靴下にはそっとオレンジを忍ばせて

南米出身の夫とアラスカで二男三女を育てる日々、書き留めておきたいこと。

近況整理、冬休み!

2012-12-30 01:58:00 | 今週の整理
1.冬休み、5人それぞれのアクティビティーに駆け回る日々です。3歳と13歳ではやはりニーズも全く違い、どうアレンジし一日という枠に入れるかが日々の課題です。

長男は、4泊5日のサバイバルキャンプへ。マイナス20度近い山の中で、テントに寝袋、アイスクライミングなどもあるサバイバル。長男が今夏から所属している救助活動を目的とする航空関係NPO団体が主催するもので、7人のティーンネイジャー(他州からも)に、5人の大人が常時指導に当たります。救助活動はどんな天候であろうと遂行されるため、こんな訓練も必要。軍隊的厳しい規律の中、生きるか死ぬかの緊張感張り詰める五日間。本人、こういった挑戦が好きなようです。何食べてるんだろ、初めてかかった中耳炎治ったばかりだし、凍傷大丈夫かな、氷から滑り落ちたりしてないかな、温かい家の中であれやこれや思いつつ。

長女11歳次女8歳は、ここ何日かスキーへ。次女は今年初めてダウンヒル。二人楽しくてしょうがないよう。朝まだ暗い内にスキー場に降ろし、三女と次男のアクティビティーへ。


2.来年から仕事をしないかとありがたいお誘いを受けたのですが、やはり次男がキンダーにあがるまでは無理ですと返答。今私の向かうべきことを整理する機会でした。選択したこの道を、一瞬一瞬大切に進んでいきたいです。


3.クリスマス会でのゲームがなかなか面白かった。8家族、大人から子供まで楽しめました。「自分が誰なのかを当てるゲーム」。額に札をつけ、本人だけ自分が誰なのか分からないまま、はいorいいえで答えられる質問を周りの人々に。「私は生きてますか?」「私はおいしいですか?」などなど。にんじゃ、ラーメン、豆腐、あんぱんまん、チャップリン、リンカーン、キティちゃん、餅などの札を額につけ、私は誰(何)なんだろうと思い悩む大人達。食べて飲んで笑い転げた集まりでした。


4.あさって大晦日は15人のレイディーズで御節作り。皆が一品二品持ち寄り、当日は餅をつきながら、皆で「お煮しめ」を作る予定。全部で18品の豪華御節になりそうです。力を合わせることの大きさをかみ締めつつ。楽しみです!


新年ももうそこまで! 皆様どうぞよい年末年始をお過ごしください! 感謝を込めて。

Happy New Year!


長男サバイバル・ギア:知る人ぞ知る「バニーブーツ」。軍に用いられるもので、一般人でも手に入れることができます。マイナス50度でもポッカポカ。


これも軍の防寒着に寝袋。冬外で寝ても大丈夫。


スキーな長女と次女、スノーボードの友人君と。

迎えに行っても、「もう少し!」と彼ら。

食べて待つちびっこ達。三女の友達Mちゃんも一緒に。

人付き合い整理、覚えておきたい15のこと

2012-12-30 01:57:54 | 今週の整理
1. まずは相手を理解しようとする、理解されようとする前に

2. 相手のいいところをたくさん見つける、その感動を相手に伝える。

3. 嘘をつかない。相手につく嘘も、自分につく嘘も、だいたい伝わるもの。

4. 相手がはまりこんだ穴から抜けられなくなる言葉でなく、相手が穴から出て走り出せるような言葉を用いる

5. 昔年配の方によくされ、「どうお返ししていいか」と頭を垂れたら、「これから会う方々にお返ししてくださいね、私も今まで随分と周りの方々にお世話になってきましたから」とおっしゃられたことがある。目の前にいる一人一人が、恩返しの機会

6. 何をしてもらえるかより、自分に何ができるかにフォーカス

7. してもらうことを、決して当たり前にとらない

8. 違う見方を尊重。あの人は分かっちゃいない、向こうから見れば私が分かっちゃいない。

9. 個性を抑えつけ合うのではなく、伸ばしあえる関係を。それには違和感を楽しむこと。互いの持ち味を合わせ、創造に向かって歩いていく関係が築けたら。

10. 自分の価値観をこつこつと大切に築き上げていると、その価値観から外れる人への猛烈な嫌悪感が湧き出ることがある。自分の価値観を超え相手の中心を見る。その中心と繋がる。これほど自分を成長させる訓練はない。

11. この人はこうだと決め付けない。人は変わっていくし、変わっていける。

12. 勝ち負けだけで周りを眺める人といると居心地悪いのは、やってやろうじゃないのと自分の勝ち負け闘志もめらめらと燃え始めるから。こういう時は負けるのがいいのだけれど、わざと自分を卑下するのも後味が悪く、心の底に「負けるが勝ち」というような気持ちがあると、結局勝とうとしているのでまた後味も良くない。本心に私はまだまだという気持ちでいること。それは相手や周りと比べてではなく、自分も相手も超えた、より完全なるものを前にまだまだという態度。それを貫き通すことで、関係もうまくいく。

13. 切磋琢磨のライバルと、自分が何としてでも勝ってやるという態度は違う。前者は、二人の間により良い方向や新しい創造への眼差しがある。相手が勝ったときに、悔しいながら脱帽し、相手が生み出したものを心から喜べる。それでも後者は、自分が上にたつかどうかしか視野にない。

14. 昔父親が言った言葉が今でも心に刻まれいる。「人と人とを離すようなことをしてはいけない
その人が目の前にいようがいなかろうが、他人がその人から離れたいと感じてしまうような言葉を用いない。

15. 一つ一つの項目を注意深く思いながら人と接していると、しまった、ああした方がよかった、こうした方がいいかもと次第に眉間に皺がより、しかめっつらになっていることがある。目の前のその人と今こうして共にいる瞬間瞬間を喜び楽しむ。自分が楽しんでいることが、関係を軽やかなるものにする。

子育て整理、親と子の関係

2012-12-30 01:57:31 | 子育てノート
1.話し合える関係を築く
 思春期になると、自分というものがよりしっかりとし始め、それまで親のしいた道にどっぷりはまっていたのが、実はこういった選択もああいった選択もあるのだと、外の世界も広がる。自分で選択し進んでいこうとする中で、親の示すものが時に邪魔になり、葛藤も大きい。

 話し合える関係を築いていくことの大切さをかみ締めている。相手が気に入らないことやすぐには呑み込めないことでも踏み込んで示し、その場は納得できないと喧嘩別れのようになったとしても、しばらくして歩み寄り、再び話し合ったり笑い合える関係を築いていくこと。叱り、「ちょっといいかげんにしなさいよ!」と時には本気で怒り、それでもしばらく時間が立てば、また向き合い、笑い合い、I love youと言い合える関係を築いていく。


2.価値観を体現し示し続ける。
 親は自分の価値観を押し付けてはいけないと聞くことがあるけれど、確かに押し付けという形ではなくとも、親は良かれと思う方向や道を示し続ける必要がある。口だけなく体現し示していく。それは○○になりなさい○○学校に入りなさい、というようなことではなく、人としてのモラルや価値観やバリューのようなもの。

 子供は時に反発し、こっちの方がいいと自分で試し失敗し、それでもいつか指標として役に立つ時がくる。体験を通し自分で気がつき自分のものとして抱き始める時がくる。その子が年老い、親がいなくなってから分かることもあるだろう。


3.共にいる喜びを感じさせる。
 あなたとこうして共にいることが喜びなのだと感じさせることで、子供は安心し、自信を持ち、足を踏み出していくようになる。
 
 子供は親の笑顔が大好き。笑顔は家から外に出た時のためにだけとっておくのでなく、毎日顔を合わせている身近な人々にも向ける。あなたと会えて嬉しい!そう久しぶりに出会った友人を前に溢れる笑顔を、家の中でも普段から。それは時に努力やトレーニングを必要とすることかもしれない。


4.目をしっかり見て話を聞く時間を持つ
 ついつい忙しいと「~しながら」話を聞くことも多いけれど、一旦手を休め、その子に向き合い、目をしっかり見て話を聞く時間ももつ。


5.スキンシップを心がける。
 子供は親に抱きしめられたり、手をつないでもらったり、背中をさすってもらったりが大好き。一日に何度かぎゅっとハグしたり、肩や腕を組んだり、小さな子は抱っこしたり膝の上に乗せて過ごしたり、少し大きくなるとマッサージし合うのもいい。寝る前や別れる前や、ハグを習慣にしておくのもいい。スキンシップは親子間の潤滑油、関係がスムーズに流れ始める。

クリスマス・パーティー

2012-12-30 01:56:30 | 出来事や雑感や (行事)
子供達は紙コップをシールやテープでデコレーション。自分専用カップ作りに没頭。

友人のアイデア、さすが。

持ち寄り料理がずらり。


生ハムメロン・チーズの迫力!


デザートも。


かんぱ~いと始まり。


食べて話して笑って食べて話して笑って。

子供も、


大人も「私は誰でしょう」ゲーム(「近況整理、冬休み!」に説明あり)して。


プレゼント交換(取り合い可)に、


友人手作りケーキ!


カット。


椅子取りゲームに、


身体はった遊びに、


夜更けまでそれはそれは賑やかに。

こうして過ごせたことに感謝をこめて。ありがとうございました!

クリスマス前

2012-12-30 01:55:34 | 出来事や雑感や (行事)
友人からこんな手作りクッキー詰め合わせをいただきました。素敵!美味しい!


フロリダの義母からはクリスマスケーキも郵送で!


ジンジャーブレッドにアイシングをのりにして、


ジンジャーブレッド・トレイン・デコレーション!



パーティー当日朝、玩具を片付け少しひろくなった居間で、騒ぎ声がするかと思えば、

縄跳び・・・。


ゲームの準備は長女が担当。

額につける、シンディーローパーにチャップリンにリンカーンにおにぎり。

25日前日、ツリーの前で寝たい!と子供達。

きゃーきゃーとなかなか寝入らず。

学校冬休み前最終週

2012-12-29 23:59:27 | 出来事や雑感や (行事)
こちらの学校冬休み前最終週は、行事続き。

長男は100人近くぞろぞろ歩いて中学近くのボーリング場へ。先生も生徒もボーリング。

長女は、バンド・オーケストラコンサート。

バンド・オーケストラはアンカレッジ中の六年生の必須授業。日本人の先生。

クラリネット担当。


最終日はクッキー交換。長女はオレンジ果汁とレモンの皮の入った、オレンジピールクッキー作り。

クラスメート全員が持ち寄り交換。色形とりどりクッキーが袋に一杯!

次女は、ポットラックパーティー。フルーツ担当。


三女は、家庭料理を持ち寄りましょうパーティーを一年生と合同で。


次男と巻いたアボガド寿司を持参。


ホリデイムード満点で冬休みに!

近況、そしてこれからのブログ

2012-12-23 00:49:04 | 思うに
昨日から学校も冬休み! また朝から晩まで賑やかな日々が始まります。

ホリデイシーズン、年末年始に向け行事が立て込み、普段とは違ったリズムに包まれつつあります。ブログの更新なども不定期になるとは思いますが、少しずつ日常の風景などを載せていきたいです。

先週の次女に引き続き長男長女と体調を崩し治ったかと思えば、日曜日に私も久しぶりの熱。それでも何とか動き回っていたのですが、さすがに夕方「ママもうだめだ、あとはまかせた。今日はあなたたちがリトルママね」と子供達に伝え横になりました。こんな風に寝てしまえることのありがたさ。赤ちゃんがいた時分にはこうはいきませんでした。娘達が運んでくれるジュースや果物の美味しかったこと。翌日、リトルママ達が頑張ったらしくすごいことになっていたキッチンの片付けや、妹弟の相手を盛大にしてやったのだろう部屋の片付けなどしている内に、おかげさまで回復。と思いきやその二日後の夜くらいから咳。日中は普通に暮らしているのに、夜は咳が止まらず息苦しくて寝られない状態に。しかも夫も同じ症状。これはきついと二人病院で見ていただいたところ、共に「気管支炎」と診断され、抗生物質と吸入器を処方され、ようやく治りました。

二日間ほどのことでしたが久しぶりに身体がきつかったです。子供達が学校で友達から「21日に世界が終わるらしい!」というような話を聞いてきたのですが、普段ぴんぴんしているパパとママが、ゲホゲホヨレヨレに弱っていく様子を見て、「パパとママが終わっちゃったらどうしよう・・・」と洒落にならない心配をしていたようでした。(笑)

「ここ何年か風邪もひかなくなったし」と自分の健康を過信していた面があるのですが、これでかなり謙虚になりました。普段からの体調管理を心がけつつ、休むときはしっかり休まなければいけませんね。皆さんもどうぞ「体調悪し」のサインが出たら、なかなか難しい場合もありますができるだけ休むよう心がけ、こじらせないようにお気をつけ下さい。おかげさまで子供達も元気で、私達も回復し、こうして普通に暮らせることに感謝を込めて。



ということで少し横になる機会があったのですが、今まで断片的に考えていたことを、少しまとめる時間にもなりました。これからブログに何を書いていこう、というのもそのまとめの中の一つです。

日常の身近な身の回りに気づきを見出していくこと、足元に咲く花を見出していくこと、それがこのブログで試していきたいことです。時に観念的なことや、分の分からない詩をのせることもありますが、中心となる方向性はそういうことなのだと思っています。日々周りには、はっとする瞬間が溢れていて、それら一つ一つを掬い取り書き留めていく、もっと頻繁に更新しないことには追いつかないなとは思いながらも、できるところから少しずつ。

「私自身の整理」と言う言葉を使ってきましたが、確かにそうでありつつも、こうして人目に触れる場に出す以上、読んでいただく方々に、何かを感じていただけたらという思いもあります。より他者へと伝わる形に、精進し磨いていきたいです。

また1年近く書き溜め、まとめつつある原稿を、周りの友人、プロのライターの方などにも読んでもらい始めています。まだまだ納得した形にするには時間がかかりそうですが、早朝、そして日中手に入る細切れの時間、それらほとんどを今はこちらに費やしこつこつと続けています。いつか皆様にも読んでいただけますように。

こうして書けることに感謝しつつ。読んでくださる皆様に心よりの感謝を込めて。

Happy Holidays!

子供に伝えたい教え

2012-12-23 00:48:30 | 思うに
ここ八年ほど毎週金曜日に続けているファミリーディナー、毎回バリュー(価値観)・哲学・思想・宗教的なテーマについて話し合います。

昨夜は「全てのことに意味がある」というようなテーマについて。

聖書にある「ジョセフの話」を引き合いに。子供達も映画などで慣れ親しんでいるストーリーです。

嫉妬にかられた異母兄達に奴隷に売り出されたジョセフ、エジプトで牢屋に入れられるなど試練を経、ファラオ(王)の夢の意味を「七年の繁栄の後、七年の飢餓期が訪れる」と正しく解釈したことから、エジプト中を司る地位を与えられます。ジョセフの予言どおり飢餓期に入り、ジョセフの智恵により繁栄期にためておくことのできた食物が人々に配られます。そこへ、カナンの地から食物を求めてやってきた異父兄達と再会。

アニメの映画ではこの再会に怒り動揺したジョセフでしたが、聖書の中では全く怒ることなく静かに「どうぞご自分達のされたことを悔やまないで下さい」と言ったとされています。全ては「神」の計画だったと、ジョセフが奴隷に売られ、エジプトに来ることが無かったら、これほど多くの人々を救うことができなかったと。

その渦中には「どうして私にこんなことが」「私が何をしたというのか」と意味が分からない「災難や苦しみ」も、必ず何らかの意味があって起こっている。だから目の前の人々に怒る必要もない、人々は単なる「乗り物(vehicle)」であり「役割」を果たしているに過ぎないのだから。「ジョセフの話」にはそんな教えが込められています。「結局は、『神』と私の問題」というマザーテレサの言葉などもあげて話しました。

「目の前の物事に出来る限りの力で一生懸命向き合い、起こること全てから学ぼうとすること、それがきっと私達にできることなんだね。どうしてこういったことが起こるかの意味については、その内見えてくるかもしれないし、最後まで分からないかもしれないけれど」と私。

「じゃあパパとママが気管支炎になったのも、きっと意味があったんだね」と長男長女。これで免疫がついた、これからもっと気をつけようと思うようになった、肺炎の手前で治ることができた、とアイデアを口々に。

今回の風邪というのはほんの一時の辛さで可愛いものですが、生きていると、大変なこと辛く苦しいことは起こります。子供達にもこれから様々なことが起こるでしょう。「なぜ?」という問いへの答えは生きている内に手にすることができるかできないかそれは分からないけれど、「全てはよきことのために」そう信じ、一つ一つの出来事に丁寧に向き合い自身の最善を尽くしていく、この教えは、私自身を助けてきたものでもあり、子供達にとっても大きな救いになると信じています。

ハヌカの独楽、五つのエレメント

2012-12-22 23:59:00 | 思うに
八日間続くユダヤの年末行事「ハヌカ」では、毎晩キャンドルを灯し祈り歌った後、独楽ゲームをします。独楽には四面ありそれぞれヘブライ語の文字が記され、回した独楽が止まった時点に上を向いている文字によって、手持ちのチョコレートコインが減ったり増えたりするというとてもシンプルなゲームです。ユダヤ教徒ではないのですが、毎年ハヌカとクリスマスの両方を祝う我が家、今年は三歳の次男も参加してこの独楽ゲームを楽しみました。

ユダヤ神秘主義カバラでは、人は五つのエレメントによって成り立っているとされます。ハヌカの独楽「ドレイドル」に記された四つの文字は、その内の四つのエレメントを象徴しています。

一.エゴ 二.肉体的欲求、三.理性、四.破壊的衝動

そして独楽には記されていない五つ目のエレメントが神性です。この五つ目のエレメントが、他の四つを司どり導くとされます。神性により、エゴは真我に、肉体的欲求は生き生きとした生命エネルギーへ、理性は持続可能な技術の発達へと、破壊的衝動は新たな創造へと方向付けられると。五つ目のエレメントが弱くなるほど、他の四つのエレメントは好き放題を始めます。

四つのエレメントを抑え失くそうとするのでなく、五つ目のエレメントを強めることにより、他の四つの互いに異なるエネルギーの持ち味を生かしていくという考え方、とても興味深く思っています。

整理、一つ一つの「できた!」を大切に

2012-12-16 01:11:10 | 今週の整理
1.今週は、娘達の公立小学校で「スピリット・ウィーク」というのをしていて、月曜パジャマ、火曜80年代、水曜将来なりたいもの、木曜本のキャラクターというテーマに沿った格好を(したい子は)してくることになっていた。月曜から皆パジャマで登校。先生もパジャマ。廊下も教室も事務もパジャマに溢れていて何とも異次元な光景だった。80年代の日は、あちらにもこちらにもシンディーローパーが。キャラクターの日は、学校がハリーポッターの魔女養成学校のようになっていた。楽しませてもらいました。もう一週間で冬休み!

2.家にユダヤ教徒はいないのですが、ここ数年クリスマスと共に「ハヌカ」も祝っている。ユダヤ暦に基づく「ハヌカ」、今年は十二月八日の日の入りから始まった。八日間毎晩キャンドルに日をともす。奇跡を祝うハヌカ。目を凝らせば周りには奇跡が溢れている。
 毎晩「ドレイドル」と呼ばれる独楽を回しチョコレートコインをやりとして遊ぶ。独楽が止まったとき上を向いたヘブライ文字により、手持ちのコインが減ったり増えたり。全部無くなってしまった子には、周りが寄付したり。コインに溢れ意気揚々としている時には分け与え、すっからかんになってしまったら周りからの恵みをありがたくいただき、人生の凝縮を体験しているかのよう。所有するものというのは、いつも移り変わっていく、独楽の目一つの偶然で

3.毎週水曜日午後の「プレイデデイト」、クリスマス・クッキー作り!と楽しみにしていたら、当日朝、次女が咳ごほごほ、喉痛に頭痛、学校を休む。急遽プレイデイト中止の連絡。走り続ける毎日に、ぽっかり空いた時間。次女と次男の世話をしながら、普段後回しになっていた書類整理など。幸い午後には次女回復、次男と家の中を走り回って遊び始める。そこで午前に予定していた二週間に一度の食料・日用品大量買出しにホールセールの店へ三人で。子供達が大きくなりエンゲル係数もうなぎ上り、毎回周りから驚かれる量の買出し、カートを押すのも車への積み下ろしも力仕事。次女がいてくれて助かりました。お蔭様で翌日には元気に登校。心配してくださった方々ありがとうございました。感謝を込めて

4.「見て見て!」とコンピュータ前の夫と上の子達。大学事情のクリップ。今米国での大卒時学費ローン平均二万五千ドル(約二百五十万円)、借金を払っていける仕事につく必要があるにも関わらず、仕事が見つからず両親の家に戻る二十代も増えていると。中でも就職率や収入面から見てのワースト一位の専攻が「人類学」だそうだ。確かに、辺境で消えつつある文化や価値観を学んでも、すぐにお金に結びつくこともないだろうなあ。縁あり世界の片隅で研究を続ける方々に敬意を込めて

5.フロリダの夫の母親から「あと一ヶ月でPh.D(博士課程)が終わる!」と嬉しそうなメールが届く。三十二歳から大学に行き始め、三つの学位二つの修士を取りつつ、高校や大学でスペイン語や社会学を教えながら、今六十間近で教育学博士に。夫の父親の再婚相手も今年春四十五歳でPh.D(専門は「コミュニケーション」)を取り、数年暮らしたカナダからチリへ戻った。「今度はマチカよ!」とお二人から。「お二人のように、学ぶということに一生向き合いたいと思っています」と答えて。確かに若かりし頃Ph.Dを取ろうと思っていた時期もあったのを懐かしく思い出しつつ。いただいた溢れんばかりの元気に感謝、おめでとうございます

6.「Lumosity」が楽しい。楽しいあまりついついやり過ぎないよう一日二十分程度と自分に言い聞かせている。何がそんなに楽しいのかというと、普段使わない脳の部分を動かし、まるで運動した後のようなすっきり感もあるのだけれど、やはり少しずつ何かができるようになっていく喜びが大きいのだろう。掛け算の十二段が素早く頭の引き出しから出てくるようになったり、方向音痴だったのが徐々にぐるぐる回る迷路を進めるようになったり、数字をタイプするのが早くなり、ボキャブラリーが増えスペルが上達し、昨日の自分に比べ日々少しずつでも何かが改善していく喜び

7.子供が主体的に動くよう習慣づける鍵は、「自分でできた!」という気持ちを大切にすること。初めて歩くことができた!、両足を地面から離してジャンプできるようになった! 電気のスイッチに手が届いた! 口笛をふけるようになった! 「あ」がかけるようになった! スケートができるようになった! そんな「できた!」瞬間の子供達の顔はまぶしく輝いている。一つ一つの「できた!」を共に喜び祝い。周りの大人は、時にはハードルを調節し、一つ越えたのならば、その子が興味を持つような少し高めのハードルを、何気なく前に置いてみたり。子供が「自分でできた!」と感じられるよう、大人は表に出ることなく、影で黒子となりサポートし続ける。
 子供が何かに取り組みうまくできないのなら、できるよう工夫してみる。「何でできない!」と声を荒げたところでできるようになるわkでもなく。ハードルを調節し、異なる方法を試し、他のことに取り組ませ待ってみるのも手。大人は、「あなたはできない」というレッテルを貼るためではなく、「できない」というレッテルをはがし続け、「できた!」という体験をさせるためにいる。周りの子供の出来具合と比べ、焦り、この子にはできやしないと諦め、歩みを止めてしまわない。その子自身に向き合い、その子自身に合った方法やペースを探り進み続けていく。その子自身の「できた!」を見つめて。

指導者が最もよい指導者であるときとは
指導者が存在するとは誰もほとんど思わず
仕事が終わり 目的が達成されたとき 
彼らが「自分達自身でしたんだ」と言うときです    by 老子


8.同じような能力を持ちながら、なぜ伸びていく子と伸び悩む子がいるのだろうという研究を何年も続けている心理学者に、Dweck博士がいる。博士は、その違いはその子の「考え方―マインドセット」によると言う。伸びていく子は「成長型マインドセット(growth mind-set)」を持っていて、伸び悩む子は「固定型マインドセット(fixed mind-set)」を持っていると。
 「成長型マインドセット(growth mind-set)」を持つ子供達は、頑張って努力することで良くなれると信じている。必要な技術や知性は努力を通して養い鍛えていくことができる、努力を続けることでゴールにたどり着けると思っている。一方「固定型マインドセット(fixed mind-set)」を持つ子供達は、知性や能力は生まれつき備わったもので変えることができないと信じている。そして「私は賢い」「私は運動能力が高い」といった自身のイメージに拘り、それらのイメージが脅かされることを恐れるあまり、チャレンジを避ける。「成長型マインドセット」を持つ子供達は、難しい問題にも次々とチャレンジし粘り強く向き合うので力をどんどんつけ、「固定方マインドセット」を持った子供達は、チャレンジを避け、途中で失敗することを恐れ投げ出してしまうため、なかなか伸びないということになる。
「成長型マインドセット」に移行させるための、具体的な働きかけとしては:
評価に拘らず、過程を褒める。
 今の時点の評価はより良くなっていく過程の通過地点と捉える。「上手!」「あなたは何て頭がいいの!」というようなその時点の結果を褒めるのではなく、「よく頑張ったわね!」「ここまでやり遂げられて偉かったわね!」と過程の努力を褒めるようにする。Dweck博士が小学生を対象に行った実験でも、同じ問いを終えた時に、「あなたは賢いのね」と声をかけた場合と、「よく最後まで取り組められたわね!」と声をかけた場合とでは、次の問題の正答率に違いが出たと。「賢い」と評価を受けた子供達は、今度間違えたらどうしようとチャレンジをすることを躊躇し、努力したことを褒められた子供達は、引き続き一生懸命問題に向き合おうとしたため。
鍛えれば鍛えるほど発達するのだと教えていく。
 筋肉を鍛えることに興味を持ち始めた年頃の長男、部屋にはダンベルが置いてある。徐々に重いものへと挑戦してみたくなるようで、三パウンドから始め今度は五パウンドのものが欲しい、次は八パウンドが欲しいと。
「前は三パウンドでも少し持つだけでヒーヒー言ってたのに」
「うん、でもほら、今はこの八パウンドのダンベル、何回だって持ち上げることができるんだよ」
 子供達が何か難しい場面にぶつかりめげそうになっている時、このダンベルの話をすることがある。軽いものばかり持ち上げていても鍛えられない。ちょっと無理して続けるうちにだんだん今取り組んでいるものが軽く感じられるようになってくる。そうして気がつけばより大きな問題だって越えられる力もついている。Dweck博士は、使えば使うほど脳は発達するという脳の仕組みをまとめた「ブレインノロジー」という教材を開発している。脳の科学的なしくを知ることで、勉強すればするほど脳を鍛えることになり、難しい問題を解くことは脳を発達させる絶好の機会と捉えられるようになると。

9.一つ一つの「できた!」を共に喜び祝う。


久しぶりの大雪、銀や茶褐色の景色が、眩しい白に塗り替えられて。


Have a wonderful week!

日常の風景

2012-12-15 23:59:19 | 風景・散歩・旅
湖に雪が積もったので、整備された屋根つきスケート場へ。

近所の公立小学校のスケート場。生徒が使ってないときは開放されている。

あ、待ってね、今助けてあげるから、


きゃ~。


こうして歩けばいいんだよね。


ホッキーしたり、


ホッキースティックひっぱったり。


きもち~。


月曜のパジャマデイ。これで登校・・・。


ハヌカキャンドル。


独楽回しゲーム。


金曜のパンには、まっかなおは~な~の~トナカイさ~んが~加わる。


整理、喜びを見出すのなら、はるか遠くに飛んでいける

2012-12-09 01:15:17 | 今週の整理
1.五十七年間の記録史上最大積雪量の去年、から打って変わり、今冬は雪が少ない。アラスカに暮らして初めて知ったのだけれど、暖かいと雪が降る。そして暖かい冬だと、寒い夏が来る。来年の夏は多分からりと晴れ渡った夏日が続くね、雪も降らない厳寒に、真夏の太陽を思い頷き合いながら。凍りついた景色、樹氷がまぶしい!

2.ネイティブ・アラスカンの「姉」と昨冬以来の再会。車で迎えに行き、最近開いたばかりの日本人の経営する「鳴門らーめん」へ。「村の冬に比べたらね、暖かいものよ、風もないし」 車を降り、肌を刺す空気に思わず首をすくめる私の横で「姉」が笑う。テーブルに並んだ「ラーメン」の盛り付けに「きれいねえ、食べるのもったいない」とため息をつき。麺をすすりながら近況報告。辛い出来事が続き、ここ数ヶ月間涙を流し続けたと。「でもねマチカ、もう泣かないって決めたのよ。嵐に呑み込まれないよう歩き始めようって」 先週から通い始めたコンピューター技術のクラスが楽しい、週二日は少なすぎる!と。おどけて、冗談を言い合い、笑い転げて、いつもの明るい「姉」がいる。
 ネイティブ・アラスカンを取り巻く状況は厳しい。親戚や知り合い、すぐの身近に、アルコール中毒、ドラッグ、自殺、暴力、犯罪が渦巻く。「姪」(姉の娘)も更生施設から出たり入ったりを繰り返している。百八十センチ近くのすらりとした長身、ぱっと人目を惹くほど美しく成長した思春期の「姪」。渦に呑み込まれるにはまだあまりにも早すぎる十五歳。「大丈夫、あの子は自分が誰なのかを分かりつつある」溢れる涙の果てに、そう一語一語力を込める姉。「マチカ、あの子の心の奥で支えになっているのが誰か分かる?アパよ」「アパ」とは「祖父」のこと。寡黙な「父」の顔から微笑が消えたのを見たことがないのを思い出す。「アパはどんなによくないことをしたって、愛し続けてくれる。いつもあの温もりで私達包んでくれる。どんな状況にあってもね、アパを思い出すとあの子の頬に透明な涙が流れるのよ。あの子は大丈夫」。
 気がつくと、店の客は「姉」と私と、「姉」にもらったロリポップを嬉しそうになめている次男だけに。店を出て、スーパーへ買い物。みかんの袋を両手に抱え、ふざけ合いながら。「姉」は本当によく笑う。「姉」の住む福祉施設の前で、車を止め、ハグ。「村からサーモン送ってきたら、すぐに連絡するからね。マチカに目玉を譲ってあげる」そうウインクして手を振る姉の姿が、戸口の向こうに消える。車を走らせながら、十三年前長男を妊娠中に、町で偶然驚きの再会をしたアパ(「父」)が、私の突き出たお腹を指して言った言葉を思い出す。
「This child needs you. You need this child. This child needs this world. This world needs this child. That is the reason why this life is here.  (この子にはあなたが必要。あなたはこの子を必要としている。この子にはこの世界が必要。そしてこの世界はこの子を必要としている。だからこそここにこうして命が宿っている)」 アパの静かな微笑を胸に

3.毎日十五分程、「Lumosity」というオンライン脳活性化トレーニングのようなものを試している。それにはスピード、注意力、柔軟性、記憶力、問題解決力の五項目があり、項目別の折れ線グラフが、どの項目がどれほど伸びているかを毎日示してくれる。本当に能力が伸びているのか、単にゲームの仕方に慣れこつを掴みつつあるからなのかは定かではないのだけれど、大体周りの家族を見ていても、折れ線グラフは徐々に上向きになっていくもの。ところが最近、「注意力」と「記憶力」が下降気味に。日常生活に支障をきたすほどではないので、あまり気がつかなかったのだけれど、こうしてグラフで突きつけられると、ああ確かにそうかもと思う。まあもちろん加齢もあるのだろうけれど(笑)、どうしてだろうと不思議に思っていると、夫の一言「どう見ても睡眠時間が足りてないからだよ」。
 調べてみると、最近の研究では六時間半から七時間半眠るのが、もちろん少数の例外者もいるだろうけれど、大部分の人々にとって最も健康的に暮らせる睡眠時間らしい。それ以下が続くと「酔っ払い」状態なのだという。計算してみると、ここ何日間か平均睡眠五時間弱、確かに何だかふわふわと浮き上がったような感覚(気持ちが浮ついているという意味でなくて、笑)。そうか酔っ払ってたんだ・・・。
 面白いのが、そんな中、「柔軟性」の項目がニョキニョキと伸びたこと。「酔っ払い」が普段たどたどしい英語をいきなり流暢に話し始めたり、転んでも怪我しないという話を聞いたことがあるけれど、普段抑えている何かが外れちゃった状態なのだろう。あの外した感覚は「しらふ」でもキープできたらと勝手なことを思いながら。
 早朝書ける時間が待ち遠しく、夜中に何度も目が覚めてしまう現状。それでも六時間半の睡眠時間がとれるまでベッドから起き上がらないよう努力してみた。起き上がらなければまた眠りに落ちる。週に一度の二時起きも止め、大体毎日四時半起き。すると! 五項目すべてがまた上向きに。グラフ、分かり易い。車運転中のあっという瞬間の「注意力」など、やはり下がっていると危険だろう。毎日のことだし特につるつるの雪道だし。おかげさまで、ふわふわ感も消え、物忘れも少なく。目先の書く時間は少し減ってしまったのだけれど、長くこつこつと続けていけるよう、身体を整えていきたい

4.週に一度の「ビジョン・ミーティング」、至福と現実の不完全さ、常に至福に繋がりつつ、肉体を動かし行為を刻む、そんな話を。言葉にしにくい感覚を、聞いてくれる友人がありがたい。右脳左脳、思考をシフトさせる感覚、形の無いものを形にすること、思いやり、夫婦、股関節歪み検査などなど、今回も盛りだくさんに名残惜しく終了時間、また来週

5.何でも嫌々するより、楽しみながら取り組むのならば、歩き始めた地点からいつの間にかはるか遠くにたどり着いている自分に気がつくもの。長い電車旅行も、稜線にゆっくりと沈む太陽のグラディエーションを眺め、徐々に増える民家の灯りを数え、一つ一つの灯りの中でどんなドラマが繰り広げられているかと想像することで、豊かに楽しむことができる。山道を行く車の中でも、言葉遊びに夢中になることで、あっという間に目的地にたどり着く。じっと我慢して揺られているよりも、楽しみを見出だしていける。苦手なマッシュルームも、自分で栽培することで口に入れるのが嬉しくなり、山積みの宿題も、細分化し小さなゴールを散りばめることで、達成感の楽しみを積み重ねていくことができる。気が向かない仕事も、愛する家族に健やかな環境を与えられるようにと思えば有難い機会に見え、掃除も、家族やゲストが気持ちよくくつろぐ笑顔を思い浮かべると、嬉しくなる。だだをこね言うことを聞かない子供も自我が育っている証拠、家が散らかるのも、子供が元気に遊んでいる証しと思うのなら、余裕を持って子供達に接することができるだろう。目を凝らせば、あらゆるものに喜びの芽を見出せる。喜びを見出し続けるのならば、努力を努力とも思わず、はるか遠くに飛んでいくことができる。
 小さな子供が、片づけが嫌だというのならば、「この電車は車庫に帰る時間だね、しゅっぱ~つしんこ~、しゅっしゅっぽっぽ」「お人形さんもう眠いみたいだね、ミルクをあげてベッドで寝かしてあげよう」お風呂が嫌なら泡遊びの楽しさを思い出させ、嫌々と首を振る目の前に、楽しい要素を並べることで、しかめっつらに輝く笑顔が戻る。小中学生の子供でも、より現実的論理的に「喜び」を思い出させることで、前向きに物事に取り組み始める。整理整頓し、窓を開けフレッシュな空気を取り入れたときの気持ちよさを思い出させ、ヘルシーな食べ物がいかに身体の糧になるのかを図鑑を見て話してみる。
 中学生になり、のんびりしていた小学生時代からは打って変わり、宿題や課題の量も一気に増えた長男。最近少しずつペースを掴みつつある。長男との話し合いで、互いに納得したのが、山積みのワークに「喜び」を見出すということ。ひとまず、三つの喜びを整理一つ目は、目標をかがげ、その目標に一歩ずつ近づく喜び。目標というのは、「○○になりたい」という長期的な夢から、明日までに終わらせるという短期的なものまで。長期的な夢は、常に思い出せるよう壁にインスパイアリングなポスターなどを張っておく。難しい課題も、夢に近づく一歩ととらえるのならば、乗り越える力が湧き上がる。二つ目は昨日知らなかったことを知る分からなかったことが分かるようになる、そんな学ぶこと自体の喜び。一つ一つの課題が喜びを味わう機会。三つ目は達成した後の報酬の喜び。ゲーム、テレビ、友達と出かけるなど、終わった後の楽しみを用意する。これら三つの「喜び」を意識的に散りばめ、「喜び」にフォーカスすることで、よしっ!と課題に前向きに取り組む力が湧き上がる

6.サッカー場をイメージしてみる。端に置かれたゴールからゴールまでかなりの距離がある。サッカー選手は試合中、ジグザグや円や直線や、様々な軌跡を描きつつ、何度も何度もこの間を行き来する。それでももし「ボール」がなかったのならば、これらの動きも一分たりとて続かない。「ボール」があるからこそ、「ボール」を手にする前には、想像もつかなかった距離を何度も何度も行き来することができる。この「ボール」こそが、「喜び」。「喜び」にフォーカスする。そうすれば、「喜び」を手にする前には想像もつかなかった距離を行くことができる。

7.今から九年前、精神と身体を病んだことがある。発狂してしまうのだという強烈な不安感に、毎晩眠ることができず、パジャマで裏庭を徘徊。頻繁に起きる回転性めまいに運転もできず、日常生活もままならない状態。三歳と一歳の乳幼児二人を抱え、お腹には新しい命。病院で出される薬を、妊娠中だからと拒否し、食事療法と針を続け、半年続いた症状は次第に回復に向かった。私自身にとって、世界がひっくり返ってしまうような苦しみだったけれど、それでも今振り返ると、あの体験がいかに自分を強くし今生きる上での支えになっているかを思う。あの体験があったからこそ、今こうして普通に暮らせることへの感謝の気持ちに溢れ、何を選択することで自分の精神と身体を傷つけてしまうのかを、学んだ。あの辛い体験があったからこそ、どんな方向へ進んだらいいのかが見え始めた。それまでの私は、すぐに心が折れてしまい、病気がちで、あのままでは五人の子供を育てることなどできなかったかもしれない。子育てというのは、日々様々なことが起こる。病気になる以前の私だったら、心配と不安とでとっくに動けなくなっていただろう。
 今困難や試練に出会うと、ああ今度は何を学ぶ時期なのだろう、そう思うことができる。目の前にそびえる壁は、また一つ乗り越える術を学ぶ機会。一つ壁を乗り越える度、次の壁を乗り越えるための智恵と筋肉がつく今では、難しい状況の中でも、時に悲しみ苦しみながらも、よし今度は何を学ぶ時期なのだろう、そう心の底で喜びにも似た気持ちを持つ自分がいる。「喜びを見出す」とは、例え目の前の状況に涙を流しながらも、深く心の底から湧き上がるこんな「喜び」も含まれるそしてこんな喜びこそが、どんな状況に置かれても進み続ける力を与えてくれる。

8.温もりに繋がりつつ、自身の最善を尽くす

今週末は久しぶりに雪が降ると予報も。長男長女と水泳競技会、トロピカルな屋内で過ごす土日になりそうです。

Have a wonderful week!

日常の風景

2012-12-08 23:59:43 | 風景・散歩・旅
友人娘さんの誕生日会へ。子供達五人、この日を指折り楽しみに。

ウォーターパーク!


きもち~。


滝に打たれ、


ゆらゆらと。


四歳!手作りケーキが素敵。


おめでと~!


最近オープンしたラーメン屋。

実は10年ぶりの本格ラーメン。麺のこし、優しい味わいの汁、いけました。

先週「老子(ラオ・ツ)」の話をしていて、「じゃあ来週はパオツ食べてハオツしようか」と冗談言っていたら、友人本当に「パオツ」を手作り差し入れしてくれた!

温まりました。「ハオツ~」

この赤のテープの上で目をつぶって50歩足踏み。すると骨盤がどうずれているか分かると友人に教わる。

その夜早速家族皆試す。目を開けた瞬間、随分前に出ている自分に驚く子も。前かがみから背筋を伸ばそう!


整理、子供に贈る貴いギフト

2012-12-02 01:29:04 | 今週の整理
1.感謝祭を終えると街はすっかりホリデイムード。車に乗るたび、クリスマスソング!と子供達。ハヌカにクリスマスに、ホリデイを指折り数えて待つ子供達。赤いリボンを壁に掲げ、真っ赤なポインセチアを飾り。はしゃぐ子供達の横で、樹氷を見上げつつ。師走!もうすぐ一年が終わる

2.次男のプレスクール。最初の二週間ほど順調、何てスムーズな始まりこうして徐々に親から離れて行くのねえと感慨深く思いきや、「ママと一緒にいたい・・・」としくしく泣き始めるように。「プレスクール」という言葉を聞くだけでしくしく。十一月から新設の三歳児のみ週二日二時間ずつのクラスへ移行。四歳五歳児混ぜこぜ十六人のクラスから、先生子供合わせて四人!のクラスへ。泣き虫次男のそばにいるため、結局毎回ヘルパーとしてクラスに入っている。先生からウォルドルフのリズムを学びつつ、子供達と遊び歌いスナック食べポカポカとした気持ちになりつつ。こうして時間かけてゆっくり作戦が許される環境がありがたい。リトルママ・パパの姉兄達に囲まれ甘えん坊の次男には、こんなペースが合っているのかも。ああ、幻に終わった一三年ぶり一人の時間週六時間。ゆっくり行きます。(笑)

3.ということで、本や資料を読んだり書いたりの時間は、もっぱら早朝のみ。コンスタントにこつこつと。週に一度の二時起き、残りは四時起き。昼間子供達と走り回り身体を使う生活、このペースだとあまり身体に無理がない。

4.次男のプレスクールは「日本語で接する」という条件も掲げていて、日本人だけでなくアメリカ人の親が子供に日本語を習わせたいと通わせるケースも多い。クラスメートの一人のママは、日本に住む親友を訪ね日本が大好きになったそう。町の反対側からバスで通っている。氷点下十五度近くの中、三歳児連れバスで往復二時間強 彼女の熱意にいつも脱帽。

5.友人達と週に一度の「ビジョン・ミーティング」。「Native Heritage 博物館」で、アラスカ南東部ネイティブの「ポトラッチ」に用いる器の完成を祝う儀礼に参加したメンバー二人の話を聞く。「文化継承のために戦い続ける」故博物館創設者の言葉がステージ上で引用される。「あなたは誰なのか?」そんなスローガンを掲げるネイティブ文化復興運動。アルコール中毒や、自殺率増加、様々な問題を抱える村々で、復興運動に関わる人々の凛とした眼差しを思い出しつつ。
 他に時事、家事、育児、論語や老子、「自省録」の話なども。個々人の次週までの具体的課題を決めたり。盛りだくさんに充実。こんな場が持てることに感謝

6.ネイティブ・アラスカンの「姉」から久しぶりに電話。「今日ランチどう?」「今日はプレスクールのヘルパーに入るから無理かな、来週は?」 アンカレッジに新しくできた「ラーメン屋」でランチすることに。「チャットしてしばらくぶりのブランクを埋めよう」と「姉」。ラーメンすすりながら、語り合う日を楽しみに

7.外は氷点下な毎日、一日中暖房がんがんの屋内で暮らすことも多いアラスカの冬。締め切った屋内の空気を整えることの大切さを感じている。窓を時々開け、空気清浄機も少しずつ各部屋に購入中。呼吸が楽に、時々聞かれた子供達の咳も静まる。そんな話をしていたら、友人が「ナイチンゲールだね」「は?」「ナイチンゲールは戦場の病室で空気を入れ換えることがいかに大切かを説いたんだよ」「へ~」 ナイチンゲールに見習い、空気を清めていきたい

8.長男の友人達がまた停学。何でも体育の着替え中にズボンを(下着ではなく)ずり下げ合ってふざけていたところを先生に目撃されたらしい。長男も目撃者としてペーパーワークさせられる。この国の小中学校は性的な問題について特に厳しい。スカートめくりなんてしようものなら、それこそ学校上げての大問題に。昔、小学校に入ったばかりの子供達にトイレでのプライバシーがいかに大切かを真剣に説く先生を前に、ロシア人の知り合いが「ロシアじゃまだパンツはかないで走り回ってても笑って済ませられる時期だわ」とつぶやいていたのを思い出す。確か私が小学校時代も低学年は体育や水泳の前は同じ教室で一緒に男子女子着替えていたような。この国ではこういうことなのだから、気を遣っていこうね、そう子供達に話しつつ

9.小さな子供は、転んで膝をすりむき泣きべそをかいても、お友達と玩具の取り合いをしたと泣きじゃくっても、温かい腕に抱きしめられ「大丈夫よ」と声をかけられることで、また笑顔で遊びに戻っていく。心の内に、そんな温もりに溢れた「安心場」を築くことができたら。不安や困難に打ちのめされたとしても、子供が親の腕の中で笑顔を取り戻すように、また明日から頑張ろうと外へ向かう力が湧き出る、そんな「安心場」を。子供達一人一人の内に、「安心場」を築いていくこと、それは親として子供に贈ることのできる最も貴いギフト
 「安心場」とは、親の無条件の愛情、無条件の受け入れによって築かれる。「無条件」というのは、何でもかんでも子供のやりたい放題にさせるということではなく、どんなに叱ってもどんなによくないと諭したとしても、心の底のところで、その子を愛し受け入れているかということ。子供は愛され受け入れられ認められることで、心の内に安心場を築いていくことができる。
ユダヤの教えにある「右手で抱え、左手で押す」
詩篇139篇にある「あなたのみ手はその所で私を導き、あなたの右のみ手はわたしをささえられます」
 右手とはここでは利き手の意。強く力の入る利き手でしっかりと抱きつつ、少し弱いもう片方の手で時には叱りもしながら教え諭す。この一見矛盾して見える行為を同時にすること、それが子供を育てる上での極意。頭で考えると難しそうに思えるけれど、実際にはできるもの。考え込むことなくとも、右手と左手が同時に自然と全く違う動きをすることができるように。常により強く力の入る利き手でしっかりとその子を抱え続けていること、そうすることが子供の内に安心場を築く

10、子どもに対して愛情が発露している場合とそうでない場合がある。親自身のそれまで育った環境、育てられ方も関わってくるから。常に溢れる愛情が湧き上がってくる場合もあれば、「この子を愛しく感じられない」ということもあるもの。もし「愛せない」のならば、思いやり、その子の言葉や心に耳を澄ませ、共感し、その子を肯定してみる。するとそれらの行為の実りとして愛情が湧く。 愛があるから思いやるのではなく、思いやるから愛情が湧く。「愛がある・ない」のではなく、「愛する・愛さない」という今ここでの自身の選択がある。「「愛は動詞」。
 愛とは、個々人を超えたところに、常に滞ることなく流れ続けているものなのかもしれない。愛するという一人一人の選択と行為が、その流れに繋がる管の詰まりを取り去り、尽きることのない無限の愛が流れ出す、そんなイメージを抱きつつ。

11.子供時代に温もりに包まれる体験をたくさんさせる。子供達が大きくなり幸せだったと思い出すのは、周りの大人たちが、自分と向き合い過ごしてくれた何気ない日常の風景。最新式のゲーム機を買ってやる、日本一のジェットコースターのある遊園地へ連れて行く、今度はあれを買ってやろうあそこに連れて行ってやろう、そんな物質的で刺激に溢れた楽しみはそれほど必要でもなく。
 心の奥深くに残る温もりを、たくさん感じさせる。母と手を繋いで歌いながら散歩したこと、父と車の中でしりとりし合ったこと、叔母とよく熟れたフルーツを美味しいねと食べたこと、夕暮れの校庭で逆上がりができるようになったと父に見せたこと、仕事帰りの母とその日あった出来事を話しながら夕焼けの中帰宅したこと、湯気の上る台所で夕飯を作る祖母の手伝いをしたこと、髪をなでる母の匂いに包まれて眠ったこと。そんな何気ない日常の中に、温もりが溢れている。子供と向き合い、共に楽しむ時間を毎日の生活に散りばめて。。それが子供達の奥深くに、幸せというものの原型を形作る。

12.学校の前に着き、車から降りる娘達。長女と三女が笑顔で行ってきま~す!と手を振る横で、次女はしかめっつらでうつむき、片手をさっと挙げるとくるりと背中を見せ、学校に向かって歩き始める。何故この子は朝の始まりからこんな不機嫌な表情をしているのだろう、そういぶかしく思いながら発車し、次の目的地へ向かう。
 何度かこんな朝の別れを繰り返すうち、ようやく次女の様子の原因が分かった。長女とは二つ違いの次女、いつもついつい長女と同じように扱いがち。それでも子供の二歳の違いというのは時に大きいもの。朝の限られた時間、着替え、髪を結い、弁当箱にスナックを入れ、朝ごはんを食べ、長女がぱっぱと五分ずつでできてしまうことを、次女にはやはりもう少し長く時間がかかる。五歳の三女や三歳の次男はまだまだぱっぱとできないで当たり前という目で見守っているけれど、二歳違いの次女に対しては、どうしても長女と同じように行動することを当たり前と捉えている自分がいる。それでもよく観察してみると、シャツを着るのも、顔を洗うのも、髪を縛るのも、シリアルを器に入れミルクを注ぐのも、フルーツをほお張り呑み込むまでも、やはり二歳違いの姉よりはゆっくり。毎朝長女のペースに必死でついていこうとし、挙句うまくできずに欲求不満がたまる、次女のしかめっつらの原因は、そこにあったのかとはっとさせられた。
 そこで次女を少し早めに起こし、それには早めに寝かせるようにし、朝の一つ一つの行為にもう少し時間をかけられるよう調節してみた。するとガレージの車に乗り込みながら、「ママ見て!、今日私一番に車に乗ってる!」そう嬉しそうに叫び、学校の歩道で満面の笑顔で手を振る次女が。 
 確かに上の子に必死で付いていこうとすることで、下の子というのは早く成長していくという面もある。それでもそのペースが負担になり過ぎていないかを見、時にはゆったりとその子のペースで進ませてやるのも必要だと、次女の笑顔に気づかされた先週。
 発達の段階というのがある。また発達というのは年齢で画一的に区分けできるものでもなく、その子の個性による早い遅いもあり。その子のペースをよく観察すること、そして時にはハードルを下げる調節も必要。一つ一つのハードルを越える度、「自分でできた!」と自信がつき、その子のペースで徐々により高いハードルへと主体的に挑戦するようになる。その子自身のハードルを整えていきたい

13.「誰が最も賢いか? 万人から学ぶ者。
誰が最も強いか? 自身のネガティブな衝動に打ち勝つ者。
誰が最も豊かか? 自身の持ち分にハッピーな者。
誰が最も高潔(honorable)か? 他者を重んじる(honor)者
。」 The Mishna, Pirke Avot 4:1


窓を開け、澄み渡った外気を吸い込み、アンカレッジより。

Have a wonderful week!

マイナス二十度!

2012-12-02 01:27:00 | 風景・散歩・旅
ボーイスカウトのファンドレイジングを手伝う長男をスーパーに降ろし、山道を行く。

クロスカントリースキー!のつもりだったけれど、雪が少ないので散歩しようか、ということに。

車の温度計を見ると、マイナス二十℃!

露出部分少なくしないとね。


まつげが凍る。メガネは曇って使い物にならず。

歩く。


歩く。


三女はクロスカントリー練習しつつ。


川を渡り、


川、凍ってないね。あっ、鴨がいる!


ひゃっほ~。


夕陽に。



四十分ほど歩いた後、「ネイチャーセンター」の建物にて。鳥のイベント。飼い主の手にとまるフクロウにファルコンに。

カラスにお札を差し出すと、口にくわえ瓶に!


動物足跡・糞識別パズル。