靴下にはそっとオレンジを忍ばせて

南米出身の夫とアラスカで二男三女を育てる日々、書き留めておきたいこと。

長男、貴い体験

2012-01-09 02:08:36 | 子育てノート
レゴリーグ州大会まであと2週間を切った。まだまだ改良するところだらけでやろうとしていること山積み。ホリデイシーズンには少しの時間しかとれなかった。元旦から本格的に活動開始したけれど、3日から学校。学校のある日は宿題も多くなかなかまとまった時間向き合うことができずにいる。週末が勝負。寝不足が続く長男、土曜日は朝少しゆっくり寝、そりに行って雪の中を転げまわり、さてレゴリーグ!と帰宅すると、留守電が。

長男友人の声。「今日遊びに来ない?映画見に行ってその後レストランに食べに行って夜はスリープオーバー。何時でも迎えにいけるよ」

輝く長男の目。(笑)「スリープオーバーはしないで夜帰ってきて、それからレゴリーグしようかな」と。

「あんた何言ってるか分かってる!?」と今にも叫びそうな夫と私の表情を見、「夜できるよ」とむっとする長男。

「あなたの夢のためにね、どれほどの人が関わってどれほどの人が時間と労力を注いできてるか分かってる?コーチもずっとボランティア、チームの親達もプロジェクトを『コミュニティとシェア』(必須)するためパンフレット(貝毒についてチームが作ったもの)を置ける場所やプレゼンテーションさせてくれる場所を探し回ってる、パパもママも他にやることたくさんあるのにリーグのために毎日時間を費やして(実際の手伝いもだけれど、最近の夫との話し合いはリーグをどう進めるかばかり、笑)。プレイデイはいつだってできるけれど、リーグはあと2週間もないのよ」

だんだん大きく荒くなる自分の声を聞きながら、「今すぐガレージ行って取り掛からんか!」と怒鳴る前で一旦息を飲み込む。

「もう自分で選択してね。長い目でみて今何が必要なのかよく考えて」夫と私そう告げると席を立つ。長男口を結んで二階へ駆け上がっていく。

遅くなったランチを作ったり下の子達の世話をしたり、しばらくして気がつくとガレージに長男の姿。その日夜9時過ぎまで。ロボット何とか少し進歩、まだまだ道のりは長いらしいけれど。

レゴリーグ○○ポイント獲得!という目標に向け日々盛り上がる長男。こうして実際に自身の掲げた目標に向け優先順位を整理し地道な努力をしていくこと、貴い体験をさせてもらっている。

子育てアイデア例

2012-01-09 02:05:51 | 子育てノート
言葉だけでは身についていかないとつくづく感じる子育て。

・貯金箱のようなものとカードを部屋の一角に置き、感謝することを書き入れていく。箱にたまったものを週に一度のファミリーディナーの時に読む。感謝の気持ちと共に、貯めていくという感覚も養われ、周りもどういったことが相手に感謝されるのかを知る機会にもなる。

・家族の中で「一旦停止サイン」を考えてみたらどうだろう。口笛とか音の伴うもの。そのサインが出たら、その時していることを一旦停止、自身が何をしているのかを見直してみる。そしてしていることをそのまま続けたらどうなるかの結果も考えてもみる。
 このときやはりファミリー・ミッション・ステイトメントみたいなものがあるといい。どこに戻るかそこからどう外れているかがよく見えるだろうから。

見聞きしたことなどもあれやこれやと考え、夫と話し合いつつ。

思うことあれやこれや

2012-01-09 02:03:23 | 思うに
わざわざ口で言わなくも形にしていかなくても、そう思うことでもどんどん形にしていく必要があると感じている。それは言語や文化背景の違う者同士が家の中で共に暮らしているからということがあるのだろう。以心伝心、とはなかなかいかない。

多分こうした異なる者同士の接触が世界中に目に見える(tangible)発展を生んできたのだろう。ネットの発展などで異なるものが個人レベルで入り混ざって行くこれからの日本も今まで何となく感覚で捉えられていたものをどんどん形や言葉にして行く必要があるのかもしれない。言葉にしていくことでそぎ落とされてしまうものは必ずあるけれど、だからこそよりよく表す努力をし続ける。

書かれた文化と書かれていない文化。ユダヤの強さは言葉で書き留められていることにある。離散を余儀なくされた故、どこにいてもユダヤであれるフォーマットが整えられている。何千年も前からの知恵知識歴史伝説が書き留められ、その書き留められたことに対しての議論が書き込まれ続けている。

多分人類はより見えないものを察知する能力を磨く方向へと今後進んでいくのだろう。それでもまだまだ言葉にしていかなくては。精一杯の行為の過程が今後に繋がっていくのだから。センシティブな言葉、言葉と言葉になる以前の境界にあるような言葉が察知されやすくもなっていく。個人レベルで個々の奥にあるそれまで捉え切れなかったことをどんどん出して。

あれやこれやの妄想、載せようか迷ったけれど、多作多捨で。