」を体験します。遊びは、こうした努力を努力と思わないフロー状態を身につけることを促します。



米国では、世界恐慌時代、戦時中、冷戦中、激動の六十七十年代の子供達よりも、現代の子供達のほうがより不安感や欝を抱えていると言われています。そしてそれは、「遊び」の時間が足りないからではないかと言う説もあります。多くの「先進国」で、自由な遊びがより見られなくなるにつれ、子供達はよりこうした心や行動面の問題を抱えるようになったと言うのです。(by 心理学者Peter Gray)

遊びは、ルール、自律心、決定力、感情の調整、他者との交わりを自ら楽しんで学ぶ最高の方法

九十パーセント近くの子供達が、コンピューターで遊ぶよりも、テレビを見るよりも、外で友達と遊ぶことの方が好きと答えたという調査結果(by IKEA )もあります。


人類学では、「遊び」は、理性が抑制しようとするカオスや無秩序を認め受け入れるため、西洋の科学にとって扱いにくく、否定手的に捉えられることもあるとされます。

それでも、カオスや無秩序を取り込むが故、「遊び」は人間生活のなかでの創造性の源泉でもあるとされていて。


子供が小さければ小さいほど遊び中心に、学習も遊びを通してがいい。

大人も生活に遊び心を取り入れ、時に創造の風に触れ心の調整をしていけたら、そう思っています。


参考資料:

"The cognitive benefits of play: Effects on the learning brain" by Gwen Dewar, Ph.D http://www.parentingscience.com/benefits-of-play.html

"Lack of free play harms kids: The evidence"

by Gwen Dewar, Ph.D. http://blogs.babycenter.com/mom_stories/8-26-2011-lack-of-free-play-is-harming-our-kid/

『文化人類学I』 E.A.シュワルツ・R.H.ラヴェンダ著 古今書院
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負けた時の癇癪、潔く負けるために

2014-03-30 08:04:34 | 子育てノート
夫は出張先で、よくいらんものお土産を買ってきます。

今回はこれ:


アジアのある国のモールにて、とてもお値打ちだったそう。

棒に垂直になった人形を回し、ボールを蹴って相手側にゴールすると勝ちというシンプルなゲーム。

髪の色顔形が皆アジア人!と子供達感動。(笑)


長男早速組み立て、それ以来、兄弟姉妹間で日々白熱の戦いが繰り広げられています。

こういったゲーム、カードゲームやボードゲームのように頭のみ使うというより、棒のまわし方や角度や咄嗟の判断や瞬発力や、主に腕や手先を使う「ミニ・スポーツ」ですね。

そのせいか、皆やけにエキサイトして、諍いも勃発。普段かなり負けず嫌いな四歳次男にいたっては、負けると、もうこの世の終わりのように泣いて叫んで。

次男が「負けたあ」と泣き叫ぶ度、「最初に泣かないって約束したでしょ!」と咎める長女と次女。余計火がつき床を転げ回る次男。「今そんなこと言ったってどうしようもないだろ、そういうことは落ち着いてから教えるんだよ」と隣で怒る長男。

次男の悲しむ姿を見たくない長男、必ずわざと負け、すごいなあと次男を褒めるようになり。「それは次男のために良くない」と言う長女とまた喧嘩に。

何だか将来の父親像・母親像が見えなくもないですが。(笑)


それで、「負けた時の癇癪にどう対処したらよいか」について、話し合い整理。


1.気持ちが静まってから話をする。負けたと癇癪起こしている時に、声を荒げて向かっても火に油を注ぐだけ。負けて悲しいね、など気持ちに寄り添い、少し落ち着いてから話をする。


2. 特に五歳くらいまでの幼児には、言葉で説くより、負けた悲しみ悔しさなどの感情に寄り添うことに重点を。


3.勝ちもあれば負けもあるのだというサイクルを体験させる。必ず勝たせるということはしない。


4.勝ち負けよりも、公平さを教える。勝つためにルールを曲げることをさせない。


5.周りがモデルを示す。勝っても自慢して周りを見下すことなく、負けても勝った人を労い潔く次へと進み。小さな子であるほど、周りを真似して大きくなる。


6.勝った時は、喜ぶと同時に、負けた人の気持ちを想像する。自分も負けた時どんなに悔しかったか、気持ちを想像共感してみる。


7.負けた時は、勝った人を褒めるよう励ます


8.ゲームには勝ち負け以外の喜びがあるのだと話す。昨日できなかったことができるようになった、大好きな兄姉と一緒に過ごせるなど。


9.スポーツ観戦など、プロでも失敗して負けることがあるのだと見せる。ボールを落としたり、転んだり、プロでもそんな失敗をするもの。


10.自分や周り身近な人々の体験を話す。失敗したり、負けたり、それでも立ち上がって続けたことなど自身のこれまでの体験を話したり、失敗や困難を乗り越えて頑張っている周り身近な人々に話を聞いてみる。


11.伝記を読む。「偉人」とされる人がいかに負けや失敗や困難を乗り越えてきたかを示す。


12.普段から他人と比較するより、昨日の自分より良くなっているかにフォーカスするよう促す。親も周りと比較するような言動を控える。


13.取り乱さず負けることができた時、勝った相手におめでとうと言えた時、褒める。ついついできないことだけに口を出しがちだけれど、できた時に注目し言葉をかける。


こうした働きかけを続けることで、大きくなるに連れ、徐々に、より潔く負けられるようになるもの。


五人見てきて思うのは、負けず嫌いの子と、勝ち負けにそれほど頓着しない子と、生まれ持った性質というものがあるということ。負けず嫌いな子は、そのガッツを昨日の自分との闘いに、勝ち負けにそれほど頓着しない子は、マイペースにこつこつと興味を掘り下げていくよう、それぞれ異なるその子その子の持ち味を生かしていけたら、そう思ってます。


しばらく、白熱の屋内ミニ・スポーツ戦、続きそうです。(笑)
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SATテストの改革、2016年から新しいSAT開始

2014-03-23 08:55:58 | 子育てノート
米国の大学のほとんどが入学審査に用いるSATテスト。今月3月5日に、2016年からSATテストの内容が大きく変化すると発表されました。SATテストの変革について整理:


・これまでのSATは、通常の高校の授業で習う内容から、かなり離れたものになっていた。そのため、高得点を取るには、「SAT用の特別な準備」が必要に。今回の改革は、高校の外でより時間や資金を投入した生徒が高得点を取ってしまうという「不公平の是正」になるとされる。通常の高校の授業で習う内容により沿ったテスト内容、そしてSATを提供するNPO団体「College Board」が、無料学習ウェブサイト「Khan Academy」と提携し、SAT練習用プログラムに誰でも無料アクセスできるようになる。

・2005年に加えられた「エッセイ」、内容や情報の正確さではなく、技術的なことばかりが採点基準になっているなど、教育関係者の中でもかなり問題になっていたよう。2016年からは「エッセイ」がオプショナルとなり、2400満点からエッセイを除いた1600満点に。

・採点の複雑さの是正もされる。ペーパーのみから、ペーパー&コンピューターに。「間違えた選択肢を選ぶとマイナス点」というトリックもなくなる。(これまで、正しいと確信できないならばマークしない方がいいなど、SAT用の特別練習対策などが必要だった。)

・千語以上とされる「SAT単語」。その中には一生で何度使うかも分からない単語があまりにも多すぎるという批判があった。これまで「SAT単語」暗記に励んできた高校生、これからはあまりに実用的でない単語は削られ、丸暗記でなく、文脈の中で単語がどう使われるかによりフォーカスされる

数学では、計算機が使用禁止になる(今までよかったんですね)。より現実の問題解決能力を問うもの、文章題が多くなると。

・「誰もが学校の授業にしっかり取り組むならば点を取れるはず」となり、以前のようには差が出ないということならば、フォーカスはより日頃の成績や課外活動に向けられるだろうという意見も


「College Board」CEOの「私達は価値のあるチャレンジを提供したい、人工的な障害ではなくてね "We aim to offer worthy challenges, not artificial obstacles.”」という言葉、実用性を重んじ、「テストのための勉強」をなるべくしないでいいようにいう配慮、アメリカらしいと感心。うまくいってないなら、何とかしようと動く改革の早さも。

「College Board」のウェブを見ると、「プレテスト」が来月四月半ばからリリースされるようです。

無料練習システムも提供され、どんな家庭でも均一な機会が与えられるのは頼もしいですね。

現実にどうなるのか、見守っていきたいです!


参考資料:
"Major changes coming to 2016 SAT test: Here's what, how and why" Mach 6, 2014
CNN News http://www.cnn.com/2014/03/05/living/sat-test-changes-schools/index.html

"The Story Behind the SAT Overhaul" By TODD BALF New York Times Magazine March 6  , 2014 http://www.nytimes.com/2014/03/09/magazine/the-story-behind-the-sat-overhaul.html
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高校ホームスクール その二

2014-03-23 08:54:48 | 子育てノート
高校ホームスクールに意欲満々な長男。その熱意に背中を押され、私も調べ続けているといった状況。生半可な覚悟ではできないこと、自分で自分を律し続けること、何度も話し合い。

アカデミックに効率的に取り組み(二年三年で終わらせ、カレッジ・クレディットをたくさん取ると計画しているよう)、その分、好きなこと(ロボティックスとスポーツと航空関係NPO)を追求したいということらしいです。確かに、一斉に何十人にも向けた「画一的なカリキュラム」よりも、得意なことを深め、苦手な部分を集中してといった「個別にカスタマイズされたカリキュラム」なら、より効率的にアカデミックにも取り組むことができるでしょう。

スポーツはPE(体育)単位扱いにでき、ランダムな運動に時間を割くより、突き詰めたいスポーツに全力注ぎ込むこともできるよう。「突き詰めたいスポーツ」としては、レスリング熱続いており(笑)、「ブラジリアン柔術」について本人かなり熱心に調べ中。柔道とレスリングを混ぜたようなもので、柔道家の前田光世という人が、ブラジルに渡り広まったものらしいです。小柄で喘息持ちのエリオ・グレイシーというブラジル人が改良し広めたため、小さく軽くても大きな相手に向かえるよう工夫されているとか。こちらの子達に比べ、背は平均程でも華奢な長男には持ってこいとも言えるでしょう。何よりも、レスリングよりは安全というところが嬉しい。引き続き調べ、体験レッスンを受け、始めるのなら、一生続けるくらいのつもりでと伝えてます。


ホームスクールについての本を読み情報を集めていると、「途中から公立・私立の高校に戻る場合、もう一度全て授業を取り直す必要がある場合もあるので良く調べて気をつけるように」という注意を見つけ。大学の単位として扱われるAP(Advance placement)クラスの始まる十一年生から通常の高校へ戻ると計画している長男、果たしてそれは可能なのだろうか?

そこで、ホームスクールを支援するチャータースクールで話を聞いてきました!
(チャータースクール:公立学校の扱いでありながら、一般の学校に比べ「より独自の経営方針」に則る学校。)

2002年に始まったこのチャータースクール、ホームスクール家庭の支援を通し、生徒一人一人に合った独自の学習スタイルやペースを大切にしていくことを目指しているそうです。

まずは、学区の教師免許を持つスポンサー先生をリストから選び、体験知識豊富な(十六人の先生リストの詳細を見ると、ご自身が子供さんをホームスクールされたorされているという方が多い)その先生と相談しながら、その子に合った学習カリキュラムを築いていくよう。そして授業は全て、正式な単位として認められ(親が成績をつける場合は、全てのワークを提出し、スポンサー先生の合意が必要)、途中から高校へ戻りたい場合でも、振り返ることができると!

カリキュラムには、親が教える伝統的なホームスクーリングから、チューター、オンラインコース、少人数クラスなどがあり、高校で一つか二つの限られたクラスだけ取り他の科目はオンラインでといった「半ホームスクール」や、大学の授業を必須単位として換算するといったことも可能。チャータースクールの提供する十人前後の少人数クラスには、「オナーズクラス(よりアドバンス)」などもあるそう。

高校をホームスクールする家庭には、政府から2014-15年度は2,300ドル(23万円ほど。2013ー14年度が3,050ドルだったのに対し大幅減額)が支給され、通常の高校で授業を取る場合は、その支給額から一クラス400ドル程(4万円程)マイナスされ。
受付のお姉さんと話しながら、「なんてフレキシブル!」と感動。

実はこのチャータースクールの校長、長男の小学一年生の時からのクラスメートのお父さん。ご自身のお二人の子供さんは、長男のように通常スケジュールの公立学校に通っているわけですが、以前お話した際、「子供によって、既成の学校環境で伸びる子もいれば、カスタマイズされた環境での方が伸びる子もいる。そんなニーズに答えるための学校です」とおっしゃっていたのを思い出します。


長男の描く高校生活にまさしくフィットなチャータースクール。しかも「一応入学は『くじ引き』なのですが、それは形だけで希望するのなら必ず入られます」とのこと。

私自身、中学高校と学校に行かないで大学へ進む道が模索できたのならば、飛びつきたかったという思いがあるのですが、そんな自身の体験が、長男の熱意を理解することにも繋がっていて。それでも現実的に長男にとってどんな道がいいのか、見つめていきたいです。

年々ホームスクール人口が増えてきたといえども、全体の3パーセント程のこと。ここで大多数とは違う道を踏み出していくことが、彼の人生をどう形作っていくのか。引き続き調べ、決定するまでじっくり時間をかけていきたいです!
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